【資料2-2】次世代放射光施設検討ワーキンググループ(第5回)プレゼン項目2

所属:豊田中央研究所
氏名:渡邊 修

1.今後取り組むべき研究課題について

・想定される社会的・科学的課題及び各課題の解決にあたり、取り組むべき研究課題は何か。

  • 持続的な社会での環境エネルギー、安全、安心な社会の構築が社会全体での大きな課題と考えられる。
  • 一方、自動車産業を取り巻く環境から考えると、新興工業国の追い上げ、石油の将来への不安、希少資源の争奪競争男、地球環境問題等を重要な課題として、先端技術開発競争がますます激化している。その解決のため、生産技術の革新、エネルギー多様化への対応、代替材料・システム開発、利便・快適性との共存等への研究課題を、産官学連携によるイノベーションが重要である。

2.次世代放射光施設に期待する貢献について

・今後取り組むべき研究課題に関して、次世代放射光施設に対してどのような貢献を期待するか。

 研究所としての立場から

  1. 部品、材料の長期信頼性の確保、より原理に近づいた研究開発の必要性の観点で、放射光の強力、高品質なビーム光を活用できるその場観察、非破壊計測を中心とした研究課題の促進を期待
  2. 新先端的お出、企業から発信できない、これまでにない新しい計測・分析技術の開発、特にナノ領域まで含めた新しい界面計測技術の構築を期待。ここでしかできない特徴ある測定技術を有するビームラインの構築も期待

3.次世代放射光施設に期待する運営の在り方について

・次世代放射光施設に対して、どのような運営のあり方を期待するか。

  1. 世界トップレベルを維持でき、かつ産業界でも活用できる体制
    先端的でオリジナルな測定技術を構築できるような体制
     (先端的な領域の見極め判断体制、ビームライン責任者の権限強化、豊富なリソーセス(ヒト、モノ、カネ)確保)  
  2. 異なる技術レベルにも対応して、産業界で広く活用できること
    ・コンベンショナルな技術として、産業界に移転できるバックアップ体制
    ・分析センター的に測定部門、コンサル部門が活用できるようになること
     上記のように目的に応じて、資金を振り分け運営体制を変える。次世代放射光施設単体で運営を考えるのではなく、現有の放射光施設全体を含めて役割分担まで踏み込んだ運営方針の提示を期待。

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科学技術・学術政策局研究開発基盤課量子放射線研究推進室

(科学技術・学術政策局研究開発基盤課量子放射線研究推進室)