大学改革GPナビ-Good Practice-(第106号)

●INDEX●

◇[平成24年度概算要求について]
◇[各プログラムの選定状況について]
(1)専門的看護師・薬剤師等医療人材養成事業
(2)チーム医療推進のための大学病院職員の人材養成システムの確立
◇[平成23年度科学技術人材育成費補助事業「ポストドクター・インターンシップ推進事業」等の選定結果について]
◇[関連記事掲載について]
◇[編集後記-編集部(補助金執行担当)大学改革推進室専門職 仲野竜也]

 

●[平成24年度概算要求について]●

 去る9月30日に平成24年度概算要求を提出しました。
 大学教育改革の更なる展開を図るため、国公私立大学を通じた大学教育改革の支援プログラムについては、概算要求・要望の総額として791億円(対前年度比296億円増)を要求しました。
 今回の概算要求では、「博士課程教育リーディングプログラム」や「大学の世界展開力強化事業」等の既存事業の拡充のほか、下記の事業等を新規事業として要求・要望しています。

<主な新規事業>

  1. アカデミック・パイオニア養成支援事業(70億円)
     優秀な学生が教育研究活動に専念するために必要な経費(リサーチ・アシスタント(RA)経費等)を支援することで、知のフロンティアの開拓を担う人材を持続的に輩出する教育システムの構築を支援。
     
  2. 産学協働によるIT実践教育のための中核拠点整備事業(10億円)
     社会システムの変革に伴う様々な課題に対応できる能力を有する、優れたIT人材を育成するため、産学協働によるIT実践教育のための中核拠点整備に必要な経費を支援。
     
  3. 大学教育改革新展開推進事業(101億円)
      学長のリーダーシップの下、1.大学としての使命の明確化、2.学部や大学の垣根を超えた教育改革、4.全学的な教学ガバナンスの確立を一体的に実行し、全学的な教学システムを確立する、大胆な大学改革の構想を支援。
     
  4. 大学等における地域復興のためのセンター的機能整備事業(15億円)
     大学等が、東日本大震災における被災地の自治体からの要望等を踏まえ、自治体や他大学等と連携・協力してこれまで行ってきた様々な取組を継続的・発展的に実施していくため、地域のコミュニティの再構築、地域産業の再生及び医療再生等の取組を行う大学等の地域復興センター的機能の整備を支援。
     
  5. 医学部・大学病院の教育研究活性化及びへき地医療支援人材の確保(15億円)
     医学部・大学病院において、若手医師の処遇を改善し、教育や研究活動に従事できる環境を整備するとともに、地域医療支援人材として地域の医療機関で診療に従事することにより、地域の医師不足対策に貢献するための取組を支援。

 なお、内容については今後見直される可能性もありますので、追加情報があれば、今後「大学改革GPナビ」でお知らせしたいと考えています。

(平成24年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(平成23年9月))(※国立国会図書館ホームページへリンク)別ウィンドウで開きます

【本件担当】
 大学振興課大学改革推進室 03-5253-4111(内線3321)

 

●[各プログラムの選定状況]●

  国公私を通じた大学教育改革支援プログラムの申請状況をお知らせします。

(1)専門的看護師・薬剤師等医療人材養成事業の選定状況について

 「専門的看護師・薬剤師等医療人材養成事業」は、チーム医療の推進に資する高度な専門医療人材(看護師・薬剤師等)の養成に係る以下の大学の取組を国として支援することを目的としています。

  1.  看護師や助産師の役割拡大に対応するための大学院における教育
      環境の整備を支援し、高度な実践能力を備えた質の高い看護専門職の養成
     
  2. 大学を拠点とした実務実習指導薬剤師の育成環境整備の支援により、
     地域におけるチーム医療に貢献する臨床能力に優れた薬剤師の養成

 本事業は、申請のあった看護系38件、薬学系33件の取組のうち、特に優れた10件(看護系6件、薬学系4件)の取組を選定しました。
 選定結果の詳細については、文部科学省ウェブサイトで公表していますのでご覧ください。
 選定された大学におかれては、今後、看護系大学院では、高度実践能力を備えた看護師の養成がより一層推進され、また、薬学系大学では、大学と地域医療との更なる充実した連携取組が行われるとともに、これらの内容や得られた成果等について、積極的に社会に情報発信することを期待します。
 また、残念ながら選定されなかった大学においても、チーム医療の推進に資する高度な看護師・薬剤師等の養成等を踏まえた創意工夫のある取組等が数多く提案されていたことから、今後、それぞれの大学において検討された取組が積極的に推進されることが望まれます。

(「専門的看護師・薬剤師等医療人材養成事業」の選定結果について)

【本件担当】
 医学教育課看護教育係・薬学教育係
 03-5253-4111(内線2508、3326)

