東アジア共同構築とはどういうことか

東アジア共同体構築とはどういうことか

白石 隆

1 東アジア共同体構築と日米同盟(1)

  • 言語の貧困 「プードルかペキニーズか」、「二等辺三角形から正三角形へ」
  • リアリズムと方法的国家主義
  • リベラリズムと相互依存、ルール作り

2 東アジア共同体構築と日米同盟(2)

  • 東アジア地域秩序の構造的特徴 安全保障秩序と経済秩序の「緊張」
  • なにが課題か 秩序の進化(evolution)
  • なにが課題達成の要件か
    • 力の均衡(balance of power)の長期的な予測可能性を高める
    • 相互依存の深化(→秩序安定へのステーク増大、一国への依存の減少)
  • 日本の外交
    • 戦略の転換か「調整」か
    • 日米同盟の調整
    • 一つの考え方 安全保障から経済へ(Reinventing APEC)

3 東アジア共同体構築と経済統合

  • なにが目的か(なぜ地域協力の政治的意思があるのか)
    • 相互依存の深化
    • 経済成長の政治(政治的安定→経済発展→雇用創出・貧困削減→政治のさらなる安定)
  • 東アジア経済統合の特徴
    • 地域化(市場中心)(vs. 地域主義)
    • マルティの緩い統合とバイの堅い統合

4 なにが課題か(1)

  • 集積の形成
  • ソフト、ハードのビジネス・インフラ整備
  • 人の移動に対応できる制度の構築(資格の標準化)
  • 「非伝統的安全保障」協力-マネー・ロンダリング、密輸、海賊、テロ、新型インフルエンザ・・・

5 なにが課題か(2)

  • Middle-income societyへの移行
  • 都市中産階級の需要と投資
    • 需要 省エネ、省空間、小さな贅沢(食文化、ファッション、住居・・・)
    • 投資 教育
  • 都市中産階級の(sub-regionalな)分布

6 教育交流、研究交流

  • なぜロンドンはEU統合の勝者となったか
  • トリ・リンガルの世界(母語、英語、中国語)
  • 大学院教育のグローバル化
  • 東アジア地域協力と研究共同体

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