歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議(第7回) 議事要旨

1.日時

平成21年1月15日(木曜日)10時~12時

2.議事要旨

(1)事務局より資料1について説明。

(2)中原副座長より資料2について説明があり、学力や知識力だけではない学習能力が必要であり、適正の一つでしかない点数主義を改めるべきである。資料にあげた適正については、18歳ですでに決まっているので、面接を重視する必要がある。

(3)資料1に基づき、各項目ごとに議論を行った。

●「はじめに」について

○:目次の「未来の歯科医師を~」を本文と同じように「未来の歯科医療を~」へとしたい。

○:冒頭の「歯は~」については、歯は器官ではないので、「歯・口腔」に変えた方が良いのではないか。

事務局:一般的にわかりやすい例で記載した。「歯・口腔」で良いと思う。

○:「口腔」という言葉を国民に広く知らせる必要もある為、「歯・口腔」で良いと思う。

○:専門的には、口腔領域からもっとのばしたい。

○:「歯・口腔」にかえることとする。

●「歯科医師として必要な臨床能力の確保」について

○:「診療参加型臨床実習」については、定義があいまいであり、一般にわかりやすい表現を追加したらどうか。

○:診療参加型には、見学型や主治医型があり大学によってまちまちであり、歯科として統一したらどうか。

○:医科と歯科の違いがあり、主治医型の表現について、厚労省はどう考えているか。

○:主治医は医師資格があるものだから、適切ではないと思う。

○:4の「医行為」は「歯科医行為」に変えたほうがよい。

○:歯科医師法でも「歯科医行為」となっている。同様に「臨床研修医」も「臨床研修歯科医」に変えた方がよい。

○:5の冒頭の「各大学は、」は、とったらどうか。

○:ここは、病院の医師に理解してもらたい。「患者の理解」を「国民の理解」に変えたらどうか。

○:教育病院であることを理解してもらう為のいい表現はないか。

○:「国・大学は、」は、どうだろうか。

○:これについては、事務局で調整してほしい。

○:4について統一することは、各大学から反響がでるのではないか。共用試験の結果は各大学の判断で行っている。

事務局:仮免許取得についての意見もある。

○:医科の場合は、統一的なものは見合わせた。学生ではなく臨床実習を行う病院に証明書を発行する動きがある。

○:評価機構の意見として、要望がきているのが事実だが、権限がないとして断っている。すでに実施している大学もあるので、半数の大学が行えばいずれ統一され、その後発行すればと考えている。

○:主語が評価機構になっているが、もう少し評価していることを広く理解してもらう書き方にしてはどうか。

○:「統一的な」が2カ所あるのはどうか。

○:「統一的な」については、削除とする。

○:6について、出題基準の検討とマッチングは関係ないのではないか。

○:「検討し、」は「検討すると共に」など、出題基準とマッチングについて並列になるように事務局で調整してほしい。

○:5の「関連教育病院」は、「関連教育施設」のほうがよい。

事務局:大学設置基準のとおり「病院」とした。

○:事務局で調整するように。

●「優れた歯科医師を養成する体系的な歯学教育の実施」について

○:4の「問題解決型学習」は「課題発見・問題解決型」にしてほしい。

○:1のFDについて、教員自身が学習したことがなく、また臨床研修制度の指導医も2~3年経ち、教員の意識改革が必要である。

○:コンピテンシーについて記載したらどうか。

○:カタカナの使用は、解釈が異なることもあり、多用しないほうがよい。

○:「意識改革」をいれて、事務局で調整するように。

○「歯科医師の社会的需要を見据えた優れた入学者の確保」について

○:4については、だれが検討するのか。

事務局:各大学である。

○:3についてCBTに至るまで厳格な進級判定はむずかしいのでは。

事務局:コミュニケーション能力や資質の面からでも判断していただきたい。

○:専門知識を1,2年行えば、わかるだろう。

○:3は、ディプロマポリシーであり、「優れた歯科医師を養成する体系的な歯学教育の実施」に移動したほうがよい。

○:事務局で調整するように。

●「未来の歯科医療を拓く研究者の養成」について

○:個々の枠を超えるには、箱物造ることで各大学が取り組みやすくなるため、3の冒頭に、「国は」をいれてほしい。

事務局:国は支援する立場。まずはじめに大学が声をあげることが必要である。

●「おわりに」について

○:最後の「検討」について、「検討の場の設置」としてほしい。

○:「大学人」を含め、両省で検討するように。

(4)事務局より次回の会議日程案について1月30日(金曜日)10時より文部科学省13F1会議室で開催する旨、説明がされた。

お問合せ先

文部科学省医学教育課

企画係