選定取組の概要及び選定理由(法政大学)

大学等名 法政大学 整理番号 133187
テーマ番号 1 テーマ名 地域活性化への貢献
取組名称 地域の中小企業活性化と実践的体験教育-コンサルティングと課題解決教育の構築-
取組担当者名 岡本 義行
(取組の概要)
 本取組の教育目的は、中小企業が抱える課題を大学が支援・解決することで、地域活性化に貢献すると共に、学生・院生に対し、実践的教育を体得させることにある。学生・院生は担当教員の指導のもとで、中小企業の経営課題を解決するプロセスに参加し、現実の諸問題に対する解決の方法、スキル、必要な知識を体系的に学ぶ。問題解決への実践教育は、社会が大学に強く求めている課題である。
 今年度から発足した台東区との連携事業は、まず中小企業からコンサルティングの依頼があり、大学の窓口である地域研究センターに伝達される。次に、コーディネーターの教員が課題に対応できる担当教員を選び、担当教員はゼミや授業科目の学生・院生を指導しつつ課題解決に取り組む。このプロセスは有益なインターンシップでもある。課題解決をケースとして蓄積し、大学教育や継続教育の方法化をも目指す。コンサルティング手法のプログラム化によって広く社会に資する。
(選定理由)
 この取組は、地域研究センターを拠点として、地域の中小企業が抱える課題を支援・解決し、そのことを通じて学生や院生が実践的教育を体験することをめざした取組です。大学を核とした中小企業支援ネットワークの構築は、地域の活性化にとって大切であり、すでに実績が積み上げられ始めていることも評価できます。
 しかし、一部の教員による産学連携の取組の域を出ていない部分もあり、とりわけ、学生を参画して教育効果を出す仕組みにはまだ多くの工夫が必要と思われます。今後の展開の中で、中小企業支援と課題解決学習プログラムが、実り豊かに結実することを期待します。

お問合せ先

高等教育局大学振興課大学改革推進室

(高等教育局大学振興課大学改革推進室)

-- 登録:平成21年以前 --