遺伝子組換え生物等の不適切な使用等について

平成24年10月4日

  独立行政法人理化学研究所において、遺伝子組換え生物等の不適切な使用等があり、本日、文部科学省として、同研究所に対し厳重に注意しましたので、お知らせします。

  1.  平成24年9月5日、独立行政法人理化学研究所(埼玉県和光市)から、過去に寄託された遺伝子組換え生物の使用等に関し、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(平成15年法律第97号)(以下、「法律」という。)に基づく適切な取扱いが行われていなかった疑いがあるとの連絡を受けるとともに、同月28日、同研究所より原因と今後の対策を取りまとめた報告がありました。
     
  2.  独立行政法人理化学研究所からの報告の概要は以下のとおりです(詳細別添)。
    1)平成11年4月に寄託された遺伝子が組み換えられた微生物(Brevibacillus brevis 47-5Q/pNU212)を遺伝子組換え生物と認識せずに取り扱っており、法律に基づく表示及び情報提供を適切に行わずに保管、運搬及び提供が行われていた。

    2)同研究所における当該微生物の取扱いは、微生物専用の実験室で行われ、作業後の廃棄物等は不活化処理を行った後に廃棄されていた。また、バックアップ用に運搬・保管されていた筑波研究所(茨城県つくば市)及び播磨研究所(兵庫県佐用町、上郡町、たつの市)を含め、当該微生物は密閉容器中で保管されていたため、環境への漏出はなかった。なお、当該微生物は哺乳動物等に対し毒性はなく、自然環境では生存が困難である。

    3)今後、同研究所において、微生物の受入れに係る管理体制の見直し、遺伝子組換え生物等の取扱い等に関する関係者への再教育、定期的な調査等の再発防止策を実施する。
     
  3.  独立行政法人理化学研究所からの報告を受け、本日、文部科学省は、同研究所に対して、再発防止のための措置を徹底するよう厳重注意を行いました。
     
  4.  文部科学省としては、このような事態の更なる発生防止のために、引き続き、法令の理解及び遵守について周知徹底を図っていきます。    

お問合せ先

研究振興局ライフサイエンス課生命倫理・安全対策室

宮脇、宮本
電話番号:03-6734-4113

Adobe Readerのダウンロード(別ウィンドウで開きます。)

PDF形式のファイルを御覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、まずダウンロードして、インストールしてください。

(研究振興局ライフサイエンス課生命倫理・安全対策室)

-- 登録:平成24年10月 --