スポーツに係る国際動向

現在,国連において「スポーツを通じた平和と開発」というテーマで議論が進められ,また,ユネスコの体育スポーツ担当大臣等国際会議(MINEPS)のベルリン宣言にて「万人の権利としてのスポーツ」について言及されているように,スポーツによる国際交流や国際的な社会発展・経済発展に及ぼす効果・可能性等は国際的な関心を集めつつあります。
我が国としてもこうした世界的な潮流のもと,スポーツによる国際交流を通じてスポーツのもつ価値の共有をはかり,日本の国際的な地位の向上を目指します。

国連平和と開発のためのスポーツ(UNOSDP)

国連平和と開発のためのスポーツ局(United Nations Office on Sport for Development and Peace: UNOSDP)は,スポーツを通じた平和と開発の実現を定めたミレニアム・ディベロップメント・ゴールを達成するため,「開発と平和のためのスポーツ事務総長特別顧問」を補佐しています。特に,スポーツ団体,市民社会,スポーツ選手,民間部門の参加を通して,スポーツと開発の世界を1つにまとめています。また,対話,知識の共有,パートナーシップを通して,UNOSDPは,スポーツを教育と健康のための道具として利用することに関心を持つすべて関係者に分野横断的かつ学際的な交流を奨励しています。また,UNOSDPと特別顧問はミレニアム・ディベロップメント・ゴール,ジェンダーの平等の助長,HIV/エイズとの闘いを通してなど,開発と平和を前進させるために体育活動を利用することについての認識を高めています。FIFAワールド・カップやオリンピックのようなグローバルなスポーツ・イベントの準備段階や開催中に,UNOSDPは国連全体の調整を行い,その代表を務めています。(参考:国連総合センターHP)

 【UNOSDP概要】
2001年  国連事務総長特別顧問設置:人道支援,開発,平和を達成するツールとしてのスポーツの加盟国間の理解及びサポートを促進するための国連の体制を調整し統率するため,アナン事務総長によりアドルフ・オギ元スイス大統領が任命される。特別顧問を補佐する事務局としてUNOSDPをジュネーブに設置。
2008年  ヴィルフリート・レムケ国連事務総長特別顧問就任,UNOSDPがSDP IWGの事務局を担当。
2013年  「開発と平和のためのスポーツの国際デー」(2013年国連決議:1896年近代オリンピックが初めて開催された4月6日をスポーツの日と設定)
2015年   「持続可能な開発のための2030アジェンダ」採択し,2016年から2030年までに達成すべき17つの目標を掲げる。

※SDP IWG・・・加盟国のイニシアティブによる自由参加型のワーキンググループ。青少年,性別,平和,障がい,健康の5つの部会がある。体育スポーツ担当大臣等国際会議(MINEPS)

1975年第1回ヨーロッパ・スポーツ閣僚会議から発展し1976年にMINEPS第1回が開催されました。1978年にはユネスコ総会において「体育とスポーツに関する国際憲章」が提案されました。ユネスコ加盟国・準加盟地域のスポーツ担当大臣やスポーツ界のステークホルダーが集まり,スポーツにおける緊急の課題について議論し,実行指向型の提言を出すことを目的としています。

体育スポーツ担当大臣等国際会議(MINEPS)

1975年第1回ヨーロッパ・スポーツ閣僚会議から発展し,1976年にMINEPS第1回が開催されました。1978年にはユネスコ総会において「体育とスポーツに関する国際憲章」が提案されました。ユネスコ加盟国・準加盟国地域のスポーツ担当大臣やスポーツ界のステークホルダーが集まり,スポーツにおける緊急の課題について議論し,実行指向型の提言を出すことを目的としています。

政府間委員会 (CIGEPS)

1978年ユネスコ総会で設立された18か国の専門家から成る,スポーツの価値と役割及びスポーツの公共政策への参入を促進するための委員会で,メンバー国はユネスコ総会で決定されます。MINEPSのテーマの提言・スポーツ政策の立案,情報共有,二国間支援促進等を目指しています。

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