大学改革GPナビ-Good Practice-(第38号)

平成18年12月



 文部科学省高等教育局大学改革推進室からGPに関する情報等を随時お届けしています。
 「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字をとった通称です。

 「特色ある大学教育支援プログラム」の通称を「特色GP」、「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」の通称を「現代GP」と言っています。

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INDEX
[レポート]
(1) 速報 平成19年度政府予算案
(2) 平成19年度グローバルCOEプログラム公募説明会の開催
[平成18年度特色GPフォーラム報告]
[大学教育改革プログラム合同フォーラム報告(その3)]
[関連記事掲載について]
[GPに関するQ&A]
[編集後記-編集部(現代GP担当)(大学改革推進室改革支援第2係長)丸岡 充]



●[レポート]●

 高等教育に関する最新の話題などについてお届けします。

■□(1)■□

 速報 平成19年度政府予算案
 「国公私立大学を通じた大学教育改革の支援の充実等」大幅拡充

 12月24日(日曜日)に19年度政府予算案が閣議決定されました。
 引き続き厳しい国の財政状況の中で、財政当局や関係者のご理解をいただいた結果、総額で615億円(予定額。以下同じ。)を確保し、そのうち、特色GPは約31億円、現代GPは約51億円となりました。
 そのほか新規事業として、グローバルCOEプログラム(158億円)、社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム(18億円)などの関連事業が予算案として認められました。
 これらの予算案の詳しい内容については、おってお伝えしたいと考えております。
 今後、特色GPや現代GP等の公募要領の発出や説明会等について「GPナビ」でもお知らせしていきますので、申請へ向けての積極的なご検討をよろしくお願いします。
 申請に向けてのご相談等ございましたら、随時お問い合わせください。

■□(2)■□

 平成19年度グローバルCOEプログラム公募説明会の開催

 平成19年度から実施を予定している「グローバルCOEプログラム」について、下記のとおり公募説明会を開催いたします。
 詳細については、独立行政法人日本学術振興会のWebサイトをご覧ください。
 また、本Webサイトには、去る12月20日(水曜日)に開催されたグローバルCOEプログラム委員会第2回会合の資料等を掲載しておりますので、各大学における検討・準備のためにご活用ください。

○東京会場: 「東京ビッグサイト(国際会議場)」
 平成19年1月9日(火曜日)
 13時30分~15時30分(開場13時)
○大阪会場: 「アピオ大阪(森ノ宮ピロティホール)」
 平成19年1月10日(水曜日)
 13時30分~15時30分(開場13時)

(グローバルCOEプログラムのWebサイトはこちら)
  http://www.jsps.go.jp/j-globalcoe/index.html
(※独立行政法人日本学術振興会ホームページへリンク)



●[平成18年度特色GPフォーラム報告]●

 先ほど大阪と福岡で開催された「平成18年度特色GPフォーラム」について報告します。

○大阪会場

 12月4日(月曜日)に、今年度2回目となる特色GPフォーラムが大阪において開催されました。
 札幌会場に引き続き、シンポジウムでは活発な質疑応答が行なわれました。事例報告校の取組に対する質疑応答のほか、「審査において、発展性はどれくらい重視しているのか」という質問に対し、審査部会委員から「非常に重視した」という回答があるなど、審査に対する質問なども行なわれました。
 ポスターセッション会場の各取組のブースでは、掲示物の他に説明用のパネルを作成している取組や学生を説明者として起用している取組など、工夫が凝らしてあり、取組の担当者と参加者による活発な意見交換が行なわれていました。
 また、文部科学省ブースでは、大学関係者の皆さんから来年度の申請についてのご質問・ご相談を多くいただきました。現在検討中のことが多く、限られた情報しか提供できませんでしたが、お知らせできるようになりましたら、この「大学改革GPナビ」等を通じてお伝えしていきますので、ぜひご活用ください。

○福岡会場

 今年度最後の特色GPフォーラムが12月12日(火曜日)に福岡で開催されました。
 福岡での事例報告及びパネルディスカッションでは、各大学がGPへの申請の過程において、それぞれ学内で協議・検討・工夫を進めることにより、各大学における教育レベルの向上や情報の共有化が進んでいることがよく分かりました。更に会場参加者と、審査部会委員・事例報告者との質疑応答の中では、自らの立ち位置を確認し教育の質を上げるためにも、GPに申請するかどうか迷うのであれば、まずは申請してみることが重要ではないかということが再認識されました。
 様々な専門、立場、分野から多くの皆さんに今年度もフォーラムにご参加いただきましたが、是非そこで得られた情報などを今後活かしていただくとともに、来年度のプログラムへの申請をご検討いただければと思います。

 特色GPフォーラムの様子は以下のサイトでご覧いただけます。
  https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/06101202.htm
(※大学教育の充実-Good Practice-へリンク)



