平成25年1月25日
文部科学省では、文部科学行政の取組を広く国民にお知らせすることを目的に、大学・研究機関等との共同企画広報を進めており、省内広報スペースを活用し、様々な研究成果や優れた取組に関する企画展示を実施することとしています。 このたび、平成25年1月25日(金曜日)より、新潟大学の協力を得て、文部科学省ミュージアム「情報ひろば」において、同大学との共同企画展示を実施しますのでお知らせします。(同時発表:新潟大学)
我が国において世界的な研究成果を追求するとともに、地域に根ざした様々な取組を進め、国民生活の向上に寄与する大学・研究機関等の優れた研究成果や取組を広く国民に広報することにより、文部科学行政への一層の理解増進を図るもの。
最先端技術を駆使して現代のエネルギー問題に取り組む
次世代<水素>エネルギー社会へ向けた水素製造・インフラの構築の研究
平成25年1月25日(金曜日)~3月末(予定)※開館は午前10時~午後6時
文部科学省 情報ひろば「科学技術・学術展示室」
(東京都千代田区霞が関3-2-2 旧文部省庁舎3階)
現在、水素を燃料とし、二酸化炭素を排出しない水素自動車や燃料電池の実用化など、水素はクリーンエネルギーとして期待されています。ただし、水素の製造は多くの電力が必要であり、コストがかかることが課題となっていることも事実です。
新潟大学(児玉竜也教授の研究グループ)では、これまで、太陽熱と水だけから水素を製造する「高温の太陽熱の集熱による水分解システムの実用化」の研究を進めており、世界の日射量の多いサンベルト地域において太陽の動きに伴って移動する多数の鏡「ヘリオスタット」を配置し、太陽光を効率よく集めて、高温度のエネルギーに変え、それを用いて水を分解することにより低コストで水素を製造するこの研究は、内外から大きな注目を集めています。
また、新潟大学(原田修治教授の研究グループ)では、水素エネルギー利用、特に、水素の検知技術などに関わる要素材料の研究開発を行っており、例えば、自動車産業からは、(1)水素漏れが瞬時に検知できるセンサ、(2)水素エネルギーのブレークスルーと期待される水素貯蔵合金の開発と貯蔵合金に含まれる水素貯蔵量の検知センサ、(3)燃料電池を制御するためのセンサなどを開発し、宇宙産業用からは、(4)観測用ロケットに積載する特殊な水素センサなど、各界からのニーズに対応した研究開発も行っています。
このたびの文部科学省「情報ひろば」における企画展示では、世界的な問題となっている次世代エネルギーの製造とインフラ構築に対応する取組として、新潟大学が世界に発信する最先端の研究成果について分かりやすく紹介します。
【主な展示物】
○実物展示
水素製造体験装置、水素製造プラント(レプリカ)、水素製造反応器(流動層式・レプリカ)、水素製造反応器(固定式・レプリカ)、水素の製造過程が分かる!電飾パネル、水素燃料電池キャリアカー(実車)
○モニター映像
次世代〈水素〉エネルギー社会へ向けた水素製造・インフラの構築の研究における紹介ビデオ
○パネル
水素製造・インフラの構築の研究の紹介
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文部科学省 情報ひろば(※情報ひろばウェブサイトへリンク)では、企画展示や企画イベントをはじめ、様々な情報を随時掲載しています。https://www.mext.go.jp/joho-hiroba/index.htm
展示風景の撮影及び内容等における取材を希望される方は、下記担当まで電話又はメールにて、お知らせください。
事業第2係長 荒井 寛(内線2170)、係員 宮本 大輔(内線3045)
電話番号:03-6734-2170(直通)
ファクシミリ番号:03-3593-7163
メールアドレス:hiroba@mext.go.jp
-- 登録:平成25年01月 --