スーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業の今後の方向性等に関する有識者会議(第10回) 議事要旨

1.日時

平成30年8月6日(月曜日)15時00分~17時00分

2.場所

文部科学省15階 局1会議室

3.議題

1.検証のポイントについて
2.報告書(案)について
3.その他

4.出席者

委員

菊池委員、末冨委員、隅田委員、竹内委員、千葉委員

文部科学省

新妻文部科学大臣政務官、松尾科学技術・学術政策局長、勝野科学技術・学術総括官、坂本人材政策課長、望月教育課程課長、高瀬教育課程課長補補佐、奥住人材政策課課長補佐、浦山人材政策課次世代人材育成係員

5.議事要旨

○冒頭、新妻文部科学大臣政務官が挨拶を行った。
○運営規則に従い、議題2以降の議事を非公開とすることとなった。
○JST理数学習推進部・齋藤企画・調査課長、文部科学省・坂本人材政策課長より、検証のポイントについて順に説明があり、引き続いて意見交換が行われた。
○坂本人材政策課長より、「SSH支援事業の今後の方向性等に関する有識者会議報告書(案)」について説明があり、引き続いて意見交換が行われた。
○当日の意見等の取扱いについては、重松主査・千葉主査代理に一任する旨を一同合意し、閉会した。

【主な議論】

(検証のポイントについて)
・指定されていない学校とSSH校の比較を、それぞれの学校で実施するのは困難であり、複数の学校を管理下に持っている管理機関の協力が必要だと思われる。また、そうした管理機関の協力を得ることで、SSH校との比較対象として妥当な学校を選定でき、説得力のあるデータが得られるのではないか。
・現状、全ての都道府県にSSH校があることを踏まえると、国が主体となり、非SSH校も入れた全国的な調査を行ってもよいのではないか。
→限られたサンプルでやるよりも多くのサンプルをそろえる方が、より的確なデータが得られると考えられるが、全国的にやる場合、何を指標にしてレベルを合わせるかが非常に難しく、慎重に検討する必要がある。指標が限られるかも知れないが、SSHと非SSHとの比較のためだけのデータ分析よりも、より広い文脈で取られたデータでの比較からやっていくということは、1つの現実的な方向として考えられる。ゆくゆくは共通的な指標、指定校と非指定校について比較する共通的な指標、あるいは、検証の方法を開発する必要があると考えられる。
(報告書(案)について)
・大学入試から大学入学までの段階についての記載は、やはりこれ以上踏み込むのは難しいだろうか。大学に要望することをもう少し具体的に書けないか。
→実際にどこまで踏み込んでもらえるか、現時点でハードルを上げすぎないよう、何年かかけて少しずつ中身を具体化していきたい。
・会議で何度も出てきた、層を厚くするという部分の記載がちょっと弱い。
・生徒の追跡調査の実施は、指定校の役割ということでよいのか。実施体制や管理体制の面で大丈夫か。
→その基礎データは、直接生徒に接している各高校で取っていただくしかないと考えている。
・SSHの重点枠とSGHの指定を同時に行うことは避ける必要がある、と書いてあるが、これで実績ある学校がSSHの方を降りてしまうような事にならないか。
・SSHでやっているのか、SGHでやっているのかを明確にしながら教育課程を組み、予算執行をしていくという事業整理は非常に大変であり、現実的にほとんど無理だと思う。
・指導力の向上を測るのは難しいが、教師の効力感なら測れる。教師自身の効力感や、教師自身の自分の指導に対する満足度なども何かの文言で盛り込めないか。
以上

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科学技術・学術政策局人材政策課

(科学技術・学術政策局人材政策課)