本学は、現代社会の抱える諸問題を解決し、人類が融和的に共存できる心豊かな未来を創造するため、「社会にインパクトある研究」を立ち上げ、複数の研究プロジェクトをスタートさせた。これらの研究は、研究者個人としてはもとより組織として、また、国内外の他学術機関・行政機関・産業界や社会とも連携して、数十年先を見据えて長期的に人類のあるべき姿を根源的に探究する。それとともに、新たな価値観・世界観を創出し、その理念と成果を人口減少著しい東北から日本・世界へと世代を超えて伝えることにより「持続可能で心豊かな社会」を創造し、新たな文明の構築を目指すものである。
本学は、6つのカテゴリーに大きく分類し、自然科学から社会科学まで全学を上げて学際的に幅広く研究プロジェクトに取り組んでいる。研究プロジェクトそれぞれの目的は異なるが、中にはSDGsと目指すべきところが合致するプロジェクトも多く、貢献できる可能性を十分に秘めているものと考えている。
各研究プロジェクトが取組を推進していくことで、それぞれで得られた成果が持続可能な社会の構築に大きく貢献することが期待されるとともに、実践的スキームの他の社会課題への展開も期待できると考えている。
各研究プロジェクトにおいて個別の課題は多々あるが、共通の課題としては、大学のみならず行政・企業・市民等、多くのステークホルダー間の共通認識の形成と解決プロセスにおける具体的な協働の実現をどのように図っていくのかという点が挙げられる。また、本取組は短期的なものではなく、数十年先を見据えた取組であることから、研究を継続させるための安定した研究資金の調達も課題である。
※個別の研究プロジェクトに係る上記内容については、Excelファイルを参照願いたい。
文部科学省国際統括官付