南極地域観測隊(第53次越冬隊及び第54次夏隊)の帰国について

平成25年3月19日

 平成23年11月25日に日本を出発した第53次越冬隊【石沢 賢二(いしざわ けんじ)隊長以下31名】及び平成24年11月25日に日本を出発した第54次夏隊【渡邉 研太郎(わたなべ けんたろう)隊長以下25名】が、平成25年3月20日(水曜日)に帰国する予定です。

1.帰国日時

平成25年3月20日(水曜日)17時5分到着予定

2.場所

成田国際空港 第2旅客ターミナル

3.搭乗便

日本航空772便

4.その他

・ 帰国に際して、式典等の予定はありません。

5.隊長略歴及び実施した主な観測については以下のとおりです。

【第53次南極地域観測隊越冬隊】

副隊長(兼越冬隊長)

 氏名

 生年月日
(年齢)

 現職

 専門分野

 隊員歴

 (いしざわ けんじ)
石沢 賢二

 昭和27年9月16日
(60)

情報・システム研究機構
国立極地研究所
南極観測センター
設営業務担当マネージャー

設営

第19次南極地域観測隊(越冬隊)、第24次南極地域観測隊(越冬隊)、第28次南極地域観測隊(夏隊)、第32次南極地域観測隊(越冬隊)、第36次南極地域観測隊(副隊長兼越冬副隊長)、平成9年度交換科学者派遣、第50次南極地域観測隊(副隊長(夏期設営担当))

実施した主な観測

 電離層、気象、潮汐(ちょうせき)の定常観測、宙空圏・気水圏・地殻圏・生態系変動のモニタリング研究観測、無人磁力計ネットワーク観測、HF/MF レーダー観測、オーロラ光学観測、OH 大気光観測、レイリーライダー観測、分子分光観測、れいめい衛星観測データ受信、エアロゾルゾンデ観測などを実施した。

 また、大型大気レーダー観測システムの通年運用を開始した。 

【第54次南極地域観測隊夏隊】

隊長(兼夏隊長)    

 氏名

 生年月日
(年齢)

 現職

 専門分野

隊員歴

 (わたなべ  けんたろう)
渡邉 研太郎

 昭和27年7月30日
(60)

情報・システム研究機構
国立極地研究所
研究教育系教授

 海洋生態学

第22次南極地域観測隊(夏隊)、第24次南極地域観測隊(越冬隊)、第35次南極地域観測隊(越冬隊)、第40次南極地域観測隊(夏隊)、第41次南極地域観測隊(副隊長兼越冬隊長)、長城基地(昭和63年度)、モーソン基地(平成3年度)、第46次南極地域観測隊(副隊長兼越冬隊長)、南極地域査察(平成21年度)

実施した主な観測

 昭和基地から700km 離れたセール・ロンダーネ山地において、ベルギー隊と共同でいん石探査を実施した。また、内陸ドームふじ基地及び周辺地域において、雪氷観測及び天文観測を行った。

 昭和基地周辺の沿岸域では、ペンギンへ小型計測機器を装着(回収)する行動生態調査、湖沼での湖底堆積物や土壌・岩石のサンプル採集を中心とした陸上生物調査、地震計保守、絶対重力の測定、氷河上のGPS測定等の観測を実施した。

 昭和基地においては、小型の回収気球を用いた大気サンプルの採取、小型の無人航空機を用いた大気観測等を行った。大型大気レーダー観測では、極域中間圏夏季エコー(PMSE)の連続観測等を実施した。

 海洋観測では、海氷についての目視観測ビデオ観測、マルチビーム音響測深装置を用いた海底地形調査、海氷コアの採集等を実施した。

 詳細の説明は4月上旬に文部科学省記者会見室において実施する記者説明会にて行う予定です。

お問合せ先

<取材に関する問い合わせ先> 国立極地研究所広報室長

川久保 守
電話番号:042-512-0655
ファクシミリ番号:042-528-3105
メールアドレス:kofositu@nipr.ac.jp

<担当> 南極地域観測統合推進本部事務局(研究開発局海洋地球課)

中村(なかむら)、平尾(ひらお)
電話番号:03-5253-4111(代表)(内線4144)、03-6734-4144(直通)

-- 登録:平成25年03月 --