第1章 対人地雷の探知・除去技術に関する研究開発の進め方について はじめに

 アフガニスタンをはじめ、世界の数多くの国において、埋設された地雷は、復興・開発上の大きな障害の一つとなっている。こうした中、我が国の貢献が国際的に強く期待されており、外務省、経済産業省、防衛庁の関係省庁において、本問題に関する取組みが実施されているところである。

 文部科学省としては、人道的観点から、対人地雷の探知・除去活動をより安全かつ効率的に実施できるよう、先端的な科学技術を駆使して技術を開発し、提供することにより、「日本らしさ」のある国際貢献を図ることとする。
 研究開発に当たっては、真に国際貢献を実効あるものにするべく、関係省庁との連携協力の下、現地で活動を行っている国際機関、NGO等のニーズに的確に対応しつつ、現地において利用される研究開発を目指すことを基本とする。
 いわゆる「顔の見える援助」の実現が求められる中で、こうした日本発の技術により国際社会に貢献することは、極めて意義深いものと考えられる。

 また、このような地雷の探知・除去活動の意義が大きいことは言うまでもないが、同時に、何故このような活動の必要性が生じたかについても思いを致すべきである。平成11年3月に発効した対人地雷禁止条約(オタワ条約)の普遍化とともに、対人地雷の使用、開発等の禁止の早期実現を図ることが極めて重要である。

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