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平成25年度戦略目標の決定について(科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出))

平成25年3月5日

 戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)について,平成25年度の戦略目標として,5つの目標を決定しましたので,お知らせいたします。

1.戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)について

 本事業は,社会的・経済的ニーズを踏まえ,トップダウンで定めた戦略目標・研究領域において,大学等の研究者から提案を募り,組織の枠を超えた時限的な研究体制(バーチャル・ネットワーク型研究所)を構築して,イノベーション指向の課題達成型基礎研究(目的基礎研究)を推進する制度です。(JSTの運営費交付金による競争的資金制度)

2.平成25年度の戦略目標について

 文部科学省では,毎年,国として対応が不可欠で社会的なインパクトが大きな政策課題を,戦略目標として定めております。この戦略目標に基づき,大学等の研究者から研究提案が募られ,基礎研究課題が支援されます。
 このたび,平成25年度の戦略目標として,平成25年度予算の成立を前提として,以下の5件を決定しました。また,それぞれの戦略目標ごとに達成すべき目標をブレークダウンして定めており,当該達成目標も合わせて示しています。

○再生可能エネルギーの輸送・貯蔵・利用に向けた革新的エネルギーキャリア利用基盤技術の創出

(達成目標)
 水素エネルギー社会の到来を控え,水素含有率,低環境負荷,取扱いの容易性等において総合的にエネルギーキャリア(エネルギーの輸送・貯蔵のための担体)としての利用にふさわしいものとなり得る窒素化合物や炭化水素,無機水素化物等の高効率変換・利用技術を創出する。そのために,以下の目標の達成を目指す。
・再生可能エネルギーを効率的に化学的なエネルギー(エネルギーキャリア)に変換するための基盤技術の創出
・エネルギーキャリアから,電気エネルギーを取り出し利用するための基盤技術の創出
・エネルギーキャリアを安全に輸送・貯蔵する技術の創出

○情報デバイスの超低消費電力化や多機能化の実現に向けた,素材技術・デバイス技術・ナノシステム最適化技術等の融合による革新的基盤技術の創成

(達成目標)
 従来のシリコンデバイスによる微細化,集積化が限界を迎える中,現在より2 桁以上低い消費電力と2 桁以上高速の情報デバイスを開発することを共通目標とし,将来のエレクトロニクス産業の基盤を確立するため,新規機能性材料の適用可能性の追求等による素材技術(先端材料や部材の開発及び活用に必要な基盤技術)の創出,新材料・新原理・新構造の論理素子・記憶素子の動作検証等によるデバイス技術の構築,先進的なナノテクノロジー等の実装に向けたナノシステム最適化技術の創出,そしてそれら技術の融合に取り組むことにより,以下の目標を達成することを目指す。
・革新デバイスを下支えする新規機能性材料の創製及び適用可能性の追求による素材技術の創出
・超低消費電力,超高速,超大容量等を可能にする新材料・新原理・新構造の論理素子・記憶素子等による革新デバイス技術の創出
・異分野の要素技術を集積・統合・融合することによるナノシステムの最適設計に向けた基盤技術の創出

○疾患実態を反映する生体内化合物を基軸とした創薬基盤技術の創出

(達成目標)
 疾患実態を反映する生体内化合物(二次代謝を含む代謝産物及び微生物由来・食品由来の天然有機化合物の総称)を出発点とする新たな創薬技術を確立するため,ナノテクノロジー,合成化学,工学等の我が国に強みのある分野とライフサイエンスの融合研究により,以下の目標の達成を目指す。
・ナノテクノロジー,合成化学等を活用した生体内化合物の標的分子(タンパク質等)を効率的に同定する技術の創出と高度化
・疾患実態を反映する生体内化合物を出発点とした,創薬標的となり得る機能作用点の特定及びその制御を可能とする技術の創出
・臨床現場での感染症,疾病等の診断への応用に向けた,疾患実態を反映する生体内化合物(バイオマーカー)を同定・検出する技術の創出

○選択的物質貯蔵・輸送・分離・変換等を実現する物質中の微細な空間空隙構造制御技術による新機能材料の創製

(達成目標)
 空間空隙構造制御技術(物質を構成する元素間結合の隙間(「空間空隙」)の形状・寸法・次元及び配列等の構造を自在に設計・制御・活用するための共通基盤となる技術)により,そのもととなる物質が本来持ち得なかった革新的な機能を創出し,通常の材料では解決できない環境・エネルギー,医療・健康等における諸課題を解決するグリーン/ライフ部素材の創製に向け,以下の目標の達成を目指す。
・選択的物質貯蔵・輸送・分離・変換等を可能とする革新的な空間空隙制御材料の創製
・空間空隙構造制御技術に係る技術体系の構築

○分野を超えたビッグデータ利活用により新たな知識や洞察を得るための革新的な情報技術及びそれらを支える数理的手法の創出・高度化・体系化

(達成目標)
 情報科学・数理科学分野とビッグデータの利活用により大きな社会的インパクトを生むような様々な研究分野(アプリケーション分野)との協働により研究を進め,アプリケーション分野での課題解決を通じてビッグデータから新たな知識や洞察を得ることを可能とする次世代アプリケーション技術を創出し,高度化すると同時に,様々な分野のビッグデータを統合解析することを可能とする共通基盤技術の構築を目指す。そのため,以下の目標の達成を目指す。
・各アプリケーション分野においてビッグデータの利活用を推進しつつ様々な分野に展開することを想定した次世代アプリケーション基盤技術の創出・高度化
・様々な分野のビッグデータの統合解析を行うための次世代基盤技術の創出・高度化・体系化

3.今後の予定について

 本戦略目標の決定について,科学技術振興機構に通知しました。科学技術振興機構は,戦略目標の達成に最適な研究領域及び研究総括を選定し,4月から研究課題の公募を開始する予定です。

4.戦略目標の詳細

お問合せ先

研究振興局基礎研究振興課

課長:安藤 慶明、基礎研究推進室長:上田 光幸、室長補佐:野田 浩絵、基礎研究・機構係長:浜田 勇
電話番号:03-5253-4111(内線4386)、03-6734-4073(直通)

-- 登録:平成25年03月 --