大学改革GPナビ-Good Practice-(第57号)

平成20年1月

文部科学省高等教育局大学改革推進室からGPに関する情報等を随時お届けしています。
「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字をとった通称です。

「特色ある大学教育支援プログラム」の通称を「特色GP」、「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」の通称を「現代GP」と言っています。

ご登録いただいている各大学・短期大学・高等専門学校から学内の関係部署や希望者に転送する際は、お手数ですが担当の方は、転送メールであることを示した上で転送してください。


INDEX

[大学教育改革プログラム合同フォーラムの開催について]
[現代GP報告集について]
[大学教育改革の今-現場レポート-(岡山大学)]
[関連記事掲載について]
[今後の「大学改革GPナビ」配信内容(予定)]
[編集後記-編集部(現代GP担当)(大学改革推進室改革支援第二係) 河野恭兵]


●[大学教育改革プログラム合同フォーラムの開催について]●

 既に大学改革GPナビでお知らせしていますとおり、特色GP・現代GPをはじめとする国公私立大学を通じた大学教育改革の支援に係る様々なプログラムの合同フォーラムを、2月9日(土曜日)、10日(日曜日)に「パシフィコ横浜」にて開催します。
 ポスターセッションでは、2日間で約500件の優れた大学教育の取組が展示され、取組担当者の先生から直に説明を受ける年に1度の絶好のチャンスです。この機会に全国の大学の教育改革に資する取組をご覧になってはいかがでしょうか。
 また、各プログラムの分科会では、優れた取組の事例紹介や審査委員を交えたパネルディスカッションなど活発な議論が予想されます。
 例えば、このような分科会も開催されますので注目してください。

(1) 「現代GP(知的財産・コンテンツ関連)」分科会
(10日13時30分~15時 303会議室(3階))
 選定取組の計画の概要や実施状況等についての事例報告や、会場との質疑応答、事例報告校担当者と審査を行った選定委員会委員によるグループディスカッションを通じて、審査の経緯、取組を実施する上での留意点、知的財産・コンテンツ分野における大学等の役割などについて報告や意見交換を行います。
 知財立国の実現に当たり最も重要なことは、知財を創造し、保護し、活用する人材を育成することです。また、社会の様々な場面でICTの活用が進む中で、コンテンツの制作やその著作権処理に携わる人材の養成も極めて重要になってくると考えられます。知財専門人材の育成や知財教育の推進に向けた大学の特色ある取組を是非ともご覧ください。
-事例報告校-
  九州大学「医療コンテンツプロデューサー育成事業」
山口大学「理工学系学生向けの実戦的知的財産教育」
東京工科大学「インタラクティブゲーム制作の実践教育」
http://www.bunkyo1.org/PDF/bunka2_4.pdf(PDFファイル)
(※財団法人文教協会 平成19年度「大学教育改革プログラム合同フォーラム」ホームページへリンク)

(2) 「先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム」分科会
(9日16時~17時30分 小ホール(5階))
 選定プロジェクトの計画の概要や実施状況等の紹介、プロジェクト担当者及び審査委員によるグループディスカッションにおいて、高度IT人材育成を取り巻く現状と課題、本プログラムにおける成果の普及展開方策、大学等への今後の期待などについて意見交換や質疑応答を行います。
 我が国の国際競争力強化を目的に、企業等で先導的な役割を担い得る高度IT人材の育成に向けて、産学官連携での実践的な教育を行っている先進的な教育プロジェクトを是非ともご覧ください。
-事例報告校-
  筑波大学「高度IT人材育成のための実践的ソフトウェア開発専修プログラム」
情報セキュリティ大学院大学「研究と実務融合による高度情報セキュリティ人材育成プログラム」
http://www.bunkyo1.org/PDF/bunka9_1.pdf(PDFファイル)
(※財団法人文教協会 平成19年度「大学教育改革プログラム合同フォーラム」ホームページへリンク)

分科会参加のご登録はこちらからお願いします。
フォーラム詳細・事前登録URL
http://www.bunkyo1.org/
(※財団法人文教協会 平成19年度「大学教育改革プログラム合同フォーラム」ホームページへリンク)


●[現代GP報告集について]●

 この度、現代GP選定取組のうち平成18年度末までに取組期間が終了したすべての取組について、報告書を作成し公表することになりました。
 現代GPでは、平成16年の事業開始以来、多くの優れた取組を選定し支援を行ってきましたが、現代GPは新たな計画について選定し支援するプログラムであることから、実施状況の事後的な確認が望まれています。また、各取組校では、Webサイトや各種印刷物等を活用し、取組の内容、経過、成果等について広く社会に情報提供を行っていただいているところですが、これらの情報を取りまとめ公表することにより、我が国高等教育全体の一つの財産とすることができるのではないかと考えました。
 そこで、該当する取組の実施校において「報告書」を作成していただき、文部科学省でとりまとめて公表することとしました。
 まずは、冊子にて各大学等にお配りする予定ですが、文部科学省のWebサイトにも掲載すべく、準備を進めています。(掲載については、次号以降のGPナビで再度お知らせします。)
 なお、冊子は余部が若干ありますので、2月9日・10日の合同フォーラムの文部科学省ブースにおいても希望される方にお配りしたいと考えております。
 原稿を作成いただいた各取組校の皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。お陰様で予想以上に良いものができたと担当者も喜んでいます。ぜひ、多くの方にこの報告集をご覧いただき、有効活用していただければと思います。


●[大学教育改革の今-現場レポート-]●

 「大学教育改革の今-現場レポート-」について、各大学から投稿いただいたGP選定取組に関するレポートをお送りします。今回は、岡山大学の取組を紹介します。

岡山大学
「新機軸「学生参画」による教育改善システム」
(平成17年度特色GP選定取組)

