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研究開発評価推進検討会(第47回) 議事要旨

1.日時

平成30年9月21日(金曜日)10時00分~12時00分

2.場所

文部科学省15階 科学技術・学術政策局会議室1

3.議題

  1. 研究開発評価人材育成研修等について
  2. その他

4.出席者

委員

林座長,小湊座長代理,安藤委員,遠藤委員,栗本委員,嶌田委員,高橋委員,花田委員,丸山委員

文部科学省

工藤科学技術・学術戦略官(制度改革・調査担当),國分企画評価課課長補佐,菊池企画評価課評価・研究開発法人支援室主任

5.議事要旨

議題1 研究開発評価人材育成研修等について

 事務局から資料1に基づき説明が行われた。各員及び事務局の主な発言は以下のとおり。

【林座長】
 本日は研究開発評価人材育成研修等のプログラム構成と各講義で何を教えないといけないかを議論して決定したい。研究開発評価の業務にたずさわって1年目から3年目程度の事務職員を対象とした初級者向けの研修であり、初級者に伝えるべきポイントを押さえて研修していくということを意識して議論していきたい。

【事務局】
 今年度の研究開発評価人材育成研修(初級)は昨年度と同様に大学、大学共同利用機関法人、独立行政法人、国立研究開発法人を対象とする。定員は40人程度で、1班あたり6人~7人で6班を想定している。

【林座長】
 今回の研究開発評価推進検討会で今後3年ぐらいは継続的に実施できるプログラム案の大枠を決める。案1は昨年度の研修をベースとしたもの、案2は昨年度の研修等をブラッシュアップしたもの、案3は昨年度の研究開発評価推進委託事業で公益財団法人未来工学研究所が提案してきたもの。基本的には案3の考え方も取り入れられた案2をベースに研究開発評価人材育成研修(初級)の具体的なプログラム内容を検討していくこととしたい。

【栗本委員】
 研究開発評価人材育成研修(初級)のプログラムの流れとして、知識獲得を主目的とするものは集約して講義し、それが終わってからアイスブレイク、ワークショップへと進んでいった方が良いのではないか。一方、ワークショップで事例を使うと、事例に縛られてしまい、事例を手本にするような暗黙の筋書きが作られてしまうことも否めない。その結果、受講者が他大学や他機関の様々なケースを知ることによる気づきや、自組織に近い機関の仲間と出遭う機会が損なわれてしまうのではないか。

【丸山委員】
 昨年度の研究開発評価人材育成研修(初級)のロジックモデル作成ワークショップでは、指標の設定は余力があればやるという形だったが、初日のワークショップで指標設定の練習を入れることができないか。独法評価では数値目標、指標を設定するというのがワークとしてかなり大きいので、独立行政法人や研究開発法人の方からすると自分のやっていることに近いことが学べる。

【高橋委員】
 研究開発評価の業務を担当している受講者たちは自分の機関の中ではマイノリティーなので、他大学や他機関で同じような立場である人が何をしてるのか、どのような悩みがあるのか、それにどのように対応するのかということを共有してもらうと効果的。ケースについては個別の大学の事例を挙げるとそこにどのくらい土地勘があるのかで議論の密度が変わってくるので、個別の事例を挙げるにしてももう少し一般化して前提知識によらない事例にできるといい。

【栗本委員】
 昨年度の研修では、講義を通して最近の科学技術の政策動向を知ることができた。また、評価の部署に配属されて何をどうして良いのかが分からなかったが、他機関で同じような業務に従事している関係者に出遭い、情報共有ができた。さらに、今まで知識が断片的で、点でしかなかったが、この研修で全体像が分かり、点から線へのストーリーが分かるようになったことが最大のメリットだったと発言する人が多かった。そこが重要なポイントではないか。

【高橋委員】
 特定のケースを使うのであれば、国立の人は国立の人たちで、私立の人は私立の人たちで、というようにお互いの立場は変わっても話の中である程度で共有できるものがあるようにするとよい。ケースとグルーピングの扱いは繊細に考えなければならない。参加者には何を目的に参加するかや職歴を出していただくとグルーピングに役に立つ。

