スーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業の今後の方向性等に関する有識者会議(第9回) 議事要旨

1.日時

平成30年7月19日(木曜日)10時00分~12時45分

2.場所

文部科学省15階 局1会議室

3.議題

  1. SSH重点枠の新しい展開の方向性について
  2. 事業運営の検証について
  3. SSH指定校に対する支援の在り方について
  4. その他

4.出席者

委員

重松委員、菊池委員、隅田委員、末冨委員、竹内委員

文部科学省

坂本人材政策課長、淵上教育課程課長、春山教育改革調整官、高瀬教育課程課長補補佐、奥住人材政策課課長補佐、浦山人材政策課次世代人材育成係員

オブザーバー

千葉大学:渡邉理事、菊池学務部教務企画課長、三上国際未来教育基幹特任教授、足立国際未来教育基幹特任教授

5.議事要旨

○運営規則に従い、会議を非公開とすることとなった。
○千葉大学・渡邉理事より、資料について説明が行われた。

それに関連して以下のとおり意見交換が行われた。

【主な議論】
(SSH重点枠の新しい展開の方向性について)
・大学にとっての高大連携のメリットはどこにあるのか。
→必ずしも自分の大学に入ってきてもらいたいという話ではなく、優秀な人材を育てて、最終的には日本に還流されればいいと考えている。SSHに対してどれだけ貢献できるかというところが一番大きい。

(事業運営の検証について)
・本質的なところを抽出してシンプルにしないと、書類を作っているだけで管理機関が大変になっては困る。

・SSHの入学時点と卒業時点だけは、何か共通の尺度で測った方がいい。

・プログラム全体の進化の測り方はまだ開発段階であり、よりよい方向に進化するためにはピアで開発していった方がいい。

・単に入学と卒業だけではなくて、それ以後どれだけ伸びたかを見える化する方法も考える必要がある。

・最近はグループ発表が大半であるため、グループで伸びているのか、個人が伸びているのかというのが測定しにくい。

・難しいとは思うが、何らかの形で、成果をはっきりさせていくことが大事。生徒が前向きに積極的に取り組む姿勢が出来てきていて、それが結果として卒業後の進路にもつながっていく、あるいは、更にもっと先のことまでつながっていく、というあたりではないか。

・その学校の教育の意図を意識して、それがどうだったのかというのを確認するというステージに入っていかないといけない。学校の取組と生徒の力、付けようとしていた力がどういう関係になっているのかを確認し、本当にそれが効いているのか、ほかの要素がないのかなどを、ピアレビューで専門家に確認していただきながら、高めていくべき。
→個々の生徒の高校3年間の伸びというのを共通の評価方法で測定できればいいが難しい。SSHの中での伸びとSSHではないところでの伸び、あるいは時系列的にそうであったときとそうでなかったときとの伸びの比較でまずやってみたい。最終的に個々の生徒がどれだけ伸びたかというのは、その次の段階と考えている。

(SSH指定校に対する支援の在り方について)
<広域連携枠>
・学校単体というより、管理機関のプッシュもないとうまくはいかない。
・教委が人的な援助などをしていけば、やりやすくなると思う。是非、管理機関の方も積極的に関わっていただきたい。

<SSHとSGHの関係>
・重点枠に応募できるほどの経験校だからこその重複指定というのもあってよいのではないか。
・SGHとSSHを両方やっている学校は非常に大変そうである。
・教育委員会の中には、SGHはこの学校、SSHはこの学校、というふうに管理機関として振り分けているところもある。
→海外連携枠、あるいは、地球規模問題に関わる社会との連携、共創は相当にレベルが高く、これが重点枠に入った上で、更にSGHをやるというのは、非常にハードルが高くなる。

○最後に、事務局より今後の開催スケジュールについて説明があり、次回は最終回として取りまとめを行う方向であることを確認し、閉会した。
以上

お問合せ先

科学技術・学術政策局人材政策課

(科学技術・学術政策局人材政策課)