第4回教育改善学生交流(i*See2007)開催
 平成19年9月8日(土曜日)岡山大学に全国の29大学の学生・教員・職員が集まり、大学教育の諸問題について熱く語り合う催しが開かれた。平成17年度選定の特色GP「新基軸『学生参画』による教育改善システム」の一環として開催されたこの企画は、毎年、学生たちの自由な企画で、学生たち自身が運営するものでありながら、大学として正式に他大学に参加を呼びかけることもあって、研修の一つと位置づけて参加している大学も目立っている。
 今年の場合、まず4月に、全国の学生から話し合いたいテーマを募集し、集まったものの中から2次にわたる選考を経て次の6つが選ばれた。1.『英語1やキャリア対策(SPI、漢字など)の科目は携帯ゲーム機ソフト等で単位認定を』[三重中京大学3年]、2.『学生による学生支援のアルバイト化』[兵庫教育大学大学院修士1年]、3.『きみはなぜ、そこにいるの?』[静岡大学3年]、4.『学生に合わせた教育内容の削減について』[名古屋大学4年]、5.『大学教育への学生参画2.0を考える』[東京大学大学院博士3年]、6.『君は授業に出る?出ない?!』[大分大学2年]。参加希望者は、自分が議論に加わりたいテーマを選んで応募するという形をとり、先着順で受け付けた約110名が参加した。
 当日は、学生と教職員が混じる4~5人の小グループでの話し合いからスタートし、その後、20人ほどの大グループで活発に議論を重ねた。時間をかけてじっくり話し合うことで、学生と教職員の相互理解が進み、自分の大学での双方向性討議の基礎づくりに役立ったものと思われる。
 本GPは元々、本学で完結することなく、学生参画型教育改革を他大学に広めていくことを目指しており、4年目のこの催しも一定の役割を果たしたものと思われる。
(岡山大学の取組についてはこちらから)
http://cfd.cc.okayama-u.ac.jp/stfd/
(※岡山大学教育開発センターホームページへリンク)

「大学教育改革の今-現場レポート-」の投稿について随時受け付けております。投稿を希望される場合は、以下の第50号の要領に従い編集部(daikaika@mext.go.jp)までお寄せください。引き続き、皆様からの積極的な投稿をお待ちしております。
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/05060601/051.htm


●[関連記事掲載について]●

 文部科学時報1月号(発行 株式会社ぎょうせい 毎月20日発行)では、これまでに特色GP・現代GP等で選定された取組の活動状況等について、以下の大学からの報告を紹介しています。

(報告1) 国際武道大学「学生によるスポーツ医科学サポートシステム」
(平成19年度 特色GP選定取組)
http://www.budo-u.ac.jp/gp/index.html
(※国際武道大学ホームページへリンク)

(報告2) 都留文科大学「山・里・町をつなぐ実践的環境教育への取組」
(平成19年度 現代GP選定取組)
http://www.tsuru.ac.jp/~kankyogp/index.html
(※都留文科大学ホームページへリンク)


●[今後の「大学改革GPナビ」配信内容(予定)]●

第58号(2月上旬頃)
平成20年度予算案における各プログラムの概要 等
(質の高い大学教育推進プログラム、戦略的大学連携支援事業)

第59号(2月下旬頃)
大学教育改革プログラム合同フォーラム報告 等

平成20年度予算案における各プログラムの概要やポイントについては、順次、お知らせしていきます。


●[編集後記-編集部(現代GP担当)(大学改革推進室改革支援第二係) 河野恭兵]●

 大学改革GPナビをご覧の皆様、こんにちは。1月から現代GPを担当させていただいております河野と申します。
 1月4日から新しい庁舎と新しい業務であたふたしつつも、早く仕事に慣れて先輩方の足を引っ張らないようにと思いながら毎日を過ごしています。皆様もどうぞよろしくお願いいたします。
 さて、話は変わりますが、来月の2月9日(土曜日)、10日(日曜日)には合同フォーラムを「パシフィコ横浜」で開催します。私にとっては初めてのフォーラム参加となりますので、各大学等の取組を拝見させていただき、勉強させていただこうと考えています。皆様にとっても有意義なフォーラムになると思いますので、大学関係者のみならず、高等学校関係者、企業関係者の皆さまも是非会場に足をお運び下さい。

 大学改革GPナビ編集部では、現在の大学改革の状況を広くご理解いただくことを目的として、全国各地でのイベント等に出向いてご説明に上がることも考えています。ご希望される大学がございましたら、編集部までご連絡ください。

 「大学改革GPナビ」の一般配信をご希望の方は以下のURLから申し込みをお願いします。
https://www.mext.go.jp/magazine/index.htm
(※メールマガジンの配信についてへリンク)

 大学改革GPナビをご覧の皆様から大学改革GPナビに対する意見や要望などありましたら、編集部(daikaika@mext.go.jp)までお寄せください。今後の大学改革GPナビの参考にしてまいります。

 GPをはじめとする「国公私を通じた大学教育改革の支援」についての質問や提言などありましたら、daikaika@mext.go.jpまでメールを送信してください。
 お送りいただくメールの件名はセキュリティの関係上、必ず「大学改革GPナビ(件名)」の形式でお願いします。
 なお、ご質問等に関しては、個別にお答えしてまいりますが、皆さま方にご紹介することが適当と思われるものなどについては、ご質問をいただいた方に確認の上、大学改革GPナビ「GPに関するQ&A」などで回答する場合もあります。



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編集長: 文部科学省高等教育局大学改革推進室長
発行: 文部科学省高等教育局大学改革推進室
〒100-8959 東京都千代田区霞ヶ関3-2-2
03(5253)4111(内線:3319、3321)

大学教育の充実-Good Practice
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp.htm
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https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/05060601.htm


 

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