◎ 「能力」や「知見」という言葉の据わりがよくない。また、「それぞれが暮らす地域の災害を知り、事前に必要な準備を~」としてはどうか。 ◎ 「1.災害を知り」と「5.防災科学技術をはじめとする防災に関する豊富な知見」は重なるので、「1.減災のために事前に必要な準備をする能力」としてはどうか。 ◎ 「3.被災地を支える能力」について、支援者としての視点が分かるような表現の方がよい。 ◎ 「3.被災地を支える能力」が分かりにくい。また、(2)3にある「自然と共生する能力」も育んでほしい。 |
◎ 「防災教育」でなすべきことと「防災教育支援」でなすべきことが混在している。防災教育「支援」が何かを明確にする必要がある。 |
防災教育支援は、「(1)防災教育の目的」で掲げた1~4の能力等を育成するため、学校や地域等において行われる防災教育の取組に対して、様々な支援方策を講じていくことである。このうち、特に、自然災害に対する正しい理解を進めるため、大学や研究機関等が有する研究成果など、防災科学技術に基づく防災分野の最新の知見を積極的に活用していくための取組を重点的に推進するものとする。
◎ 「1~4の能力等を育成」は「1~5の能力等育成」の誤りではないか。 ◎ 「知見を積極的に活用する」というアウトリーチ的な発想ではなく、地域にあるリソースを使えるようなユーザーオリエンテッドな取組が必要である。 ◎ 「防災科学技術に基づく防災分野の最新の知見を積極的に」は、「防災科学技術に基づく防災分野の最新の知見を、過去の災害の教訓と結びつける等、社会的知見との関わりを視座に置きながら、積極的に」とする方がよい。 ◎ 「特に~重点的に推進するものとする。」の分野だけを重点的に推進すると読めるのではないか。 |
防災教育支援を通じて、児童生徒の防災への関心を高めるとともに、地域住民の防災意識を涵養することにより、防災を学ぶことへの動機付けを図る。また、学校の教職員や地域リーダー等に対しては、防災教育に携わるきっかけづくりや、取組を継続させるための魅力づくりを行うともに、併せて防災教育に係る負担の軽減を図る。さらに、学校と地域とが協働して、児童生徒や地域住民が、地域防災に積極的に貢献できるようにする。
◎ 「取組を継続させるための魅力づくり」に関する具体例を記載した方がよい。 ◎ 動機付けを図る対象は「学生」も考えられる。「防災教育に係る負担の軽減」は、具体的に想定される負担を記載した方がよい。 ◎ 学校と地域住民しか記述がないのは不十分であり、様々な組織、企業、自治体等に学びの動機付けが必要である。 |
我が国は、自然災害と共に暮らしてきた経験や教訓から「災害文化」とも言うべき知識を築いてきており、防災教育支援を通じて、「災害文化」に最新の知見を反映し、発展させるとともに、防災のノウハウや対応策のみならず、これらの「災害文化」そのものに関する知識の浸透を図る。また、自然現象を災害の面からのみ捉えるのではなく、併せてその恵みについての理解を深めることにより、自然と共生する能力の育成を図る。
◎ 「災害文化」という言葉が耳慣れない人も想定されるので、少し言葉を補ってはどうか。 ◎ 「自然現象を災害の面から~」は、防災教育支援ではなく、防災教育の内容である。 |
研究開発局地震・防災研究課