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第12回海洋立国推進功労者表彰の受賞者決定について

令和元年8月22日

文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省及び環境省が内閣府総合海洋政策推進事務局の協力を得て実施している「第11回海洋立国推進功労者表彰」(内閣総理大臣賞)につきまして、5名2団体が表彰されることとなりましたので、お知らせいたします。
本表彰は、平成19年7月に施行された海洋基本法に基づき、国民のみなさまに海洋に関する理解を深めていただく契機とすることをねらいとして実施しております。表彰式は8月22日に総理官邸大ホールにて開催されました。

第12回(令和元年)海洋立国推進功労者表彰 受賞者リスト

1.「海洋立国日本の推進に関する特別な功績」分野

部門

氏名・名称

年齢

所属

功績事項

普及啓発・

公益増進

岩本 光弘

52

-

【世界初、ブラインドセイリングによる無寄港太平洋横断】
 16歳で全盲となり、生きる意味などないと夏休みに橋から海に飛び込んで自殺しようとしたが、どうしても死ねなかった。その後、盲学校で鍼灸を学び、22歳でのアメリカ留学を経て、25歳から筑波大学付属盲学校で教員として務め、35歳で「障害者と健常者がともに楽しむマリンライフ」が理念であるヨットライフ千葉の存在を知り、アメリカ人である妻とヨットを始め、2006年に日本視覚障害者セーリング協会主催の世界選手権に日本代表として出場し、2013年の太平洋ヨット横断はクジラとの接触により失敗したが、失敗以降も、何事にもチャレンジする勇気と実行力の価値を身をもって伝え、さらに、これまでの経験を生かし、「ポジティブなものの考え方」を通じた命の尊さや目に見えないものの大切さについて講演を行い、人々に伝えてきた。
 再度、太平洋横断のチャレンジを決断し、2019年2月24日にアメリカ・サンディエゴをスタートし、無寄港のセーリングで、同年4月20日に福島県いわき港に到着し、13,000㎞、55日間の航海を見事に成功させ、全盲のヨットマンとして史上初めて太平洋横断を達成した。

普及啓発・

公益増進

金田 義行

65

香川大学 四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構

【「恵みの海との共存術」を国内外へ普及啓発し、減災科学の推進と社会貢献】
 国内外のセミナーなどで「海学」のコンセプト「海洋は奇跡の星 地球のエンジンであり、恵みの海であるが、地震や津波のリスクも存在している。この海洋と共存することこそが我々の生活を豊かかつ安心安全に導く方法であり地球と生きる術である」を基本に減災科学を展開し、地震や津波あるいは高潮などの海洋に関わる自然災害と向き合い、その被害軽減の普及啓発活動を行っている。
 また、海洋研究開発機構において実施する「海底下深部構造フロンティア」を主導し、導入した大規模な自己浮上式地震計と反射探査システムによる稠密かつ大規模測線は、これまでの地下構造研究手法のパラダイムシフトをもたらした。
 南海トラフ巨大地震研究に関わる受託研究の責任者として長く研究プロジェクトやスーパーコンピュータを用いた地震津波研究プロジェクトを主導し、また、大陸棚延伸のための地殻構造調査を指揮し、我が国の大陸棚画定ならびに審査推進に大きく貢献した。

普及啓発・

公益増進

高知県立高知海洋高等学校

-

-

【地域と連携した水産・海洋の理解促進活動および海運、水産業の人材育成】
 実習船土佐海援丸にて、小中高校生、PTA等を対象とした体験航海で、延べ6千人余が乗船するなど普及啓発活動に取り組んでおり、実習船を活用した多目的な航海活動では、全国のリードオフマンの役割を果たしてきた。
 また、全国で初めて5年一貫の船舶職員養成課程を設置し、即戦力となる人材を数多く輩出し、平成11年には、漁船・漁業に対応した一級小型船舶操縦士養成校となり、これまで664名に資格を取得させ、担い手の育成に貢献している。
 平成21年度には土佐市と連携し、同市宇佐町に設置した「宇佐もんや工房」の企画・運営を始め、地元特産魚「一本釣りウルメイワシ」を用いた水産加工食品の開発を行うなど、地元企業と協働して地域おこしに貢献し、ツナガール(マグロ解体作業をする女子生徒)は毎年30件程度の県内外のイベントに招かれ、魚食文化の普及や消費拡大、高知県観光PR活動に取り組んでおり、地域から高く評価されている。

