3.参考(2)平成15年度科学技術振興調整費による実施課題等の中間及び事後評価の実施について(平成15年9月12日研究評価部会決定)



平成15年度科学技術振興調整費による実施課題等の中間及び事後評価の実施について


平成15年9月12日
科学技術・学術審議会
研究計画・評価分科会
研究評価部会


1.   評価対象課題・評価項目
   平成15年度は、以下のプログラムで実施された課題のうち、本年度に評価を実施することとされている101課題について、プログラム毎に定める評価項目に従って中間又は事後評価を実施する。(評価対象課題一覧、プログラム毎の評価項目及び評価の視点はそれぞれ別添1別添2及び別添3のとおり。)

(平成13年度以降に開始したプログラム)
産学官共同研究の効果的な推進
戦略的研究拠点育成
若手任期付研究員支援
先導的研究等の推進(緊急に対応を必要とする研究開発等(以下「緊急研究」)のみ)
新興分野人材養成

(経過措置プログラム)
総合研究
開放的融合研究
生活・社会基盤研究
目標達成型脳科学研究
ゲノムフロンティア開拓研究
知的基盤整備
流動促進研究
中核的研究拠点(COE)育成

2.   評価の実施体制
   平成15年度の中間及び事後評価の実施にあたっては、評価対象課題の性格、内容、規模等を勘案し、研究評価部会の下に課題の評価に係る調査・検討を行うため、11のワーキンググループ(以下「WG」)設置し、文部科学省の科学技術調査委員(プログラムオフィサー(以下「PO」))の協力を得て、評価を実施することとする。
 設置するWGの構成は以下のとおりである。
-1.研究成果の科学的価値(サイエンスメリット)の評価を主な目的とするWG
   以下のWGについては、主に研究成果の科学的価値(サイエンスメリット)の評価を中心として、ピアレビューにより評価を実施する。ただし、評価の実施に際してはサイエンスメリットのみではなく、各プログラム固有の趣旨、目的等(任期制の定着、生活・社会的観点、知的基盤の整備の観点、緊急性の観点等)を十分に踏まえて評価を実施する。

評価WG 評価対象課題
(1) 遺伝子・ゲノム研究評価WG
10課題(中間 4課題、事後 6課題)
ゲノムフロンティア開拓研究 3課題(事後)
知的基盤整備 1課題(事後)
流動促進研究 1課題(事後)
若手任期付研究員支援 4課題(中間)、1課題(事後)
(2) 健康・医療研究評価WG
9課題(中間 2課題、事後 7課題)
  
総合研究 2課題(事後)
生活・社会基盤研究 3課題(事後)
流動促進研究 2課題(事後)
若手任期付研究員支援 2課題(中間)
(3) 脳研究評価WG
6課題(中間 2課題、事後 4課題)
  
目標達成型脳科学研究 3課題(事後)
流動促進研究 1課題(事後)
若手任期付研究員支援 2課題(中間)
(4) 細胞・生体研究評価WG
8課題(中間 6課題、事後 2課題)
総合研究 1課題(事後)
若手任期付研究員支援 6課題(中間)、1課題(事後)
(5) 情報・通信研究評価WG
9課題(中間 5課題、事後 4課題)
  
総合研究 3課題(事後)
流動促進研究 1課題(事後)
若手任期付研究員支援 5課題(中間)
(6) 環境・エネルギー研究評価WG
12課題(中間 5課題、事後 7課題)
 
産学官共同研究の効果的な推進 1課題(事後)
総合研究 1課題(事後)
生活・社会基盤研究 2課題(事後)
流動促進研究 3課題(事後)
若手任期付研究員支援 5課題(中間)
(7) ナノテクノロジー・材料研究評価WG
10課題(中間 5課題、事後 5課題)
 
総合研究 1課題(事後)
流動促進研究 3課題(事後)
若手任期付研究員支援 5課題(中間)、1課題(事後)
(8) 表面界面・制御プロセス研究評価WG
14課題(中間 10課題、事後 4課題)
 
総合研究 1課題(事後)
流動促進研究 2課題(事後)
若手任期付研究員支援 10課題(中間)、1課題(事後)
(9) 基礎・基盤研究評価WG
8課題(中間 3課題、事後 5課題)
 
知的基盤整備 1課題(事後)
流動促進研究 3課題(事後)
若手任期付研究員支援 3課題(中間)、1課題(事後)

-2.科学技術システム改革・研究開発マネジメントの評価を主な目的とするWG
 以下のWGについては、主に、科学技術システム改革、研究開発マネジメント等に関する豊富な経験・知見を有する有識者により、プログラムの趣旨・目的等に応じて、科学技術システム改革等の政策目的の進捗状況、研究開発マネジメント等の研究運営等の視点を中心にプログラムによってはサイエンスメリットを含め、評価を実施する。

評価WG 評価対象課題
(1) 新興分野人材養成評価WG
7課題(中間 7課題)
新興分野人材養成 7課題(中間)
(2) 戦略拠点・COE育成等評価WG
8課題(中間 2課題、事後 6課題)
  
