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TOP端末で写真を撮る時に気をつけることを考えよう

実践授業例
写真を勝手にとってよいのかな

端末で写真を撮る時に気をつけることを考えよう

  • 授業中
  • 5分~15分
カテゴリー 授業で端末を使う/写真撮影に関するトラブルが発生した時/その他
校種・学年 小学校低学年
活動概要

1 端末で写真を撮る場面をふりかえる

  • これまでどのような場面で、どのような写真を撮ったことがあるかについてふりかえる
  • グループで話し合い、全体に発表する

2 ワーク活動

  • ワークシートの画像を見て、端末の使い方について気になるところに印をつける
  • 印をつけたところについて、その理由も含めてグループで話し合う
  • グループで見つけた印をつけたところと、その理由を全体に発表する

3 まとめ

  • ワーク活動の内容を踏まえて、以下2点についてポイントをまとめる。
  • 誰かの写真を撮影するときには、必ず許可をとる必要があること
  • 嫌がっている人の写真を撮影したり、こっそりと写真を撮ったり、裸の写真を撮ったりしないようにすること
経緯・効果 等

【ねらい】

一人一台端末になり、端末の活用が進んだ状況を鑑み、特に写真撮を影する場面で気をつけるポイントを理解する。

<ポイント>

  • 情報端末で誰かの写真撮影をする場合は、必ず許可を得るようにする
  • 情報端末で誰かの写真撮影をする場合は、嫌がっている人の写真を撮らないようにする
  • 情報端末で誰かの写真撮影をする場合は、こっそりと写真を撮らないようにする
  • 情報端末で誰かの写真撮影をする場合は、裸の写真を撮らないようにする

【児童とのかかわり方】

  • 情報端末で誰かの写真を撮影してはいけないということではなく、「写真を撮影された人が嫌な気持ちにならないように使う」ことが大切であることを伝える。

【影響】

  • 誰かの写真を撮影する時に確認する児童が増えた。
準備するもの

ワークシート

筆記用具

GIGAワークブック(https://line-mirai.org/ja/events/detail/68)

写真を撮る場面をふりかえる

写真を撮る場面をふりかえる

普段、自分たちがどのように端末を用いて写真を撮影しているかをふりかえります。


写真の撮り方について
気になるところを探す

写真の撮り方について気になるところを探す

子どもたちは、ワークシートに端末を使った写真の撮り方として気になる部分に印をつけます。


気になるところを共有する

気になるところを共有する

子どもたちは見つけた気になる部分について、その理由も含めて発表します。

有識者からのコメント

端末を使った写真撮影は様々な授業で活用できる定番的なICT活用です。こうした具体的な活用場面を振り返ることで、他者への配慮や写真撮影の際の許可の重要性を学ぶことができます。単に方法として「許可をとる」ことを学ぶだけでなく、「なぜ許可をとる必要があるのか」についても考え、相手の気持ちを考えながら、積極的に端末を活用することが望まれます。また、無断で顔写真等を撮影したり、ネット上で公開したりする行為は、肖像権の侵害に該当し、損害賠償を請求される可能性があります。体の性的な部位や下着などを相手の同意なく撮影や盗撮することは「性的姿態等撮影罪」に該当し、「3年以下の拘禁刑又は300万円以下の罰金」という刑罰があることも、情報モラルの指導者として理解しておくことも重要です。 静岡大学 准教授
塩田 真吾

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