資料6 薬学教育モデル・コアカリキュラム改訂方針に関する決定事項について(通知)

平成24年7月18日

公益社団法人日本薬学会
薬学教育モデル・コアカリキュラムおよび実務実習モデル・コアカリキュラムの改訂に関する調査研究委員会委員長 殿
薬学教育モデル・コアカリキュラム改訂に関する調査研究チーム委員 各位

 薬学教育モデル・コアカリキュラム改訂方針に関する決定事項について(通知)

薬学教育モデル・コアカリキュラム改訂に関する専門研究委員会
座長 市川 厚

時下益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。

 この度は、薬学教育モデル・コアカリキュラム改訂に関して多大なる御協力をいただき大変ありがとうございます。これまで、今回の薬学教育モデル・コアカリキュラム改訂に関し、実務実習モデル・コアカリキュラムとの統合、全体のスリム化等大枠での方向性を提示してまいりましたが、7月9日に開催された本委員会において、カリキュラム作成のより具体的な方向性について検討し、以下のような結論に至りましたので御報告申し上げます。

  1. 1「F 臨床教育」に関しては全面改訂すること。その中に、「医薬品の安全性」に関する項目を取り入れること。
  2. 「A 基本事項」「B 導入教育」についても、より広い視点から見直すこと。
  3. その他の大項目については、F との関連性を重視しながら削減の方向で見直すこと。

 今回の改訂作業については、現行のコアカリの内容整理、削減を前提とする改訂作業ですが、本委員会では、各大項目に対して一律に同じ削減方法を適用することはできないと結論付けました。特に「F 薬学臨床教育」は、改訂後のカリキュラムで学んだ学生が社会に出た時の薬剤師が必要とする新たな内容を含まなくてはなりません。したがって、現行カリキュラムの枠組みを超えた議論を行う必要があります。また、その中で、薬剤師が主体的に行うべき「医薬品の安全性」確保についての学習項目を強化すべきという強い意見が提案されています。

 また、「A 基本事項」「B 導入教育」に関しても、F と同様に薬学では歴史の浅い学習項目であり、現行のものが妥当であるか否かも含め、医学教育モデル・コア・カリキュラムの内容等を参考にしながら決定していく必要があると考えます。その他の大項目については「F 薬学臨床教育」との関連性を重視し、F の改訂作業を視野に入れながら改訂、整理を行う必要があります。

 上記の改訂方針を御理解の上、今後の改訂作業をお進めいただきたく、御協力の程よろしくお願い申し上げます。

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