教科書の定価

1.教科書の定価の定め方
  教科書の定価は、文部省告示で定める定価認可基準において、教科書の種目別、学年別に最高額を定め、この範囲内で文部大臣が認可しています。
  この認可基準の最高額を定めるに当たっては、文部大臣は、学識経験者等から構成される教科用図書検定調査審議会の意見を聞くこととなっており、小・中学校用の教科書の定価については、同審議会の教科用図書価格分科会、高等学校用の教科書の定価については、教科用図書分科会の意見を尊重して、最高額の決定が行われています。
  審議会における検討に際しては、教科書発行者のなかから教科書の専業率、小・中学校用または高等学校用教科書の発行比率、市場占有率について一定の条件に合致した比較的占有率の高い教科書発行者を選び、これらの会社の教科書部門の収支実績を基礎として、定価改定年度の収支見込額を算出して適正額を定めています。

2.平成11年度における教科書の定価
  認可の基準となる最高額は、物価の上昇等に伴い、必要な引き上げが行われてきていますが、平成11年度用教科書については、小・中学校用教科書、高等学校用教科書ともに、1.2%引き上げられました。
  平成11年度における教科書1点当たりの平均定価及び学校別・学年別の児童・生徒1人当たりの平均教科書費については次表のとおりです(表4〜6参照)。

表4  教科書1点当たりの平均定価(平成11年度用)
 区  分 

 小  学  校  用 

 中  学  校  用 

高  等  学  校  用 

 金  額 

 323円 

 470円 

 781円 



  
表5  児童・生徒1人当たりの平均教科書費(平成11年度用)

(1)小学校
学  年  区  分  金        額 
第  1  学  年  用
第  2  学  年  用
第  3  学  年  用
第  4  学  年  用
第  5  学  年  用
第  6  学  年  用
2,259
2,660   
3,229   
3,427    
3,494    
3,354   
各  学  年  の  平  均
3,071    

(2)中学校
学  年  区  分  金        額 
第  1  学  年  用
第  2  学  年  用
第  3  学  年  用
6,788
4,415   
2,276   
各  学  年  の  平  均
4,493    

(3)高等学校
区                分  金        額 
普通科  (全日制)
職業科  (全日制)
5,600
6,876   


表6  児童・生徒1人当たりの平均教科書費の推移
 (円) 

 年 度 

6

7

8

9

 10

 11

 小学校用 

 2,747

 2,841 

 2,915

 2,975

 3,035

 3,071

 中学校用   

 4,018

 4,155 

 4,263

 4,336

 4,441

 4,493

 高等学校用
(普通科) 

 4,976

 5,185

 5,340

 5,415

 5,534

 5,600

 高等学校用
(職業科) 

 6,097

 6,359

 6,556

 6,648

 6,794

 6,876


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