●[大学教育改革プログラム合同フォーラム報告(その3)]●

 11月12日、13日にパシフィコ横浜にて開催された「大学教育改革プログラム合同フォーラム」について、御来場の皆様からいただいたご意見・ご感想などを前号から2回に分けて紹介しています。
 今回は、1日目の高等学校関係者対象の分科会と2日目のパネルディスカッションについて、お寄せいただいた中から主なものを紹介します。

【高等学校関係者対象の分科会について】
 高校生や保護者に伝わる言葉が必要なのだと思う。また、多くのGPと生徒一人ひとりがどうマッチするのか分かりにくい。GPの取組内容だけでなく、結果をどう伝えるか、工夫してほしい。

 今後どのように、入学後についても高校で責任を持つか、どのように入学に対して、誠実に、生徒一人ひとりを見て、アドバイスできるか(適性や能力を含めて)行なうことができるか、発信者よりも受信者の能力の問題が問われているのではないかと思います。

 名前だけ聞いても具体的に何を勉強できる学科なのかよくわからない場合があるので、情報をもっと発信していただきたいと思います。

【パネルディスカッションについて】
 大変実質的なる議論で、現代GPをはじめた者として元気づけられ、悩みを共有できた。実際取り組んでいる大学教員の声をアンケート等でたくさん吸い上げて、課題を共有させていただき、今後の取組に役立てていただければと思います。

 私の所属する大学でも、多分最初は資金を得たいがために教育改革をし、GPに申請したと思う。しかし、その結果として大変良い教育効果が得られ、教員自身が適切な教育を行えば学生の能力が引き出せることに気がついた。これからは教育を改革していこうという流れがだんだん太くなっていくのではないかと思う。さらにバックアップしていただくことを望む。

 現代GPに選定を受けたテーマは実施経過後、特色GPに申請する、あるいは第3者評価を受けるべきである。効果が上がらない、申請のための申請では意味がない。

 このほかにも、多くの御意見が寄せられました。今後の業務の改善に役立てていきたいと考えております。
 なお、合同フォーラムの様子は以下のサイトでご覧いただけます。
  https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/gp/kaisai/06092609.htm
(※大学教育の充実-Good Practice-へリンク)



●[関連記事掲載について]●

 文部科学時報12月号(発行 株式会社ぎょうせい)では、これまでに特色GP・現代GPで選定された取組の活動状況等について、以下の大学からの報告を紹介しています。

(報告1) 平成17年度特色GP選定取組
 岡山大学
 「新機軸「学生参画」による教育改善システム」
  http://www.okayama-u.ac.jp/jp/gp_coe.html
(※岡山大学ホームページへリンク)

(報告2) 平成18年度現代GP選定取組
 高知学園短期大学
 「実践教育と連携した地域高齢者の食支援活動」
  http://www.kochi-gc.ac.jp/1101syokutokenko.htm
(※高知学園短期大学ホームページへリンク)



●[GPに関するQ&A]●

 「大学改革GPナビ-Good Practice-」メールボックス(daikaika@mext.go.jp)に対して、よくいただく質問にお答えします。

(Q)
 特色GPと現代GPの来年度の公募について教えてください。

(A)
 現在多くの大学等で、来年度の特色GPや現代GPの申請に向けて検討を進められているところであると思いますが、文部科学省においても、来年度の公募スケジュールやテーマ、説明会や相談会の実施などについて鋭意検討しています。上記「レポート」でもお伝えしましたとおり、来年度政府予算案が決定されましたので、それを踏まえ更に検討を進め、固まり次第、速やかにGPナビなどでお知らせしていきたいと考えております。



●[編集後記-編集部(現代GP担当)(大学改革推進室改革支援第2係長)丸岡 充]●

 今年も残すところあと一週間で、一週間すれば「来年」になってしまいます。「来年」というと随分先のイメージがありますが、実は来週なんですね。ということに最近気が付いたというわけでもないのですが、来年度の公募に向けた準備を急ピッチで進めています。
 特色GPも現代GPも、各大学等からの申請の積み重ねによって事業が成り立っています。つまり、それぞれの大学等において一つずつ計画を作り上げていく作業が、この特色GP・現代GPの構成要素となっているとも言えます。この事業を盛り上げるためにも、一つでも多くの大学等で申請に向けての検討が行われ、一つでも多くの申請がされることを願っています。

 GPをはじめとする「国公私を通じた大学教育改革の支援」についての質問や提言などありましたら、daikaika@mext.go.jpまでメールを送信してください。
 お送りいただくメールの件名はセキュリティの関係上、必ず「大学改革GPナビ(件名)」の形式でお願いします。
 なお、ご質問等に関しては、個別にお答えしてまいりますが、皆さま方にご紹介することが適当と思われるものなどについては、ご質問をいただいた方に確認の上、大学改革GPナビ「GPに関するQ&A」などで回答する場合もあります。



このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。
このままご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。

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大学改革GPナビ-Good Practice
編集長: 文部科学省高等教育局大学改革推進室長 伊藤 学司
発行: 文部科学省高等教育局大学改革推進室
〒100-8959 東京都千代田区丸の内2-5-1
電話:03(5253)4111(代表)(内線:3319、3321)

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