戦略的研究拠点育成 2課題(中間)
中核的研究拠点(COE)育成 3課題(事後)
開放的融合研究 2課題(事後)
先導的研究等の推進(緊急研究) 1課題(事後)

3.   評価の実施方法
   中間及び事後評価の実施方法は、評価対象課題の性格、内容、規模等に応じてプログラム毎に異なるが、原則として以下の手順に従うものとする。個別のプログラム毎の具体的な評価の実施方法は別紙のとおり。

(1)   被評価者は、実施課題によって得られた成果をまとめた成果報告書と、評価項目に沿って自ら実施した評価結果をまとめた自己評価報告書を作成する。これらの資料については評価に用いる資料として、事務局が評価者及びPOに送付する。
(2)   POは、自己評価報告書、成果報告書を踏まえて、必要に応じて現地調査を実施し、その結果をまとめる。
(3)   WGは、評価対象課題のうち、成果の科学的価値について外部専門家の意見を参考とする必要がある課題については、外部専門家によるメールレビューを実施することとし、POがその結果をまとめる。
(4)   POは、評価対象課題について、成果報告書、自己評価報告書、及び必要に応じて実施した現地調査及びメールレビューの結果を踏まえ、ヒアリング評価における留意点等を作成し、WGに報告する。
(5)   WGは、POから報告された留意点等を踏まえ、ヒアリング評価等を実施し、WG毎に評価結果報告書をとりまとめ、主査が研究評価部会に報告する。
(6)   研究評価部会は、WGからの報告を踏まえ、評価結果を決定する。

  現地調査、メールレビューの具体的な内容は以下のとおり。

(現地調査)
  成果報告書、自己評価報告書の内容のみでは、評価項目に照らして評価に必要な情報が十分に得られない場合等において、必要に応じてPOが現地調査を実施することにより評価に必要な情報を収集し、WGに報告する。現地調査においては、被評価者からの意見の聴取、研究成果の確認等を行う。

(メールレビュー)
  成果の科学的価値について外部専門家の意見を参考とする必要がある課題については、外部専門家によるメールレビューを実施し、評価の参考とする。メールレビューを実施する課題はWGにおいて決定する。また、メールレビュー委員はPOが推薦し、WGが決定する。
  メールレビュー委員の選定及びメールレビューの実施にあたっては、以下の事項に留意する。
1 評価対象課題の利害関係者でないこと。
2 評価の過程で知り得た情報を他に漏らさないこと。
3 メールレビュー委員の氏名については公表しないこと。

4.   利害関係者の範囲
  評価対象課題の利害関係者の範囲は、プログラムに応じて以下のとおりとする。また、評価者は評価の過程で知り得た情報を他に漏らさないものとする。

(1)   評価対象課題に参画している者は、研究評価部会委員、ワーキンググループ委員及びメールレビュー委員となることができないものとする。
(2)   研究評価部会委員、ワーキンググループ委員又はメールレビュー委員が実施課題の研究運営委員会等の委員である場合の他、以下のいずれかに該当する場合は、当該課題の評価に加わることはできないものとする。
1   「総合研究」、「生活・社会基盤研究」、「目標達成型脳科学研究」、「ゲノムフロンティア開拓研究」、「知的基盤整備」、「流動促進研究」、「産学官共同研究の効果的な推進」、「若手任期付研究員支援」、及び「先導的研究等の推進(緊急研究)」における実施課題の関係者(代表者等と同一の研究室に所属する者等)
2   「開放的融合研究」、「中核的研究拠点(COE)育成」又は「戦略的研究拠点育成」、「新興分野人材養成」における実施課題の関係者(当該課題を実施する組織・機関に所属する者等)
(3)   この他、利害関係者に相当するかが明らかでない場合は、ワーキンググループにおいて協議し、判断することとする。




(別紙)

具体的な評価の実施方法


1 評価の流れ

1. 自己評価報告書、成果報告書の提出(被評価者)

2. メール等による聞き取り調査、必要に応じて現地調査(PO)

3. 必要に応じて外部専門家によるメールレビュー
メールレビュー委員はPOが選任
メールレビュー結果はPOがとりまとめ

4. 第1回WG
POからヒアリングの留意点等の報告
評価報告書担当委員の決定

5. 第2回WG
ヒアリング評価の実施
評価結果の決定

6. 評価報告書の作成(POが案を作成し、担当委員を中心として全WG委員が確認)

2 プログラム毎の留意点

1. 流動促進研究、若手任期付研究員支援
事後評価については、ヒアリング評価を実施しないこととし、第2回WGにおいて評価結果報告書案をPOが作成し、WGに提出し、議論する。

2. 中核的研究拠点(COE)育成、開放的融合研究、戦略的研究拠点育成
外部評価委員会による評価結果を自己評価報告書として取りまとめて提出する。



 

-- 登録:平成21年以前 --