大学改革GPナビ-Good Practice-(第15号)

平成17年12月27日



 文部科学省高等教育局大学改革推進室からGPに関する情報等を随時お届けしています。
「GP」とは「優れた取組」を表す「Good Practice」の頭文字をとった通称です。

 現在システムの関係上ご登録いただいている各大学・短期大学・高等専門学校の窓口(最大2アドレス)から学内の関係部署や希望者に転送をお願いしています。
 お手数ですが、窓口担当の方は、学内へ転送メールであることを示した上で転送してください。

 今後専用システムの整備を予定しています。システム整備後は自動受付による配信を予定しています。



INDEX
[現代GPフォーラム・プレイベント「現代GPの昨日・今日・明日」]
[レポート]
(1)18年度政府予算案について
(2)パブリック・コメントのお知らせ
[特色GP・現代GPイベント―インフォメーション&レポート―]
[GPに関するQ&A]
[編集後記―副編集長(大学改革推進室室長補佐)高山 宏]



[現代GPフォーラム・プレイベント「現代GPの昨日・今日・明日」]

 平成18年3月4日(土曜日)に予定している現代GPフォーラムにむけて現代GP選定委員会委員の先生方に抱負や17年度の審査についての感想などをいただき連載でお届けしています。
 連載第3回となる今回はテーマ「人材交流による産学連携教育」の足立部会長に今年度の審査を振り返っていただきました。

[1]
「第5部会の審査を振り返って」
人材交流による産学連携教育
部会長 足立 啓二(熊本大学理事・副学長)

 審査を振り返り、提出された計画の「取組」としての質が高くなったと強く感じます。昨年度は、各大学の取組実績をもとに、カリキュラム体系の中の一部科目として、比較的少人数の学生を対象として行う取組が、多く提出されていました。これに対して本年度は、選定させていただいた大学でも、選定には至らなかった大学でも、大学として、あるいは学部としての人材養成目標を焦点化し、インターンシップを含めて、目標にふさわしい多様な科目体系・産学連携教育手法を総合的・意識的に組み立てた取組が、質・量ともに増大したようです。選定の基準は、養成する人材の専門性の特殊な高度さではなく、多様な高等教育機関が、それぞれの人材養成目標を達成する教育をどれだけ体系的に行うかであることを、昨年度の現代GPフォーラムで発言させていただきましたが、様々な大学・短大・高専で、現代GPも一つの手がかりに、教育づくりの意識的な取組が進んでいることを実感いたしました。




[レポート]

高等教育に関する最新の話題などについてお届けします。


 

(1)18年度政府予算案について

 12月24日(土曜日)18年度政府予算案が閣議決定されました。厳しい国の財政状況の中で、文部科学省としても最大限の工夫・努力をした結果、財政当局や関係者にご理解をいただき、なんとか必要な予算を確保し、来年度も特色GPと現代GPの新規公募を実施できる目処がついたところです。
 現在検討されている特色GP・現代GPの18年度公募の方向性は「大学改革GPナビ(第9号)」にレポートしていますので参考にしてください。今後各委員会での検討状況は、随時「大学改革GPナビ」や文部科学省webサイトでお伝えしていきます。

(「GPナビ(第9号)」バックナンバーはこちら)
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/05060601/010.htm


 

(2)パブリック・コメントのお知らせ

「大学の設置等の認可の申請手続等に関する規則の改正等に関するパブリック・コメント」(実施期間:平成18年1月20日まで)
(高等教育局大学振興課大学設置室専門職 三輪 善英)

 近年、大学の設置認可に関する申請書類等について、虚偽の内容を含んでいたり、その真実性が強く疑われたりするような事例が相次いで発生しました。最近では、年次計画履行状況報告書をめぐる虚偽記載も表面化しています(12月23日付毎日新聞など)。これらを踏まえ文部科学省では、大学設置・学校法人審議会における意見を整理の上、大学の設置等に関する手続について、平成18年度以降の制度改正を予定しています。
 このたび、その改正案をパブリック・コメントに付しましたので、お知らせします(下記URL参照)。ご意見がありましたら、所定の手続によりメールにてご連絡ください。

(パブリック・コメントの案内はこちら)
https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1621348/www.mext.go.jp/b_menu/public/2005/05122101.htm(※国立国会図書館ホームページへリンク)別ウィンドウで開きます

(御意見用メールアドレス(件名を【手続改正への意見】として下さい))
d-secchi@mext.go.jp



[特色GP・現代GPイベント―インフォメーション&レポート―]

