参考資料2：放射性同位元素の使用施設等の事故・故障等に係る事象の国際原子力事象評価尺度（INES）の運用について

 平成21年7月30日
放射線規制室

1．概要

　1992年に国際原子力機関（IAEA）及び経済協力開発機構原子力機関（OECD/NEA）において策定された国際原子力事象評価尺度（INES：International Nuclear Event Scale）ユーザーズ・マニュアルについて、2004年に放射線源及び輸送における事故のINES評価に関する追加ガイダンスの試行が開始され、2006年に追加ガイダンス改訂版が合意されたところである。
　文部科学省においては、「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」の規制を受ける施設及び放射性同位元素等の陸上輸送の事故・故障等について、平成19年5月28日に放射線安全規制検討会の下に「放射性同位元素の使用施設等に係るINES評価ワーキンググループ」を設置し、平成20年4月よりINESの運用を開始した。

2．放射性同位元素の使用施設等に係るINESの評価事例

　　別紙の通り。

（別紙）

平成20年度からの放射性同位元素の使用施設等に係るINES評価の事例について

発生日	発生事業所	事故・故障等	評価値
平成20年4月7日	非破壊検査株式会社	密封された放射性同位元素の所在不明	1
平成20年9月11日	住重試験検査株式会社	放射線発生装置による被ばく	2
平成20年9月25日	社団法人日本アイソトープ協会、株式会社日陸	輸送中の放射性同位元素の所在不明	0
平成20年12月24日	学校法人順天堂大学	放射性同位元素排水設備の配管からの管理区域外への漏えい	0
平成21年3月4日	独立行政法人日本原子力研究開発機構	排気設備の排気ダクトからの管理区域外への漏えい	0
平成21年3月9日	国立大学法人東北大学	排水設備の配管からの管理区域外への漏えい	0