【林座長】
 受講者が関わっているのは、プロジェクト評価であったり機関評価であったりするが、広く研究開発評価といった営為が、それぞれの担当者が行う業務によって、国の研究システムの中でどのような意味を持つのかという文脈を受講者に伝えることが大切。

【花田委員】
 研修の冒頭に全体像を示し、各講義のポイントや概要などを説明してはどうか。

【嶌田委員】
 過去の研究開発評価人材育成研修(初級)の経験からすると学内のプロジェクトを回さなければいけないとか、外部資金獲得の方法をブラッシュアップしなければいけないとか、研究力などを把握しなければいけないという現実的な課題を持っている方が多い。そういう方たちにある程度、今のままでよいのか気付きとして持ち帰り、行動変容が起きるようなものをこの研修では提供したい。

【安藤委員】
 改訂したテキストを基にして、評価の基礎や概念的なことを中心に講義する案となっているが、昨年の研究開発評価人材育成研修(初級)の参加者の声を踏まえると、テキストをそのまま説明するのではなく、この研修が自分の業務とどのようにつながるかをある程度感じさせることが大事だろう。そのため、受講者自身が自分のことを話すという時間があってもいいのではないか。また、案2のように私が講義を行うのであれば、ファンディング機関がどのような視点でプログラムを設計し、プロジェクト提案を促し、選考・評価するのか、採択した後にどうマネジメントし、評価をするかという視点や、プログラム側・プロジェクト側が双方向で対話し、より良い成果を共に生み出していけるような評価やマネジメントを心がけていることの事例を通して紹介する講義はできると思う。特定の事例を講義やワークショップでどの程度出すのがいいかは検討が必要かと思うが、もう少し事例というか、リアルなものを通して概念や評価の意義などを感じられた方がよいのではないか。

【遠藤委員】
 この研究開発評価人材育成研修(初級)の受講者は大学や独立行政法人等の事務職員の方々がほとんどであるが、自分の組織の中で研究開発評価だけを担当している訳ではなく、大学全体の視点を持ち教育や地域貢献といった仕事をすることも求められる。そういう事務の一部としての業務を遂行する中で、例えば科研費でどのような申請を行うかといのは、科研費を申請する方からしても管理する方からしても、本来とても創造的な仕事であると考えられるので、ルーチンと思われるかもしれない事務にもそういう価値があるというようなことを伝えられればよいと思う。

ここで座長が講義順、内容について、ここまでの議論を踏まえて整理。
・大きな全体概要と最近の政策動向は講義1として冒頭に置く。
・講義2は堅い学問論的な評価論に偏らずに、「国の研究開発評価に関する大綱的指針」の最初で書かれている研究開発評価の意義を強調して整理してもらう。
・講義3は、講義1・2を踏まえて、支援的な研究開発評価の観点からファンディングエージェンシーから見た研究開発評価というような具体的な話をする。
続いてワークショップの議論を行った。

【事務局】
 ワークショップを初日、二日目に両日に入れて提案した趣旨は、これまでの研究開発評価人材育成研修(初級)のロジックモデルワークショップのアンケートで、立場が様々な方々が集まる中で意識や前提のすり合わせにかなり時間を使ってしまったという意見が聞かれて、他方そうしたすり合わせが情報交換としての意味もあると思われるので、初日のアイスブレイクやワークショップで情報交換をして、二日目のワークショップにつなげるという趣旨で提案した。

【高橋委員】
 初日のワークショップでは、事前に自己の課題を書いてきてもらって自己紹介を含めて共有させたどうか。単に自己紹介ではなく、自分はこのようなことをやっていて、このような課題があって、だからここに来たというような自己紹介にすればメリハリが利いてくる。