 特色GP・現代GPに選定された取組に関し、大学・短期大学・高等専門学校が開催する学外の方が参加できるイベント情報をお知らせするため、「特色GP・現代GPイベント―インフォメーション&レポート―」を文部科学省webサイトで適時公表することにしました。
 また、イベント終了後には主催者からイベントの実施結果が報告されます。
 大学改革推進等補助金による財政支援を受けて行っている補助事業において、大学等が行っているこれらの取組はいわば“共通の財産”として広く社会に共有されるべきものです。大学等の方々にはそれぞれの教育改革の推進の参考のために、また、高等学校の生徒・教職員をはじめ一般の方には大学等が行っている特色ある優れた教育に関する取組を知っていただく契機として活用いただければ幸いです。

(「特色GP・現代GPイベント―インフォメーション&レポート―」はこちら)
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/tokushoku/05122101.htm




[GPに関するQ&A]

 「大学改革GPナビ-Good Practice-」メールボックス(daikaika@mext.go.jp)に対して、よくいただく質問にお答えします。

(Q)
 特色GPの事例集は今年度も発行されるのでしょうか?発行されるのであれば時期はいつ頃でしょうか?

(A)
 毎年度大変好評いただいている特色GP事例集ですが、今年度も発行を予定しています。今年度選定された大学・短期大学のご協力をいただき、現在大学基準協会が中心となって鋭意取りまとめ中です。
 発行は18年1月末から2月初め頃を予定しています(編集作業の都合によりスケジュール変更があり得ますのでご了承ください)。

「GPに関するQ&A」でとりあげてほしい質問を随時募集しています。
  daikaika@mext.go.jpまでメールにて送信してください。お送りいただくメールの件名は必ず[大学改革GPナビ(Q&A)」の形式でお願いします。



[編集後記―副編集長(大学改革推進室室長補佐)高山 宏]

 現代GPフォーラム(3月4日開催)に向けたプレイベントとして連載している「現代GPの昨日・今日・明日」は、各審査部会長からの審査報告に続き、運営小委員会委員の先生方からのフォーラムや18年度公募に関するメッセージ等を掲載する予定です。

 また、GPナビ発刊当初からの私たちの願いでもあり、皆様方からの要望も多かった「個人配信」が、平成18年1月から始まります。従来の各大学等への機関配信に加え、多くの方々とGPに関する情報を共有できるよう努めていきます。詳細は次号で。さらに、「新企画」を文部科学省ホームページで開始しました。「特色GP・現代GPイベント―インフォメーション&レポート」をご活用ください。

 そして、平成18年度の政府予算案では、特色GPが対前年度2億円増の35億円、現代GPは16億円増の42億円となりました。特色GPの増が「少ない?」と思われるかもしれませんが、過年度選定分の財政支援期間終了などによるものですので、18年度新規公募も例年規模で実施できそうです。ご安心ください。
 厳しい財政状況の中で増額できたことは、各大学等から多くの申請があることや積極的な情報提供を通じて、「国公私を通じた大学教育改革」の必要性・有効性等について財政当局や関係者にご理解頂けた結果だと思います。平成18年度も引き続き、各大学等の皆様、審査にあたられる委員等の皆様、そして、応援してくださる皆様と一丸となって「GPを活用した大学教育改革」の実りある一年にしたいと思います。

 今号が平成17年の最終号なので「今年を振り返って」と思っていたのですが、お伝えしたいことが多くて、今号は「燕ネタ」も断念します。年末年始はお酒を飲みながら、じっくりと「行く年来る年」に思いを巡らせたいと思います。各大学の皆様も新規公募に向けて、英気を養ってください。

 GPをはじめとする「国公私を通じた大学教育改革の支援」事業についての質問や提言などありましたら、daikaika@mext.go.jpまでメールを送信してください。
 お送りいただくメールの件名は必ず「大学改革GPナビ(件名)」の形式でお願いします。
 なお、ご質問等に関しては、個別にお答えしてまいりますが、皆さま方にご紹介することが適当と思われるものなどについては、ご質問をいただいた方に確認の上、大学改革GPナビなどで回答する場合もあります。


大学改革GPナビ-Good Practice
編集長: 文部科学省高等教育局主任大学改革官 山崎 秀保
発行: 文部科学省高等教育局大学改革推進室
〒100-8959 東京都千代田区丸の内2-5-1
03-5253-4111(内線:3319、3321)


現在の登録大学・短期大学・高等専門学校数:756
大学数:524
短期大学数:176
高等専門学校数:56



大学改革GPナビ-Good Practice
国公私立大学を通じた大学教育改革の支援
特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)
現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)
(3月4日フォーラム開催予定)

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