学習指導要領「生きる力」

Q&A

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14.特別活動に関すること

Q(小学校)問14−1

 学級活動の内容が,新たに低・中・高学年に分けて示されましたが,2学年まとめて年間指導計画を作成するということでしょうか。また,今回新たに,学級集団育成上の課題や道徳の重点などを踏まえることや,学級経営の充実を図ることが示されましたが,どのようなことに留意して年間指導計画を作成したらよいでしょうか。

A答14−1

 学級活動については,発達の段階に即して指導を行うために内容を分けて示したのであり,2学年まとめて年間指導計画を作成するということではなく学年ごとに作成することが望ましいと考えます。また,小学校学習指導要領解説(特別活動編)では,学級ごとの年間指導計画についても示していることに配慮する必要があります。

 学級集団の育成上の課題とは,効果的に学習ができ,楽しい生活が送れるような学級集団を育成する上での「人間関係」や「集団への適応」などの課題を指しています。 このような課題は,学級経営の充実と関連が深く,その解決のためには,例えば,小一プロブレムや中一ギャップなどの現状や道徳の重点などを踏まえ,各学年で取り上げる内容の重点化を図るとともに,必要に応じて内容間の関連や統合を図ったりするなどして年間指導計画を作成することが求められます。

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Q(小学校)問14−2

 クラブ活動は,年間,学期ごと,月ごとなどに適切な授業時数を充てるものとするとしていますが,適切な授業時数はあるのでしょうか。

A答14−2

 クラブ活動における適切な授業時数とは,新たに示された三つの内容を通してクラブ活動の目標が実現ができる程度の授業時数であり,少なくとも学校としてこのことについて説明ができるようにしておく必要があります。

 その際,解説書に「児童にとって,楽しい時間であることを十分に受け止め,児童にとってより楽しいクラブ活動が実施できるように工夫をする必要がある」と示されていることに配慮する必要があります。また,学習指導要領総則に「児童会活動、クラブ活動及び学校行事については、それらの内容に応じ、年間,学期ごと,月ごとなどに適切な授業時数を充てるものとする」と示されています。クラブ活動については、継続的に実施することで、より効果的な活動となることから、学校の状況を考慮した上で、可能な限り、クラブ活動を全く行わない学期や月を設けないようにすることが望まれます。

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Q(小学校)問14−3

 クラブ活動には,「主として第4学年以上の同好の児童をもって組織する」という文言が示されています。また,〔児童会活動〕の運営は,「主として高学年の児童が行うこと」と示されていますが,どちらも「主として」なので第5学年と第6学年でクラブを組織したり,第6学年だけで児童会活動の運営を行うこととしてもよいのでしょうか。)

A答14−3

 小学校学習指導要領解説(特別活動編)には,クラブ活動について「主として第4学年以上の児童による活動であるが,小規模校においては第3学年以下の学年からの実施も考えられる」こと、「自発的,自治的活動をより一層効果的に展開することにより児童会の運営を高学年の児童のみに任せるのではなく,中学年の児童が運営に参加することも考えられる」と示されています。このことから,質問のようなことは望ましくありません。なお,児童会活動の運営については,「代表委員会と各委員会との有機的な関連を図り,活動を活性化するため,両者を同時に並行して実施することは避けるなど,実施の在り方を工夫する必要がある」と示されたことに留意する必要があります。

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Q(中学校)問14−4

 中学校学習指導要領解説(特別活動編)の中で,ボランティアなどの社会参加について説明されていますが,すべての生徒がボランティア活動を学校外で行うことが求められているのでしょうか。

A答14−4

 中学校学習指導要領解説(特別活動編)でも述べていますが,生徒会活動としては,学校内の活動がまず挙げられます。また,中学生の発達の段階からみて,生徒の関心が広く学校外の事象に向けられるようになることは望ましいことです。つまり,将来ボランティア活動を行えるようなボランティア教育を行うことが趣旨です。ボランティア活動や地域の人々との幅広い交流など社会貢献や社会参加など,多様な視点で社会参加を考えてほしいと思います。

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Q(小・中学校)問14−5

 総合的な学習の時間との代替

A答14−5

 →問1−5(1.総則に関すること)参照

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