資料4 新制度の薬学部及び大学院における研究・教育等の状況に関するフォローアップワーキング・グループ(第1回)での主な意見

薬学系大学院博士課程(4年制)について

<理念等について>

○大学院の設置の理念や基礎と臨床のバランスが各大学異なっている
○理念とカリキュラム、ディプロマポリシーが乖離している
○届出にあるような研究体制が果たして構築できるのか
○具体的な大学院像が見えていない
○医療系薬学を広く捉えたとしても、何をやってもいいわけではない。ミッションを立てた上で全体像を示してもらいたい
○4年制の博士課程がどのような人材を養成してその成果はどのようになるのかを明確にすべきで、どんな研究でもいいということはない
○養成する人材像と活躍の場が見えていない

<現状の体制について>

○臨床のエッセンスは入っているが、研究は今までどおりの内容が多い、臨床で博士の学位を授与するなら体制づくりが重要
○臨床系科目は教員も不足しており、ビジョンに書いている教育はできないのではないか
○臨床能力の高いサイエンティストはかなり限られている。薬局に研究できる人がどのくらいいるのか、病院以上に難しいのではないか
○大学教員の殆どが現場を知らない現状でどのように学生を育てていくのか、教員の意識改革が必要

<学部との接続>

○学部の卒論の評価はどのようになっているか
○卒業研究の研究テーマを引っ張ると時間がかかる

<博士論文、研究の質について>

○博士論文審査の基準があいまい
○博士論文においてドライ系とウエット系をどのように対比させるのか
○博士論文をどのように執筆するのかについて記載されていない

<その他の問題点>

○研究の基礎トレーニングについてあまり触れられていない
○旧4年制の修士課程修了者と6年制の学部卒業生は違うということを明確にしていかないといけないのではないか
○薬科学の基礎と薬学の基礎はどのように違うのか
○例えば有機化学者として、病院において何ができるのかというようなことを考えるべきではないか
○薬学の学術とは一体何かというアイデンティティがないまま進んできたのがそもそもの問題
○プライドを保つためにもロールモデルを策定すべきではないか
○がん専門薬剤師を養成するとのミッションを掲げつつ、病院に長期間研修に行かせるような課程もある
○社会は4年制博士課程に何を求めているのか
○薬剤部長は博士の学位を所持していなければならないと社会が変わらないといけないのではないか
○博士の学位があると発言権があるようにしなければならない
○大学は病院、薬局だけではなく、製薬企業や医師との情報交換が必要で、そのような努力をすべき

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