初中教育ニュ-ス(初等中等教育局メ-ルマガジン)第448号(令和4年9月22日)

[目次]

【お知らせ】
■児童生徒向け
(1) 身近なモノができあがるまでを追ったメイキングムービー「THE MAKING」新作を公開中!
 
■教職員向け
(1) 教科書の内容を音声で読み上げる「音声教材」について
 
■学校・教育行政関係者向け
(1) 「全国産業教育フェア青森大会」開催!
 
■文部科学省からのご案内
(1) 「サイエンスアゴラ2022」を開催!
 
【課長リレーコラム】「特別支援を学校と教育の真ん中へ」
〔初等中等教育局特別支援教育課長 山田 泰造〕

【児童生徒向け お知らせ】

(1) 身近なモノができあがるまでを追ったメイキングムービー「THE MAKING」新作を公開中!

〔科学技術・学術政策局 人材政策課〕
 
 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は、原料や材料から製品ができあがる姿を追う動画シリーズ「THE MAKING(ザ・メイキング)」の7年振りとなる新作を、科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」とYouTubeチャンネルで公開しました。
 食べものから工業製品まで、身近なものがつくられる工程には、科学技術の進化やモノづくり現場の工夫が詰まっています。累計300作品以上となる同シリーズは、ご家庭ではもちろん学習にもご利用いただけます。
 
 詳しくは、こちらを御覧ください。
              サイエンスポータル「THE MAKING(301)~」
                    https://scienceportal.jst.go.jp/feature/b980601_07/
 
 YouTubeチャンネル「SCIENCE CHANNEL(JST)」
              https://www.youtube.com/channel/UCHpFyLQgg4h9VZuFyby7RbQ
 
 (お問合せ先)
 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
 「科学と社会」推進部 メディアグループ
 お問い合わせフォーム:https://scienceportal.jst.go.jp/inquire/
 
 (文部科学省窓口)
 科学技術・学術政策局 人材政策課
 科学技術社会連携係
 電話:03-5253-4111(内線 4029)
 E-mail:an-an-st@mext.go.jp

【教職員向け お知らせ】

(1) 教科書の内容を音声で読み上げる「音声教材」について

〔初等中等教育局教科書課〕
 
 文部科学省では、発達障害等により通常の教科書で使用される文字や図形等を認識することが困難な児童生徒のため、教科書の内容を音声で読み上げる「音声教材」を製作・提供する事業を実施しています。
 音声教材を製作する団体からの説明や、音声教材の活用事例などについて紹介する資料・動画を、文部科学省ホームページに掲載します。ぜひご覧ください。
 ※音声教材普及推進会議 令和4年度 資料・説明動画(9月26日(月曜日)更新予定)
              https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/1422882_00003.htm
 
 (お問合せ先)
 初等中等教育局 教科書課
 教科用特定図書普及促進係
 電話:03-6734-2411
 E-mail:kyokasyo@mext.go.jp

【学校・教育行政関係者向け お知らせ】

(1) 「全国産業教育フェア青森大会」開催!

 〔初等中等教育局 参事官(高等学校担当)付〕

 文部科学省では、都道府県教育委員会と連携し、専門高校等の生徒の学習成果を総合的に発表する場「全国産業教育フェア青森大会」を開催します!
 全国高等学校ロボット競技大会、フラワーアレンジメントコンテスト、ファッションショー、高校生カフェ、体験・実演コーナーなど、見て体験して楽しめる催しが盛りだくさんです。
 
 ■日 時 令和4年10月15日(土曜日)・16日(日曜日)
 ■会 場 新青森県総合運動公園マエダアリーナ ほか
 ■参加費 無料 ※事前申込み不要
 〇イベント詳細についてはこちらを御覧ください。
              → https://sanfair2022.asn.ed.jp/(全国産業教育フェア青森大会のウェブサイトへリンク)
 
 (お問合せ先)
 初等中等教育局 参事官(高等学校担当)付
 産業教育振興室
 E-mail:sangyo@mext.go.jp

【文部科学省からのご案内】「サイエンスアゴラ2022」を開催!

