1.高等学校と大学の連携 (2)高大連携における教育委員会の特色ある取組

都道府県・指定都市名 取組概要
北海道
(滝川市)
平成15年度に、國學院短期大学と滝川市教育委員会が協定を結び、國學院短期大学の科目を受講した生徒に大学の単位を認定することとした。具体的には、北海道滝川西高校(滝川市立)の3年生の希望者が夏季休業期間中の5日間において、國學院短期大学の集中講義「現代企業論」を受講する。「現代企業論」は企業のシステム、企業における常識など、北海道滝川西高校に在籍するすべての生徒向けの内容である。なお、平成18年度においては、普通科1名が単位認定された。
岩手県 毎年、高大連携の取組状況に関する調査を実施している。
宮城県 県内14大学と協定を結び、高校生が自ら学ぶ意欲を高め、個々の興味・関心を持つ学問分野への理解を一層深めるとともに、主体的な進路選択を行うことができるようにするために、県内高校生を対象として大学における高度な教育・研究に触れる機会を設定する。
  • (1)公開授業・・・大学生対象の通常授業の公開
  • (2)公開講座・大学会場・地域公開講座‥‥高校生向けの特別授業の公開
茨城県 高校生公開講座(大学の正規授業)及び高校生公開講座(高校生向け公開授業)を実施する。
栃木県 宇都宮大学と県立学校との教育連携協議会設置に関する協定書を平成15年度に締結した。また、平成17年度に宇都宮大学授業公開に関する協定書を締結し、高校生を対象とした授業公開を進めている。
千葉県 高校生に大学における高度な教育、研究に触れる機会を提供し、大学に対する理解を深めさせることを目的に千葉大学教育学部と県教育委員会との間に協定が結ばれ、高大連携が進められている。
東京都 毎年、高大連携調査を実施している。
山梨県 山梨大学公開講座について、教育委員会が取りまとめを行い、参加しやすいようにしている。
長野県 信州大学と包括的な連携のもと、学校教育、生涯学習、スポーツ等の分野で相互に協力し学校及び地域における教育の充実・発展に寄与することを目的とし、各高校の活動に対し助言等を行っている。
愛知県 「知と技の探究教育推進事業」の「知の探検講座」において、自然科学や情報科学等の特定の分野に興味・関心が高い生徒が県内の5大学5講座で1年間、原則として年間10日間程度の学校外の学修を行う。
三重県 教員を希望する大学生等が、公立小・中学校、県立高等学校及び県立特別支援学校等において教育アシスタントとして、児童生徒の指導に加わることにより、児童生徒一人ひとりの指導を充実するとともに、養成段階からの教員としての人材育成を図る。三重県教育委員会は、県内関係大学と受入市町等教育委員会、県立学校との調整を行い、大学生等を教育アシスタントとして派遣し活用する。※学生一人あたり1回1〜4時間、年間のべ35回程度。傷害保険への加入については、三重県教育委員会がその費用を負担する。
滋賀県 県内10大学・短大と協定を結び、県内高校生を対象とした大学連続講座を実施
京都府 京都みらいネット(100メガビットの高速回線)のテレビ会議システムを利用して、府北部の高校と京都市内の大学を結び、遠隔授業を実施している。平成18年度は4大学16講座を双方向授業で実施するとともに、収録しビデオライブラリー化し全府立高校で視聴可能である。
大阪府 府立高等学校と大学が連携して、教育の円滑な接続を図るとともに、各校種が持つ様々な教育資源を相互に活用し、生徒の学習意欲の向上や多様な能力の伸長等を図るよう、学校を指導しているところである。
また、府教育委員会として、府内及び近隣の11大学と連携協力に関する協定書を調印するとともに、「学校外における学修の単位認定に係る指針」を策定し、各学校における高大連携事業を一層推進するための条件整備を行なっている。
奈良県 青翔高校において、サイエンス・アドバイザー制度を設置、県内の大学院生等がサイエンス・アドバイザーとして「探究科学」の授業において、生徒の探究活動のアドバイス等を行っている。
和歌山県 和歌山県教育委員会は、和歌山大学と高校生を対象とした公開講座に関する協定を平成13年に交わし、今日に至っている。
講座は、前期・土曜・集中・紀南・後期の5講座を設定し、平成18年度の受講生は131名に及んでいる。
鳥取県 地元大学の学生を対象に、県立高等学校の教員が大学教育の基礎となる教科・科目について授業を実施。
県立高等学校の授業において、地元大学の教授等を招聘し、大学教育につながるやや高度な内容や専門教育に関する先端技術等についての講義を実施。
広島県 県教育委員会と県内の大部分の大学と協定を結び、県立高等学校生が大学の公開授業又は公開講座を受講できるようにしている。