【小湊座長代理】
 自己紹介をやってもらうとすると受講者人数が40人程度なので、時間も考えればグループを分ける必要はある。いろいろな課題を持って、何とか解決の糸口を探りたいと思って来られる方々がいるということを前提に考えると、自己の課題を発散させることは非常に大事なプロセスなので、うまく収束させることができるか難しさはあるが、一日目にそれを行い二日目のワークショップに向けていくというのは良いやり方だと思う。

【事務局】
 ワークショップを初日、二日目に分けた趣旨は、これまでの研修の受講者アンケート等で、様々な立場の方々が集まって来るのでお互いの意識のすり合わせで大分時間を使ってしまうという声が聞かれたので、初日にそれを行った上で二日目につなげていけないかと考えたもの。

【花田委員】
 ワークショップを初日、二日目と分けることは良い案だと思う。いきなりワークショップを始めるとお互いに様子見するような感じになってしまうので、初日にお互いを知る機会があると二日目のワークショップは円滑に開始できる。

【安藤委員】
 初日のワークショップとして、自己紹介以外にも何かを実施するのであれば、研究開発評価ではない誰でもイメージがつきやすいものをテーマにロジックモデルを考えさせ、アウトプット、アウトカム、インパクト等の概念や、他にどのようなアプローチがあり、その中で自分たちのとったアプローチの必要性や妥当性を考えるようなエクササイズをしてはどうか。公益財団法人日本財団のロジックモデル作成ガイドでは、ダイエット・プロジェクトを例に説明している。その上で、二日目の研究開発評価のロジックモデルのワークショップにつなげていくのはステップとしてよいのではないか。

【栗本委員】
 もともとロジックモデルは思考プロセスの道具なので、業務以外のパーソナルな課題である体質改善プログラムなど、扱うテーマが違っていても考え方の手順や道筋を理解していれば他に応用が利くはず。

【小湊座長代理】
 これまでロジックモデル作成のワークショップでは、始めにロジックモデルの基本的な考え方を説明された後ワークに入っていったが、ほとんどの参加者がロジックモデル演習に初めて取り組むということを考えると、もう少しアウトカムからアウトプットへ、そしてプロセス、インプットへというようにステージを区切って進めた方がいいと思う。また、初日の課題シェアリングは良いとしても、そこから出てきたものを取り上げてロジックモデルを作ってみようというのはリスクが高いので、ある程度一般化されたケースが何パターンあったが方がスムーズに進むと思う。

【高橋委員】
 ケースは国立大学・私立大学や独立行政法人・研究開発法人といった属性は考慮せず、国立大学のケースだけでいいのではないか。ただし、ファシリテーションの際にはそれを念頭において、これは国立大学特有の事例だけれど私立大学ではこのような問題ある、とか、これは独立行政法人でも同じ問題だということをかみ砕いていく必要はある。

【丸山委員】
 ワークショップを国立大学のケースでやるのであれば、独立行政法人の人たちは同じグループにして、独立行政法人のことをわかっているファシリテーターが、独立行政法人についてはこのような話もあるという観点も説明しながら実施するのがよいのではないか。

【林座長】
 ワークショップの班分けについては、ある程度情報共有の意味合いもあるので属性の近いところでグルーピングすることとする。その上で、ケースを題材にロジックモデルを作成するワークショップを実施する。その際、私立大学も独立行政法人・研究開発法人もカバーできるケースというのは無理なので、幾つかのパターンやオプションを作っておいてあとはファシリテーターに任せるという感じにするのが適切だと思う。グループは基本的には初日、二日目同じメンバーとしたい。

【安藤委員】
 講義2の次のワークショップで課題をシェアした後に、講義3・4のような事例の講義を聴く形にしたらどうか。

【林座長】
 基本的にはその案で固めたい。研究開発評価人材育成研修(初級)プログラムの大枠は本日の議論をまとめて、実施に係る細部の確認は次回の検討会で行うこととする。

お問合せ先

科学技術・学術政策局 企画評価課 評価・研究開発法人支援室

(科学技術・学術政策局 企画評価課 評価・研究開発法人支援室)

-- 登録:平成30年11月 --