選定取組の概要及び選定理由(大同工業大学)

大学等名 大同工業大学 整理番号 233116
テーマ番号 1 テーマ名 地域活性化への貢献
取組名称 工住混合地域の街並形成へのデザイン提案
取組担当者名 笠嶋 泰
(取組の概要)
 大学の建築学科の設計課題には学生の膨大な時間が費やされます。しかしこの貴重な時間は、学生の成績評価の為だけに使われているのが一般的です。一方、本学の立地する名古屋南部は、港沿いの工業専用地域を除いて、中小の工場と住宅とが混在する典型的な工住混合地域です。  工業専用地域は昨今の産業の再配置と連動し歯抜け状態となる一方、工住混合地域は住宅地としての意味合いを増大させ、工場と住宅との共生方法の提案が期待されています。
 本教育プロジェクトは、名古屋南部の抱えている都市計画上の問題を、本学建築学科をはじめとする3つの学科と本学創造製作センターの課題として採り上げることにより、名古屋南部の景観形成方法と建設廃材を活用した建築・ストリートファニチャーのデザイン及び製作方法とを提言するための、大学を核とした地域住民、企業、区役所が参加する体験提案型教育プログラムです。
(選定理由)
 この取組は、「創造と調和」を大学理念とし、「実学教育」および「教育重視型大学」をモットーにしてきた方向性に合致し、地域に対しても相応のインパクトを与えていくものと期待されます。
 特に、工住混合地域での大学立地を生かして、工場と住宅の共生のあり方をテーマに現実の具体的課題を授業課題として取り上げ、設計成果について地域の有識者などからの評価もするなどの実践的教育を行うことは効果的であるとともに、地域に対する情報発信としても重要な活動となるものと評価されます。また、建築学科以外の他学科の参画もあり、一層の取り組み拡大が想定されます。ただし、地元ニーズから生まれたものを教育に取り入れてきた経緯から、統合的組織化には至らない段階にあり、今後の組織的枠組みの構築およびそれを反映した評価体制の構築などが望まれます。
 地元課題と教育に組み入れる取組は、他大学の参考ともなるものと期待されます。

お問合せ先

高等教育局大学振興課大学改革推進室

(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

-- 登録:平成21年以前 --