令和2年7月13日
文部科学省では、令和2年度宇宙航空科学技術推進委託費について、公募及び所要の審査を経て採択課題を決定しましたので、お知らせいたします。 |
宇宙航空科学技術推進委託費は、宇宙航空の利用を新たな分野で進めるに当たって端緒となる技術的課題にチャレンジする研究開発、宇宙航空開発利用の発展を支える人材育成等、宇宙航空開発利用の新たな可能性を開拓するための取組を行い、さらなる裾野拡大を目的としています。
(1)宇宙航空人材育成プログラム
宇宙航空分野における人的基盤の強化等の観点から、大学院生、大学生、高等専門学校生等の科学技術に関心のある学生(理工系等)を対象として、衛星、ロケット、航空等の関連技術や宇宙航空を巡る国際関係、関連施策等における実践的な取組(例:産業界等との連携、体験型学習)を通じて、宇宙航空に関する広範囲かつ高い専門性を有する次世代人材の育成を目指す。
(2)宇宙利用技術創出プログラム
衛星から得られたデータ等(例:リモートセンシング情報や位置情報)の宇宙科学技術を活用し、異分野シーズ(航空科学技術(例:無人機等)、情報通信技術(例:IoT、ビッグデータ)、ロボット技術等)との融合による新たな宇宙利用技術に関する研究開発を行うことにより、環境、農業・漁業、防災、スポーツ、地理空間等の様々な分野における実用化につながる、新たな価値を提供する技術の創出を目指す。
(3)宇宙探査基盤技術高度化プログラム
宇宙における探査活動において、月を目指す各国の動きが活発化している背景を踏まえ、我が国が強みとする地球低軌道の超小型衛星開発等で培われた大学等の技術を活用し、月探査に必要な超小型探査機等の基盤技術の開発や分野間での共有・利用を促進する。
基盤技術1 推進系;将来の超小型探査機に搭載可能な地球静止軌道から月以遠に航行するための技術(Kick Motor、電気・化学推進等)
基盤技術2 通信系;将来の超小型探査機に搭載可能な地球、月以遠の間の通信を可能とするための技術(高周波無線通信技術、高効率・軽量アンプ等)
基盤技術3 その他;将来の超小型探査機に搭載可能な推進系、通信系以外の月探査に必要な基盤技術(電源系に関する技術、放射線耐性に関する技術、地上設備に関する技術等)
(1)公募実施期間:令和2年2月20日(木曜日)~令和2年4月20日(月曜日)
(2)提案件数:29件(うち宇宙航空人材育成プログラム8件、宇宙利用技術創出プログラム6件、宇宙探査基盤技術高度化プログラム15件)
外部有識者(別紙1)から構成される審査評価会での審査結果を踏まえ、採択課題(別紙2)を決定しました。
宇宙航空科学技術推進委託費事務局
電話番号:03-5253-4111(内線4151)
ファクシミリ番号:03-6734-4155