※年齢は令和元年8月22日現在


2.「海洋に関する顕著な功績」分野

部門

氏名・名称

年齢

所属

功績事項

科学技術振興

宗林 由樹

57

京都大学化学研究所

【微量元素・同位体を用いて,海洋の現在と過去をあきらかにする】
 微量金属の多元素定量法、化学種別定量法、同位体比分析法を独自に開発し、海や湖の物質循環研究に顕著な成果を収め、発表された多くの論文や総説は多くの研究者に引用され、当該分野の発展に貢献している。
 また、分析手法の開発のみならず、分析法の精確さを評価・保証する標準物質、参照物質の確立に貢献し、海水中の微量金属分析、重元素安定同位体比分析に関する世界中の研究活動の発展につながる成果を挙げた。

水産振興

恩納村漁業

協同組合

-

-

【海人(うみんちゅ)が守り育む「サンゴの村」】

 恩納村では、昭和50年代以降、各種開発現場等からの赤土流出によりモズク漁場等への被害が発生したことから、漁協・村・開発工事施工業者の間での開発工事開始前の事前協議制と被害防止協定書の締結体制を構築し、関係者が一丸となって赤土流出を未然に防止する体制とった結果、平成9年以降の20年以上にわたって、恩納村海域での大規模な赤土流出による被害は発生しておらず、これらの取組が十分に活かされている。
 また、昭和46年にサンゴの天敵であるオニヒトデが大発生し、恩納村周辺海域の90%のサンゴが死滅した事態が起こったことから、オニヒトデの駆除に取り組み、4年間で47万個体を駆除したが、昭和59年及び平成8年に再度大発生したことから、漁協だけではなく村や村内リゾートホテルと連携し、オニヒトデの産卵期前の集中駆除を実施した結果、平成8年以降20年以上にわたってオニヒトデの大発生は観察されておらず、サンゴ礁の保全と基礎生産力の向上に寄与している。

海事

磯部 雅彦

66

高知工科大学

【我が国沿岸域の国土強靱化に貢献】

 東北地方太平洋沖地震津波による港湾や海岸の被害を教訓とした、15年ぶりとなる海岸法改正や「粘り強い構造」の防波堤・防潮堤の導入など、南海トラフ地震等への防災・減災対策等の政策方針決定に大きく貢献した功労者であるとともに、「全国海岸事業促進連合協議会」会長や、「港湾の避難対策に関するガイドライン検討委員会」(国土交通省)の委員長、「東京都における高潮浸水想定区域検討委員会」(東京都)の委員長、「漁港・漁村の津波防災・減災対策に関する専門部会」(水産庁)の座長などを歴任し、港湾や海岸、漁港等における安全に関する政策方針決定に貢献している。

自然環境保全

磯辺 篤彦

55

九州大学応用力学研究所

【海洋プラスチック汚染、あるいはマイクロプラスチック】
 漂流・漂着ごみやマイクロプラスチック等に関する研究活動を行っており、過去5年以内で発表された海洋プラスチック汚染に関する学術論文は、南極海での浮遊マイクロプラスチックの発見の被引用件数上位1%を筆頭に、被引用件数上位10%論文が5編を数え、世界の研究者から高く評価されたほか、世界初となるマイクロプラスチック海洋浮遊量の予測シミュレーションや、「海洋プラスチック循環モデル」の構築を新たに提案しており、この成果は研究者のみならず社会的な注目を国内外で集めた。
 また、内閣府海洋政策本部参与会議に有識者として招聘され報告書の取りまとめに参画し、政策決定にも貢献するだけでなく、講演やテレビ等でプラスチックによる海洋汚染の現状を訴え、減プラスチック社会の実現を市民へ直接に呼びかけた。

※年齢は令和元年8月22日現在


参考資料

お問合せ先

研究開発局海洋地球課

日比野
電話番号:03-6734-4142
ファクシミリ番号:03-6734-4147

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