(2)チーム医療推進のための大学病院職員の人材養成システムの確立の選定状況について

 「チーム医療推進のための大学病院職員の人材養成システムの確立」は、大学病院において、専門職種の積極的な活用、他職種間協働の推進、効率的なサービスの向上を目的としてチーム医療や役割分担を推進するとともに、それに必要な各種医療スタッフの人材養成のための教育プログラムを開発・実践する大学病院を支援することにより、医療の質の向上、医療スタッフの負担軽減、医療安全の向上を図ることを目的としています。
 本事業は、各大学から52件の申請があり、チーム医療推進のための大学病院職員の人材養成システムの確立選定委員会(委員長:河野陽一千葉大学医学部附属病院小児科長)において、8件の取組を選定しました。
 選定結果の詳細については、文部科学省ウェブサイトで公表していますのでご覧ください。
 選定された大学においては、本事業による取組を通じて、医療の質の向上や医療安全の推進に向け、充実した取組を行うとともに、その内容や得られた成果等について、積極的に社会に発信するようお願いします。
 また、残念ながら選定されなかった大学においても、各大学病院の置かれた地域事情等を踏まえ、種々の創意工夫ある優れた取組が多数提案されていたことから、検討された取組を積極的に推進することを期待します。
 最後に、お忙しい中審査に御尽力いただいた河野委員長をはじめ、各委員及びペーパーレフェリーの先生方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

(「チーム医療推進のための大学病院職員の人材養成システムの確立」の選定結果について) 

【本件担当】
 医学教育課大学病院支援室 03-5253-4111(内線2578)

●[平成23年度科学技術人材育成費補助事業「ポストドクター・インターンシップ推進事業」等の選定結果について]●

 ポストドクター・インターンシップ推進事業、女性研究者研究活動支援事業の選定機関が決定しましたのでお知らせします。
 選定結果の詳細については、文部科学省ウェブサイトで公表していますのでご覧ください。

(平成23年度科学技術人材育成費補助事業「ポストドクター・インターンシップ推進事業」、「女性研究者研究活動支援事業」の選定機関の決定について)(※国立国会図書館ホームページへリンク)別ウィンドウで開きます

  テニュアトラック普及・定着事業(機関選抜型)の第二次公募の選定機関が決定しましたのでお知らせします。
 選定結果の詳細については、文部科学省ウェブサイトで公表していますのでご覧ください。

(平成23年度科学技術人材育成費補助事業「テニュアトラック普及・定着事業(機関選抜型)」第2次公募における選定機関の決定について)(※国立国会図書館ホームページへリンク)別ウィンドウで開きます

【本件担当】
 科学技術・学術政策局基盤政策課基礎人材係
 03-5253-4111(内線4021)

 

●[関連記事掲載について]●

 文部科学時報(発行 株式会社ぎょうせい 毎月10日発行)10月号では、これまでに国公私共通プログラムで選定された取組の活動状況等について、以下の大学からの報告を紹介しています。

<10月号>

(報告1)
島根大学
国立大学法人島根大学 正課外活動 人間力を身につけよう!
「学生の自主的活動の評価と教育効果の向上」
(平成19年度 新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム選定取組)

(報告2)
松江工業高等専門学校
「ラーニング/ティーチングによる学力向上」
(平成21年度 大学教育・学生支援推進事業【テーマA】大学教育推進プログラム選定取組)

 

●[編集後記]●

◇[編集後記-編集部(補助金執行担当)大学改革推進室専門職 仲野竜也]

 猛暑も終わり、一年の中でも最も過ごしやすい時期になりました。
 この4月より、補助金執行担当となりました大学院係の仲野です。よろしくお願いします。
 今年度より開始される「博士課程教育リーディングプログラム」については現在、日本学術振興会で審査中ですが、選定作業が終われば、交付決定が行われ事業開始となります。
 言わずもがな補助金の原資は税金であるため、最小の費用で最大の効果が得られるよう各大学の執行担当者には補助金の適正な執行に努めて頂くようお願い致します。
 また、事業終了後に行われる額の確定については、必要に応じて実地調査を行いますので、その際はご協力方よろしくお願い致します。

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◇文部科学省高等教育局大学改革推進室からGPに関する情報等を随時お届けしています。
 「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字をとった通称です。

◇ご登録いただいている各大学・短期大学・高等専門学校から学内の関係部署や希望者に転送する際は、お手数ですが担当の方は、転送メールであることを示した上で転送してください。

◇GPをはじめとする「国公私を通じた大学教育改革の支援」についての質問や提言などありましたら、daikaika@mext.go.jpまでメールを送信してください。
  お送りいただくメールの件名はセキュリティの関係上、必ず「大学改革GPナビ(件名)」の形式でお願いします。
  なお、ご質問等に関しては、個別にお答えしてまいりますが、皆さま方にご紹介することが適当と思われるものなどについては、ご質問をいただいた方に確認の上、大学改革GPナビ「GPに関するQ&A」などで回答する場合もあります。

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 このままご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。

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(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

-- 登録:平成23年10月 --