実践例14
担当している子供が、放課後等デイサービスを利用している。そこでは、どんなことをして過ごしているんだろう?知りたいな。
(1) 対応する際のポイント
放課後等デイサービス(以下、「放デイ」と言う)で、何をねらいとして、どのような教材を活用して、どのような活動をしているのか、聞いてみましょう。
- 本人や保護者から聞き取りましょう。
- 特別支援教育コーディネーター(以下、「コーディネーター」と言う)や在籍学級担任から聞き取りましょう。
- 必要に応じて、放デイの職員から聞き取りましょう。
直接、放デイと連絡を取る際には、保護者にも伝えた上で、電話、もしくは対面の連絡を希望することを、コーディネーターから伝えてもらうことが、望ましいでしょう。
※放デイでの活動内容を、通級指導に活かすことも考えられます。
(2) 具体的な実践例
【概要】
- 小学校2 年生のP さんは、「早めに」や「ていねいに」などの抽象的な表現による指示に基づいて行動したり、一度に複数の指示を受けて行動することが難しいことがあります。また、上手くいかない時に、大声で泣いたり、相手にちょっかいを出したりすることもあります。そこで、通級指導では、イライラした時にどう対応すればいいかを学んでいます。
- P さんが利用している放デイでは、視覚支援を多く用いた取組が行われていると聞き、通級指導の参考とするため、直接、連絡を取って、詳細を聞くことにしました。
- イライラした時の対応については、放デイにおける対応が、P さんに効果的であることが分かったので、通級指導でも取り入れることにしました。
- P さんの通級指導を担当する中で、より効果的な指導とするため、P さんが利用している放デイで、どのような活動をしているのか、気になっていました。
- そこで、保護者面談の際に、放デイでのP さんの様子や活動内容について聞いたところ、放デイでは、他の子供とゲームをして遊んでおり、それを通して、人との関わり方を学んでいるとのことでした。
- また、休み時間を利用して、在籍学級担任からも聞き取りをし、普段の放デイの職員への引き渡し時の様子などについて、把握しました。さらに、個別の教育支援計画作成時に、コーディネーターと放デイが連携をとっていたため、そこで得ていた情報を、コーディネーターから得ることもできました。P さんは、抽象的な表現による指示に基づいて行動したり、一度に複数の指示を受けて行動することが難しいため、放デイでは、視覚的な支援を多く活用していることが分かりました。
- 放デイで、具体的にどのような視覚支援をしているのか、通級指導の参考とするため、より詳しく知りたいと思いました。そこで、電話で、直接、放デイに聞き取りをしたい旨をコーディネーターに伝えたところ、まずは、コーディネーターから、放デイに連絡を取り、要件を伝えた上で、通級担当につなぐことになりました。
- その後、通級担当が放デイに電話をし、放デイでのP さんの活動内容と、P さんの困り事に対して、どのような支援をしているかを聞き取りました。その結果、P さんがイライラしている時に、相手にちょっかいを出さないように、視覚支援として、イライラ温度計を用いており、放デイ来所時に、必ずイライラした時の対処方法を、P さんと一緒に確認しているとのことでした。
- 放デイにおけるイライラ温度計の活用が、P さんに効果的である様子だったので、通級指導においても、同様に、イライラ温度計を活用するようにしました。また、P さんは、視覚支援があった方が、指示が分かりやすいことが分かったので、放デイにおいて、活動を説明する際に用いている手順カードを参考にして、具体的な行動とその手順をイラストをつけて示すようにするなど、視覚支援を多く取り入れる工夫をしました。


