第3節 大学入学者選抜の改善

2.各大学における入学者選抜の工夫・改善

 各大学においては,それぞれの教育理念などにふさわしい資質を持った「求める学生」を適切に見いだすことが重要となっています。そのため,入学者選抜において,評価尺度を多元化し,受験生の能力・適性などを多面的に判定できるよう,改善に向けた取組が各大学で進められています。近年では,学力検査だけでなく面接,小論文,実技検査などの多元的な評価尺度が採用され,またアドミッション・オフィス入試(注),推薦入学,帰国子女・社会人を対象とした特別選抜などの多様な選抜方法が多くの大学で導入されています。
 平成16年度からの国立大学の法人化などにより,今後,各大学が自主性・自律性を高めていく仕組みが整えられたことから,学生に対する教育を充実させるための様々な取組と合わせて,入学者選抜においても各大学の個性や特色を反映した多様な入学者選抜が更に進められていくことが期待されます。文部科学省としては,高等学校教育との接続などにも配慮しながら,各大学においてこのような入学者選抜の工夫・改善の取組が一層推進されるよう,促していくこととしています。

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