お茶の水女子大学附属高等学校

高校生による国連SDGs達成のための世界におけるジェンダー啓発イベント「What is GENDER?‐未来を作るのは私たち‐」開催

総合的な学習の時間におけるジェンダー啓発イベント

 2017年12月17日(日曜日)12:25~16:25にお茶の水女子大学講堂にて、文部科学省指定スーパーグローバルハイスクール科目「国際協力とジェンダー」講座受講の高校2年生によるSDGs啓発イベントを開催した。本イベントは東京証券取引所(JPX)起業体験プログラムを導入して「総合的学習の時間」の探究活動として行われたものであり、本学大学や附属中学校とも連携した、様々な校種・教科横断的なプロジェクト型学習である。
途上国の女子の現状と希望を描いたジェンダー啓発映画「GIRL RISING ‐私がきめる、私の未来‐」(提供Plan International)上映を中心に、高校生と有識者ミニトーク(ゲスト:お茶の水女子大学ジェンダー研究所佐野潤子氏)、独自開発のLGBTワークショップ、販売、啓発リーフレット配布を行った。販売商品は、1.外部連携独自開発のフェアトレードクッキーとコーヒー、2.途上国女子教育支援手作りアップサイクルチョーク3.女性の社会進出調査に基づく啓発リーフレット付キャンディ(協力:株式会社ブリヂストン、三井住友銀行)、4.外部連携独自開発のLGBTを象徴した焼き菓子、ポストカード、であり、その売上は途上国女子教育支援やLGBT支援団体に寄付された。
なお、本イベントは、お茶の水女子大学ジェンダー研究所、外務省、法務省、文京区、株式会社みずほフィナンシャルグループ、認定NPO法人国連ウィメン、ウィメンズアクションネットワーク他にご後援いただいた。

期待される成果

 本イベントには幅広い年齢層の参加者があり、イベントの開催を契機として、高校内外における課題に対する理解の広がり・深まりが見られた。また、他校との交流も行われて今後の連携が検討されているほか、お茶の水女子大学ジェンダー研究所、国連OGOB団体との連携も推進される予定である。また、上記3.女性の社会進出啓発班は、JPXと朝日新聞主催の高校生ビジネスプラン発表会で最優秀賞を受賞した。

今後の課題

 今回はJPXの事前資本金支援があり、イベントが実現したが、通常は事前の資金が課題となることが多い。また、短期間での準備に多大な時間を要したため、学校生活全体の中でのバランスの良い、高校生や指導教員の活動に携わる時間や人員の確保が、持続可能性の向上のための課題といえる。また、男子校やこのような課題に対して相対的に関心の薄い層への広報・啓発活動も課題として挙げられる。

販売・展示を行った映画上映会場入り口

販売・展示を行った映画上映会場入り口

LGBTワークショップ

LGBTワークショップ

イベントポスター

イベントポスター

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文部科学省国際統括官付