プロジェクト別取組概要及び最終評価結果(東北大学)

 

大学名

東北大学

設置形態(申請大学)

国立

プロジェクト名

サービス・イノベーション・マネージャーの育成 —サービス・セクターの生産性管理のための人材育成—

学長の氏名

井上 明久

取組担当者

所属部局:経済学研究科
職名:教授
氏名:吉田 浩

【事業概要】申請書より抜粋

 本プロジェクトは、サービス・セクター、従事者の生産性を正しく評価し、サービス・セクターにおいて新たな生産性を創造し、クオリティーを管理できる人材(サービス・イノベーション・マネージャー)を育成する。このため、本プロジェクトは数理・工学系と経済・経営学の融合した「新たな知」の教育と、サービス・セクターにおける生産性の計測及び評価、事業所における生産性改善のための「実践的プロジェクト」を行う。

サービスイノベーション人材育成
修了者の入口・出口想定
 
 

【サービス・イノベーション人材育成推進委員会における所見】

(総合評価)
当初の計画と同等の取組が行われ、所期の目的が達成された

(コメント)
 <優れた点>
・当初計画にあったとおり、宮城県内・仙台市内の企業、事業者、地方公共団体との連携が活発に行われ、学生や教員の意識改革に成果があった。
・これまでの既存のカリキュラムには見られなかった人間系(カウンセリング手法)の知見を教育プログラムに導入し、サービス・イノベーションコースが設置された。
・サービス・イノベーションに関する教材として、「サービス・イノベーションの新展開」、「働く人とこころ、ビジネスに活かすカウンセリング」、「東北のサービス・イノベーション ベスト・プラクティス」の3冊のテキストが作成された。
・地域の要請やサービス科学の現状をふまえ、事業終了後は研究を主体とした取り組みに方向転換がなされたことは評価できる。

<改善を要する点>
・当初計画において強調されていた「日本の高齢社会を意識し、需要面から医療・福祉サービス等に卓越した知識をもち、合わせて供給面から、労働者としての高齢者のサービス生産性を分析できる人材を育成」という点について、より具体的な取組が行われることが必要である。
・インターンシップに関して、質及び量の面で、より豊富なプログラムを提供すべきである。
・予算の都合とはいえ、本プロジェクトで開発されたカリキュラムのうち、「企業の数理モデル」や「働く人とこころ」などの特色ある科目が事業期間終了後に継続できなかったのは残念である。今後も東北地方の自治体や企業等と意見交換を図るとともに、本プロジェクトの取り組みの成果についてインターネット等を通じて広く発信する努力を継続していくことが重要である。

 

お問合せ先

高等教育局専門教育課

-- 登録:平成23年07月 --