平成16年度現代GPを振り返って

島田 燁子
文京学院大学・文京学院短期大学長

島田 燁子 文京学院大学・文京学院短期大学長

 現代GP運営小委員会の委員に任命されて5月25日の初会合に出席したところ、清水審議官(現・研究振興局長)から「さまざまな改革の中で新しい教育分野の育成や教育方法を支援するのがこのプロジェクトの狙いである」という主旨のご挨拶があり委員会がスタートしました。

 「特色GP」では「実績」が重視されるのに対し、現代GPは確実な計画のもとに行おうとしている6つの分野でのプロジェクトで応募できるというものでした。未来志向の夢のあるGPといえましょう。
 ただちに、本選定委員会において「公募要領」の策定にとりかかり、その内容は順次文科省のホームページで発表され、7月はじめに説明会が開催されました。

 この取組の締切りは7月23日でしたからきわめて短期間にまとめなくてはならなかったわけです。にもかかわらず559件にのぼる申請があり、いずれのテーマにおいても意欲溢れる内容で各大学の熱意がみなぎっておりました。まさに日本の大学改革が進んでいて、地域との連携、仕事で英語が使えるようにする英語教育、知財関連教育、その他、各面で真摯な工夫がみられ大きな喜びでした。次回は短期大学の選定校もさらに増加することを願っております。

 大学としてこうした申請に取り組むのは容易なことではありませんが、1)大学内で横断的に教育内容や将来構想を検討することになる。2)関連するデータ構築を心がけることになる。3)学生や地域・社会への研究や教育のフィードバックを意識するようになる、など大学にとっても必ずやプラス効果をもたらすと思います。こうした習慣は今後の「第三者評価時代」には不可欠のことでありましょう。
 審査にあたられた各部会の委員ならびにペーパーレフェリーの先生方、担当官が大変なご苦労をされました。私は運営小委員会の一員として全体的な運営にかかわったにすぎませんが、各委員ならびに事務官のご協力に衷心より敬意を表する次第です。

-- 登録:平成21年以前 --