文化庁京都移転1周年にあたり、盛山大臣から訓示

3月27日(水曜日)
文化芸術

  3月27日、文化庁が京都に移転して1周年にあたり、盛山大臣から文化庁職員へ訓示を述べました。

  訓示では、文化庁が、今後更に文化芸術の充実・発展に貢献するよう3点について述べました。
  一つ目が、「震災からの創造的復興と文化財の強靭化」として、石川県輪島市を視察したことに触れ、地域の文化的営みを再建する創造的復興の取組の更なる加速と、地域の宝である文化財を守る強靭化の取組を強力に進めるようお願いしました。
  二点目は、「地方創生の取組の更なる充実と日本文化の発信」として、文化財の高付加価値化を通じた文化観光コンテンツの造成をはじめ、文化芸術による地方創生を加速するとともに、伝統文化をはじめとする優れた日本文化を海外に積極的に発信する取組を進め、また、伝統文化を担う多くの関係者を支える取組を計画的に推進するようお願いしました。
  三点目は、「文化と経済の好循環の実現」として、文化芸術のグローバル展開とともに、次代を担うクリエイター・アーティストの育成や官民連携による文化財の思い切った活用などの取組を進め、文化と経済の好循環を実現するようお願いしました。

  また、都倉長官は、「被災地域に寄り添った創造的復興と文化財の強靭化、食文化や文化観光の推進など地方創生の取組の全国展開、CBX(Cultural Business Transformation)の考え方の下、アートと音楽フェスの融合的取組の本格展開、国際的に活躍するアーティストの育成とプロデュース、日本版グラミー賞の創設など、文化芸術のグローバル展開を、官民で強力に連携して、一段高いレベルで進め、文化と経済の好循環の実現に向けて取り組んでまいります。」
と意気込みを述べました。

  文部科学省・文化庁では、今後も文化芸術を更に発展させ、文化芸術と経済の好循環を図るなど、全国各地において、成果を感じていただけるよう取り組んでまいります。