文科省から石川県集団避難施設での学習指導にあたるため派遣された職員からの報告

2月15日(木曜日)
教育

  文部科学省からはこれまで計5名を石川県に派遣し、現在も3名が現地で学習指導にあたっています。
  2月15日、盛山大臣は、帰京した2名から報告を受けました。

  職員からは、現地において、個に応じたきめ細かな指導を行うためのT2と呼ばれる補助的教員としての学習指導や施設での日常生活に関する生徒指導に当たったことや、生活環境と学習環境が同じであることから生徒にとって切り替えが難しい様子が見られたことなどが報告されました。
  また、校長や教頭のリーダーシップの下、派遣人員含めて情報共有を密にしながら取り組んでいる一方で、学校自体の体制も分散して少人数での体制である中で地震や集団生活による心理的ストレスへの細やかな対応が求められること、また、平時から学習に主体的に取り組める生徒を育てていくことや前向きに学習に取り組める雰囲気づくりを学級等で作っていく必要性についても言及しました。

  盛山大臣は、阪神淡路大震災で自身も被害を受けた経験に触れるとともに、環境が一足飛びに改善することは難しいが、大人が前に進んでいる姿をみて、子供たちも明るい方向に向かって動きだしてもらえればと話し、現地での経験を共有してもらい、知見を広めていっていただきたいと述べました。

  文部科学省では、引き続き、現地からの情報を踏まえ、必要な支援等を行ってまいります。