令和4年7月20日
文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しております。このたび「第33回国際生物学オリンピック(主催国:アルメニア(エレバン))」に参加した生徒が、金メダル等を獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。 また、文部科学省では、国際的な科学技術コンテストにおいて、特に優秀な成績をおさめた者等に対して文部科学大臣表彰等を行っており、このたびの国際生物学オリンピックの成績を踏まえ、受賞者を決定しましたので、併せてお知らせします。 (共同発表:国際生物学オリンピック日本委員会)
金メダル1名、銀メダル1名、銅メダル1名
(上記3名が文部科学大臣表彰を受賞する)
※金メダルは参加者のおよそ1割、銀メダルは2割、銅メダルは3割の割合で与えられる。
4名の高校生等
◎三田村 大凱さん | 灘高等学校(兵庫県) | 3年 | 金メダル |
◎嶋田 佐津さん | 東京都立立川高等学校(東京都) | 3年 | 銀メダル |
◎川上 航平さん | 久留米大学附設高等学校(福岡県) | 3年 | 銅メダル |
〇井上 泰直さん | 東京都立小石川中等教育学校(東京都) | 5年 |
(文部科学大臣表彰受賞者を◎、文部科学大臣特別賞受賞者を〇で示す)
62か国・地域
アルメニア/エレバン(現地開催)
令和4年7月10日(日曜日)~7月18日(月曜日)(日本時間)
国際生物学オリンピック日本委員会
・国際生物学オリンピックは1990年に現在のチェコ共和国で第1回大会が開催された。
・2022年のアルメニア大会は、第33回目。
・日本は、2005年から参加を開始し、毎年4名の選手を派遣。本年は18回目の参加。
・昨年のポルトガル大会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンライン開催され、76か国・地域から304名の生徒が参加し、日本は銀メダル1名、銅メダル3名受賞。
・本年のアルメニア大会は、59か国・地域からの生徒が参加し、金メダル1名、銀メダル1名、銅メダル1名受賞。
・2023年の第34回国際生物学オリンピックは、ソチでは開催されないことが決定しており、代替地は今後決定予定。
7月8日(金曜日) 結団式・壮行会 成田国際空港発
7月10日(日曜日) 大会登録、開会式
7月11日(月曜日) エクスカーション、実験試験会場視察
7月12日(火曜日) 実験試験
7月13日(水曜日) エクスカーション
7月14日(木曜日) 理論試験、アフターパーティー
7月15日(金曜日) エクスカーション International group project
7月16日(土曜日) エクスカーション
7月17日(日曜日) 表彰式・閉会式
7月20日(水曜日) 成田国際空港着
2019年(第30回 ハンガリー・セゲド大会)
銀メダル2名、銅メダル2名(参加規模:72か国・地域、285名)
2020年(第31回 日本大会(オンライン開催))
金メダル1名、銀メダル3名(参加規模:53か国・地域、202名)
2021年(第32回 ポルトガル・リスボン大会(オンライン開催))
銀メダル1名、銅メダル3名(参加規模:76か国・地域、304名)
国際生物学オリンピック(IBO)は、1990年に現在のチェコ共和国のオロモウツで第1回大会が開催された、生物学に関心を持つ高校生等を対象としたコンテストであり、以下を目的としている。
a)すぐれた生徒を一堂に会させて、刺激をあたえ挑戦させることにより、その能力をのばし、科学者にそだてる。生物学の美しさと様々な意義を明らかにして、とりわけ自然や環境の保護をはかり、社会における生物学の重要性を訴える。
b)生物学教育に関するアイデアと教材の交換や比較をおこなうことにより、各国の生物教育を向上させる。
c)国際生物学オリンピックにかかわるさまざまな組織の交流をはかることにより、生物学分野での活動の相互理解をはかる。
国際大会は、毎年7月に開催され、実験問題と理論問題が課される。
今年度の「第33回国際生物学オリンピック2022アルメニア大会」(IBO 2022)の詳細はIBO 2022公式サイトを参照。(https://ibo2022.org/en/)
国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)は、国際大会に派遣する日本代表選考を兼ねた日本生物学オリンピックを開催している。日本生物学オリンピックは単に代表選考のためだけではなく、生物学の持つ面白さ楽しさを体験してもらうことを目的とする全国規模のコンテストであり、20歳未満で大学に入学する前の青少年であれば誰でも参加可能である。生徒らが積極的にチャレンジできるように試験会場を各都道府県に設置している。
この活動を通じて我が国の生徒に対し、生物学への興味の喚起と知識の普及を図りつつ、広く科学技術一般への関心の向上と理解の増進を推し進めるとともに、国際大会への参加体験が、将来の科学技術を支える人材の育成にも役立つことを期待している。さらに国際的な研究者・教育関係者の交流により、我が国の生物教育の充実・発展に寄与することを目指している。
川村、勝屋
電話:03-6734-4191(代表)
道上、鳩貝
電話:080-1053-3978