資料1 今回のモデル・コア・カリキュラム改訂に係る基本方針<医学・歯学教育共通>【修正版】

1.モデル・コア・カリキュラムの基本理念

→ モデル・コア・カリキュラムの各大学への普及状況等を踏まえ、以下の点について、引き続き維持することが適当。

○初等中等教育における学習指導要領のような性格ではなく、各大学が教育理念に応じて自主的にカリキュラムを編成する際の参考となるガイドラインとしての位置づけ

○膨大な教育内容を精選し、全ての医・歯学生が臨床実習開始前及び卒業時までに修得すべき必要最小限のコアとなる教育内容について、身に付けるべき具体的な知識・技能・態度を到達目標として提示

○モデル・コア・カリキュラムを活用した具体的な授業科目設定、教育方法や履修順序等は、各大学の裁量に任されており、各大学のカリキュラムにモデル・コア・カリキュラムの内容が盛り込まれることが必要

2.今回の改訂に係る検討内容

→ 今回の改訂では、検討会等(※)で示された必要性や緊急性の高い内容を中心としつつ、 医学・歯学教育に係る様々な社会的ニーズ(医学・歯学等の連携を含む)等も念頭に置き、具体的な改訂内容を検討し、速やかに対応することが適当。

(※「医学教育カリキュラム検討会-意見のとりまとめ(平成21年5月)」、「歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議-第1次報告(平成21年1月)」)

<医学教育> 基本的診療能力の確実な習得、地域の医療を担う意欲・使命感の向上、基礎と臨床の有機的連携による研究マインドの涵養 等

<歯学教育> 歯科医師として必要な臨床能力の確保、優れた歯科医師を養成する体系的な歯学教育の実施、未来の歯科医療を拓く研究者の養成 等

3.今回の改訂に際しての留意点

→ これまでの改訂に係る検討経過、医学・歯学教育に係る国内外の状況等を踏まえつつ、モデル・コア・カリキュラムを有効活用した、各大学の主体的で実効性ある教育の展開に向けて、以下の点に留意することが必要。

○現行のモデル・コア・カリキュラムに盛り込まれている内容の量的過剰状態への対応

○臨床実習前教育、臨床実習、臨床研修等、卒前・卒後の一貫した医師・歯科医師養成の視点

○各大学等における取組実績や意見等への配慮、全体構成(標記の調整を含む)や周知等の工夫

○諸外国における先進的な取組事例との比較、学問・医療技術の進歩等への対応

4.今回の改訂後の対応

○社会的ニーズの変化や医学・歯学・医療の進歩等を勘案した対応など、今後とも継続して検討すべき事項については、今回の改訂以降も計画的に対応していくことが必要。

○モデル・コア・カリキュラムで示された内容の実効性を一層確保し、各段階で求められる能力を適正に評価する仕組みの構築に向けて、臨床実習等に係る評価システムの在り方についての検討が必要。

お問合せ先

高等教育局医学教育課

企画係
電話番号:03-5253-4111(内線2509)