平成30年5月28日(月曜日)15時00分~17時00分
文部科学省15階 15F特別会議室
重松委員、千葉委員、菊池委員、隅田委員
坂本人材政策課長、淵上教育課程課長、春山教育改革調整官、高瀬教育課程課長補補佐、佐藤国際教育課室長補佐、浦山人材政策課次世代人材育成係員
京都大学大学院教育学研究科 西岡加名恵教授
○運営規則に従い、会議を非公開とすることとなった。
○事務局、国際教育課佐藤室長補佐、京都大学西岡教授より、資料について説明が行われた。
それに関連して以下のとおり意見交換が行われた。
(SSG事業とSGH事業との連携について)
【主な議論】
・SSHとSGHを1つの事業としてまとめるというのは難しいと思うが、可能な限り、両事業で連携し、お互いを活性化していくことができるとよい。例えば、共同して発表会などを開催したり、企画委員同士の意見交換の場を設けたりすることが考えられるのではないか。
・SSHの扱うサイエンスは世界共通のものである一方、SGHの方は異文化に対する理解、日本人としてのアイデンティティーやコミュニケーション能力、国際的素養を養うものであり、それぞれ目指すところが全く違うという事を、しっかりとアピールしてはどうか。
・SGHとの連携に関わる部分を、SSHである程度意識すると同時に、SGHでも、SSHと関わって相乗効果が考えられるような成果、取組についてのアンケートも併せて比較してみると、より一層、相乗効果が見えてくるかもしれない。
→SSHとSGHの両方に指定されている学校について、相乗効果を意識的に拾うようなことができないか、あるいは課題研究に関してSSHで得られたノウハウや知見をSGHでも活用できないかなど、学校、管理機関、あるいは企画評価会議委員の意見交換という形で、フィードバックを掛け合うという事も考えられる。具体的な仕組みを考えていきたい。
(SSH重点枠の新しい展開の方向性について)
・トップリーダーの養成をSSHの活動全体の中に位置付けている学校はあるし、高大連携を発展させて、接続まで持っていきたいというふうに試みている学校もあるが、接続に関してはなかなかうまくいかないというのが現実。
→トップリーダーの養成それ自体だけでなく、全体の水準を上げていく上で、ロールモデルの存在が重要。大学の特色入試でもロールモデルになる学生を求めており、高大接続の文脈の中でも、そうした学生のための特別なパスが、今後ますます求められる。こうしたパスを構築できる関係をいかに作っていくか。従来のSSHにおける高大連携で行われていることも分析しながら、検討していきたい。
・高校の教育課程と大学の教育課程を結び付けようという努力をした学校はあり、先端的な話を聞いて生徒が意欲や関心を持つというプラス効果はあるが、これは高大連携であって接続ではない。まずは試行的に、今やっているような形の連携を1つの重点枠として取り上げて、それをさらに、ロールモデルになるような形で広げていくという流れをつくることは大いに意義のあることだと思う。このような流れが、現在SSHによって進められている先進的教育の裾野拡大と並行して広がっていくことが必要。
○最後に、事務局より今後の開催スケジュールについて説明があり、閉会した。
以上
科学技術・学術政策局人材政策課