資料3 モデル・コア・カリキュラム改訂に関する医学・歯学調査研究チームリーダー合同打合せ論点(案)

モデル・コア・カリキュラム改訂に関する医学・歯学調査研究チームリーダー
合同打合せ論点(案)


平成28年4月19日


3月30日の合同会議での指摘については、おおむね、以下のとおり、考え方全体の体系が整理されるものと考えられる。
今後、モデル・コア・カリキュラム(以下、コアカリ)における医学・歯学共通の事項を適宜整理した上で、各チームで固有の論点について作業する。また、それぞれの論点の主担当を決定する。


1  コンセプト(キャッチフレーズ)(3月30日会議資料4スライド8、資料5スライド14参照)
  「多様な医療ニーズに対応できる医師・歯科医師の養成」

→本論点については、おおむね合意が得られたことから、多様なニーズの分析と関連する多様なキャリア・パス(卒前・卒後教育の一貫性の確保とも関連)の提示を検討する。


上のコンセプトを踏まえて、次に
2  「医師・歯科医師として求められる基本的資質」(3月30日会議資料4スライド6参照)

→本論点については、医学・歯学共通を基本としつつ、6年教育終了時ではなく生涯の成果目標としての項目の見直しや説明文の内容や分量などを検討する。


また、共通の整理と個別の作業が必要なものとして、
3  準備教育コアカリ(3月30日会議資料4のスライド5参照)

→本論点については、見直し・削除の論点提示に対して意見が分かれたが、全体的に(1)準備の位置づけのままで整理するのがよいか、(2)本体に組み込んだ上で関連性が解るようにしたほうがよいか、については結論を得ていない。
また、生物学などは共通で必要なものであるが、歯学にとって物理学は必要だが、医学にとっては必要性が低いなど、非共通のものもある。こうした共通・非共通の項目区分をした上で、検討する。


医学・歯学の各固有の事項については、総量のスリム化の上で、各チームが個別の見直しは行うものの、
4  全体の構成(3月30日会議資料4のスライド7参照)

→まず、現行コアカリ内容の加除修正を行う。次に、学問体系の積み上げという縦糸と、患者視点や腫瘍のような臓器横断の場合の横糸とを、どのように構成(編集)し、マトリックス的な内容を「見える化」するか検討する。また、学修態度など測定困難なものを、どのように表現するか検討が必要である。


関連して、
5  国家試験、臨床研修、専門医、生涯教育との一貫性の確保(3月30日会議資料4のスライド4参照)

→4の作業を受けて、全体構成の検討と並行して、厚生労働省、専門医機構、日本医師会・日本歯科医師会等との調整を行い、その際の作業方針(共通する到達目標の設定など)を協議・合意した上で、個別作業を進める。


また、現在、医学ではコアカリとは別のガイドライン、歯学では臨床実習内容・水準表の位置づけである臨床実習の取扱いについて、
6  診療参加型臨床実習の推進(3月30日会議資料4のスライド5参照)

→本論点については、医学ではグローバルスタンダードとの関連があり、また歯学では歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議での指摘があるこれらを踏まえ、診療参加型臨床実習の実態に合わせた水準の設定を検討する。


7  コアカリと各大学をつなぐ学会等による(サブ)コアカリ策定(3月30日会議資料4のスライド7参照)

→まず、(サブ)コアカリの位置づけやそれに伴う周知、管理方法を明確にする。その上で、学会等への情報提供等について検討する。


この他、地域包括ケアシステム(チーム医療や多職種連携を含む)といった潮流を踏まえた
8  薬剤師、看護師などの教育実態の共有(3月30日会議資料4のスライド8参照)


診療報酬を含めた医療制度や社会保障制度の変化、国民から求められる医療の変化、国際社会の変化などを踏まえた
9  医学・歯学の学問体系とは別に新規に盛り込むべき案件の選別(3月30日会議資料4のスライド6参照)

→8、9の論点については、1~7と並行して検討する。

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