 〔科学技術・学術政策局 人材政策課〕

 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は、科学と社会をつなぐオープンフォーラム「サイエンスアゴラ2022」を開催します。今年は3年振りとなる実地開催に加え、昨年・一昨年と好評だったオンラインも継続開催します。
 今年のテーマは「まぜて、こえて、つくりだそう」。130を越える出展企画を通して、多種多様な視点を“まぜて”、価値観や思い込みなどを“こえて”、未来像を“つくりだす”取り組みにご期待ください。
 
 ■開催日、実施形態
              サイエンスアゴラオンライン:10月2日(日曜日)※1企画のみ、20日(木曜日)~22日(土曜日)、ライブ配信(事前登録制)、実施後にオンデマンド配信に切り替わる企画あり
              前夜祭 : 11月1日(火曜日)(オンライン)
              サイエンスアゴラ実地開催: 11月4日(金曜日)~6日(日曜日)、オンラインとのハイブリッド開催含む
 ■参加費 無料(一部、材料など参加者に用意いただく企画があります。)
 
              詳しくは、こちらを御覧ください。
              →https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2022/
 
 (お問合せ先)
 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
 「科学と社会」推進部 サイエンスアゴラ事務局
 E-mail: agora@jst.go.jp
 
 (文部科学省窓口)
 科学技術・学術政策局 人材政策課
 科学技術社会連携係
 電話:03-5253-4111(内線 4029)
 E-mail:an-an-st@mext.go.jp

【課長リレーコラム】「特別支援を学校と教育の真ん中へ」

〔初等中等教育局特別支援教育課長 山田 泰造〕
 
 この10年間で、子供の数は少子化で1割減っています。反対に、特別支援の対象となっている子供の数は、なんと「倍増」。
 特別支援学級を置く小・中学校は現在82%を超えていますし、通常学級でも発達障害のある子供が1~2人います。そしてその数は、これからさらに増えるでしょう。もはや特別支援は、一部の先生方に任せて「自分は関係ない」と言えるものではなくなっているのです。
 ところが、正面から取り組んでいる学校や先生ばかりでないのが今の現実。例えば、特別支援学校や学級の担任の先生の「臨任の割合」は、通常級に比べてはるかに高い。臨任の先生の中にも、専門性が高く、素晴らしい方が多くいらっしゃるのは知っていますが、特別支援が得意な教員を計画的に育てようと思っていれば、そうはならないはず。実際、特別支援学級を置く小中学校の校長先生のうち、7~8割は、特別支援を全く経験したことがありません。経験者を管理職にしようと育てられてませんから。
 それでは特別支援の経験は、通常級で役に立たないのか。そうは思えません。一人一人の障害や課題、学習状況をきめ細かく把握し、教材を作り、子供に寄り添ってそれぞれの「伸び」を実現することは、今求められている「個別最適な学び」そのもの。「俺に・私について来い!」タイプの先生ばかりの場合、一見クラス・学年が落ち着いているように見えても、実は子供たちの心がきしんでいて、突然噴火してしまうこと、ありますよね。そのきっかけが、発達障害の傾向のある子だったりしませんか?
 文部科学省では、有識者の方に集まっていただき、解決策を議論しました。例えば、学生時代、採用直後など、色々な機会に、そして全員に特別支援教育を経験してもらい、ゆくゆくは特別支援経験者の管理職を増やすこと。また、学校経営方針や研修計画に特別支援を明記して、組織的・計画的に取り組んでいくこと。これらを報告として取りまとめ、省としても各教育委員会等に通知しました。
 
 特別支援を学校の、そして教育の真ん中へ。
 それはこれからの学校経営・学級経営に間違いなく必要な方向性であり、かつ、増え続ける特別支援のニーズに対応するための、最後のチャンスかもしれません。
 
 現場の声に耳を傾けながら、特別支援をちょっとでも中心に近づけられるよう、できることを一つずつ進めていきたいと考えています。

お問合せ先

初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部

03-5253-4111

(初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部)