宮崎県小林市立小林中学校でのスクールミーティング(1月18日)の概要



 中山文部科学大臣が、母校の宮崎県小林市立小林中学校を訪れ、授業の視察や講演を行いました。また、教員と懇談を行い、現在の教育現場の状況について意見交換を行うとともに、生徒たちと給食を食べながら懇談を行いました。


教員のみなさまから次のご意見をいただきました。

 生徒の学習意欲が低下し,ハングリー精神が欠け,少しでもわからないとあきらめるという感じである。元気もない。もっと夢,自信を持たせたい。
 その背景として,テレビ,インターネット,携帯電話など打てば返事が返るものが増えたことや,今が楽しければ後は関係ないという風潮,競い合うのは善ではないという風潮,家庭での親子の会話が減ったことなどがあると考えられ,社会全体で,物よりも心を大切にするといったことが必要ではないか。

 ゆとりのある生徒とない生徒に差がある。部活動や習い事などでゆとりがなく,自分の将来をじっくり考える時間がない子もいるし,伸び伸びと思う存分,勉強やスポーツができるという,家庭,学校,地域の環境が与えられていない生徒もいる。手のかかる子が増えてきていて,教員が親や兄,友人の役割も求められている。

 国語力が低下し,書けない,読めないというのが学力低下の最大の要因ではないか。

 授業時数が低下し,深く教えることができない。総合的な学習や選択教科の時間を減らしてほしい。

 教員も,総合的な学習の時間,道徳,特別活動,部活の準備,他の校務などで忙しく,時間的ゆとりがない。教科研究を行う時間や教員同士の打ち合わせをする時間,担任している生徒と向き合う時間がほしい。土曜日があれば子どもと関われるし,土曜日に授業をしてもよいのではないか。部活では外部指導者を活用できればよい。

 教員の意欲と熱意が大事である。教員は授業時数の減少などに対応するのに時間がかかる。生徒の多様化に対応するための資質は年々向上しているが,そうした対応にも時間がかかる。

 少人数指導や生徒指導などの教員の加配はきめ細かな指導上効果があるので,もっとできるよう,加配教員を増やしてほしい。また,30人学級にできないか。



写真1
授業の様子を見学しました

写真2
生徒と一緒に給食を食べ会話しました

写真3
教員との懇談の様子
写真4
別れの挨拶の様子


 

-- 登録:平成21年以前 --