徳島県 県内の5大学と「連携に関する覚書」を交換し、教育長、県内5大学の学長などで構成される「連絡協議会」を設置し、連絡協議会の下に3つの「専門部会」(大学・学校間連携部会、教員養成・研修部会、生涯学習ネットワーク部会)を設置している。
香川県 県教育委員会と香川大学との間で、高校と大学との連携に関する協定を結び、県下のすべての高校生が香川大学の授業や高校生を対象とした公開講座を受講できるようにしている。
愛媛県 高等学校教育と大学教育との円滑な接続を図るため、国立大学法人愛媛大学と愛媛県教育委員会が、次の(1)〜(3)の事項について連携協力している。
  • (1)高校生が大学における高度な教育・研究に触れる機会の充実に関すること。
  • (2)大学が求める学生像や大学の教育内容等の情報提供に関すること。
  • (3)高等学校と大学とのそれぞれの教育に関する相互理解の促進に関すること。
高知県 平成14年度に締結。交流授業の実施とそれに係る単位認定の要件等を規定している。現在は申し合せにより、高知県高大連携教育実行委員会で設置した「連携授業プロジェクト」の主管校が交流授業を開講し、他校生徒も参加している。
福岡県 九州大学と連携し、県の事業に協力していただいている。
佐賀県 ティーチャーズサイエンスキャンプ:理科教員の資質向上のため、地域資源を活用した実験・観察等の継続的な講座を開設している。
長崎県 長崎大学が主催する高校生公開講座への参加
オープンキャンパスへの参加
出前講座の実施
熊本県 熊本県立大学と熊本県教育委員会との高大連携事業に関する協定の内容は次の通り。
  • (1)大学と委員会の教育の改善に関する研究・協議
  • (2)大学と委員会による高等学校進路指導及び大学入学者選抜の改善に関する研究・協議
  • (3)大学と委員会相互の情報通信ネットワーク活用による高等学校への講義配信(e-ラーニング)の検討
  • (4)大学による高校生向け公開授業の実施
  • (5)大学による高等学校への出張講義の実施
  • (6)大学の実施する関連事業への委員会の協力
  • (7)大学による大学説明会(オープンキャンパス)の実施
  • (8)その他、大学と委員会の協議の結果に基づき実施する事業
これにより、県内の高校をモデル校に選定。教員同士の意見交換や大学の野外実習・調査に高校生が参加する機会を設けるなどの連携強化策を実施する。
鹿児島県 鹿児島県総合教育センターが、大学(鹿児島大学教育学部、鹿児島国際大学)と連携。理科等における共同研究、大学の教員による総合教育センターでの短期研修講座、総合教育センター職員による大学での講義や総合教育センター講座への大学生の受入
沖縄県 公開授業・公開講座・出前授業についての講座料はすべて無料としている。
横浜市 慶應義塾大学・横浜国立大学・横浜市立大学と教育連携に関する協定を結び、
  • (1)大学の教育に通ずる教育内容、方法の研究に関すること
  • (2)高校教員の教育力向上に関すること
  • (3)大学の教員による高校生を対象とする講座の実施に関すること
  • (4)その他、大学と高校との教育連携に関し必要と認める事項
について協議・実施する組織を設置し、連携事業の協議を行っている。
浜松市 希望する生徒が、放課後の時間を使って静岡大学情報学部のコンピュータ入門や情報学概論など前後期あわせて12講座の受講が可能
京都市 京都市立高校と大学及び産業界との連携を推進する事業の企画・立案・実施を目的として、平成12年3月に「高等学校コンソーシアム京都」を設立
神戸市 甲南大学・関西学院大学・関西大学・立命館大学と連携協力に関する包括協定を結び、学校インターンシップ、高大連携授業等、高大双方の教育に資するような取り組みを行っている
広島市 高校と大学の教員が情報交換を行うためのメーリングリストの運営及び市立高校生徒を対象とした高大連携講座の開催。
北九州市 市立唯一の大学である北九州市立大学と市立唯一の高校である市立高校が、双方の教育効果の向上を図ることを目的に平成15年度から連携事業を行っている。現在は、大学教員・高校教員による出張講義を実施している。内訳は、大学教員による出張講義年13回(総合実践、商品と流通、ビジネス基礎)、高校教員による日商簿記資格取得集中講座年2回である。

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初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室

(初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室)

-- 登録:平成23年06月 --