つながる①

野生動物の「ヤマネコ」を通じて生まれた離島同士の交流

 

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長崎県対馬市立厳原北(いづはらきた)小学校はICTを活用してさまざまな地域と交流しています。対馬は九州本土から約132㎞離れており、以前は島外の学校との交流が困難でしたが、ICTを活用することによって遠隔地とも交流することが可能となりました。

日本に生息するヤマネコ類は対馬のツシマヤマネコと、沖縄県にある西表島のイリオモテヤマネコの2つのみです。この2つの島の学校を結んだのは教師のつながりでした。厳原北小学校と、沖縄県竹富町立上原小学校との教師同士のつながりをきっかけに、ともに絶滅危惧種に指定されているヤマネコを通じた交流が始まったのです。



令和2年12月3日 <第1回目>

2校をウェブ会議システムでつなぎオンライン授業が行われました。お互いヤマネコの住む島同士として、3月に学習成果交流をすることを最終目標に、第3回 目の今日は互いの学校紹介などが行われました。5年生は、同じくイリオモテヤマネコについて学習を行う上原小の4年生と、6年生は、互いに6年生同士で初 めての交流会を行いました。上原小ではヤギを飼育しているなどの情報に、子供たちはとても驚いていました。交流の様子の一部は対馬CATVでも放送されま した。

令和3年3月5日 <第2回目>

西表島の竹富町立上原小学校とのオンライン交流学習を開催しました。互いの島に生息するヤマネコについては、上原小の4年生、本校は5年生。互いの島の魅 力についてのPR活動は、6年生同士がそれぞれに総合学習での学びを交流し合いました。1200km離れての遠隔の地、互いに離島ながら抱える課題に共通 点を見つけ、その対策の視点や行動した内容には違いがあり、よい学びの交流になりました。

(対馬市立厳原北小学校のウェブサイトより一部転載)



厳原北小学校は台湾の学校や福岡県の動物園など、さまざまな人々とICTを活用して繋がっています。
人と人とのつながりを生かし、ICTを通じて離島やへき地、中山間地域など普段は交流が難しい人々とオンラインで繋がることによって、学びがさらに充実したものになっていきます。今後も交流が楽しみですね!
 
授業に関する問い合わせはこちらへ
文部科学省 GIGA StuDX推進チーム (03-6734-4039)





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