初中教育ニュ-ス(初等中等教育局メ-ルマガジン)第411号(令和3年4月23日)

[目次]

【お知らせ】
(1) 令和3年3月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介
(2) 在外教育施設での「コロナ禍におけるICTを活用した教育体制構築に関する実証事業」の成果が公表されました!
(3) 令和4年度・5年度在外教育施設派遣教師、シニア派遣教師及びプレ派遣教師の募集について
(4) 子供を性暴力の当事者にしないための「生命(いのち)の安全教育」の教材等の公表について
(5) 「全国学力・学習状況調査」個票データ等の利用申出受付について
(6) 「コロナ禍でも学びを止めない!キャリア教育レポート ~キャリア教育アワード受賞企業・団体がみた2020年~」の公表について
(7) 「ハンセン病問題を知る~元患者と家族の思い~」の公開について
(8) 「東京2020聖火リレー×教育プログラム」取組レポート受付中!

【発行】
(1) 『諸外国の高等教育』の公表について

【課長コラム】「GIGAスクール元年」を迎えた、担当課長の思い出
〔初等中等教育局情報教育・外国語教育課長 今井 裕一〕

【お知らせ(1)】令和3年3月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介

〔初等中等教育局情報教育・外国語教育課〕

 文部科学省では、映画その他の映像作品及び紙芝居について、教育上価値が高く、学校教育又は社会教育に広く利用されることが適当と認められるものを選定し、併せて教育に利用される映像作品等の質的向上に寄与するために、教育映像等審査規程(昭和29年文部省令第22号)に基づいて映像作品等の審査を行っています。
                                                     
(令和3年3月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介)
※以下、文部科学省特別選定を「特別選定」、文部科学省選定を「選定」として、【作品名】/申請者/利用対象の順に記載しています。

<令和3年3月文部科学省選定作品(学校教育教材等)>
○DVD(特別選定)
・【旅立つ息子へ】/有限会社 ロングライド/成人向き
・【僕が跳びはねる理由】/株式会社KADOKAWA/青年向き、成人向き、家庭向き

○DVD(選定)
・【旅立つ息子へ】/有限会社 ロングライド/青年向き

(お問合せ先)
初等中等教育局 情報教育・外国語教育課
映像等審査担当
電話:03-5253-4111(内線2417)

【お知らせ(2)】在外教育施設での「コロナ禍におけるICTを活用した教育体制構築に関する実証事業」の成果が公表されました!

〔総合教育政策局国際教育課〕

 海外で生活する日本人の子供たちのために、国内に準じた教育を実施することを目的として、世界各地に在外教育施設が設置されています。

 新型コロナウイルス感染症の世界的拡大の影響の中、ICTを継続して活用する教育体制の構築に向け、在外教育施設特有の課題抽出やICTを活用した教育の効果検証を行う事業の成果が公表されました。事業実施者である公益財団法人海外子女教育振興財団のウェブサイト上に掲載されている以下のページを御覧ください。

■公益財団法人海外子女教育振興財団ウェブサイト
https://www.joes.or.jp/zaigai/torikumi/ict

 関連キーワードから各在外教育施設の取組を御覧いただけるようになっており、国内の学校にも役立つ工夫が満載です。是非、チェックしてみてください!

(お問合せ先)
総合教育政策局 国際教育課
在外教育施設企画調査係 
電話:03-5253-4111(内線2442)

【お知らせ(3)】令和4年度・5年度在外教育施設派遣教師、シニア派遣教師及びプレ派遣教師の募集について

〔総合教育政策局国際教育課〕

 文部科学省では、海外で暮らす子供たちが日本国民としてふさわしい教育を受けられるよう、在外教育施設に対して、現職教師、退職教師(シニア派遣教師)、国内での教師正規採用を目指す方(プレ派遣教師)を派遣しています。
 現在、令和4年度及び5年度に新たに在外教育施設に派遣する教師の募集を行っています。
 現職教師の方においては、本件について文部科学省から各都道府県教育委員会等に選考実施要項等を配付しておりますので、各都道府県教育委員会等にお問い合わせください。
 また、シニア派遣教師及びプレ派遣教師への応募につきましては、文部科学省において公募しておりますので、下記ホームページをご覧ください。
 日本とは異なる教育環境において、学校の中核となって教育活動を行う経験は、国内では体験できない貴重な機会となり、教師としての力量を高めることにつながると考えております。熱意ある方の積極的な応募をお待ちしております。
 なお、選考や派遣に当たっては、新型コロナウイルス感染症の拡大の状況を踏まえ、適切な対応を行っていく予定です。

■プレ派遣教師・シニア派遣教師募集要項
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/main7_a2.htm

(お問合せ先)
総合教育政策局 国際教育課
在外教育施設教職員派遣係
電話:03-5253-4111(内線2080、2440)

【お知らせ(4)】子供を性暴力の当事者にしないための「生命(いのち)の安全教育」の教材等の公表について

〔総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課〕

 「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」(令和2年6月11日性犯罪・性暴力対策強化のための関係府省会議決定)を踏まえ、子供たちが性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないよう、全国の学校において「生命(いのち)の安全教育」を推進することになりました。このたび、文部科学省と内閣府が連携し、有識者の意見も踏まえ、生命(いのち)の安全教育のための教材及び指導の手引きを作成し文部科学省ホームページで公表いたしました。
 本教材は、児童生徒の発達の段階や学校の状況を踏まえ、各学校の判断により、教育課程内外の様々な活動を通じて活用することが可能です。また、教材の内容については、各学校や地域の状況等に応じて適宜内容の加除や改変を行った上での使用も可能ですので、積極的な活用をお願いします。

■詳細はこちら(文部科学省ホームページ)
https://www.mext.go.jp/a_menu/danjo/anzen/index.html

(お問合せ先)
総合教育政策局 男女共同参画共生社会学習・安全課
男女共同参画企画係
電話:03-5253-4111(内線3073)

【お知らせ(5)】「全国学力・学習状況調査」個票データ等の利用申出受付について

〔総合教育政策局調査企画課学力調査室〕

 文部科学省では、学校教育の成果や課題を適切に分析・説明し、我が国の児童生徒の学力・学習状況等の把握・改善及び教育施策の改善・充実に資することを目的として、「全国学力・学習状況調査」個票データ等の貸与を行っています。
 貸与するデータの種類には、個票データと匿名データがあり、利用目的に応じて選択することができます。個票データは児童生徒ごとまたは学校ごとに、各教科の正答数等の解答状況や質問紙の回答状況等を一覧化したもの、匿名データは個票データから一割程度を抽出し、匿名化処理をしたものです。なお、貸与された個票データ等は、学術研究の発展に資することまたは公的機関における施策推進のために利用されることが必要です。
 個票データの場合は年3回、匿名データの場合は随時利用申出を受け付けています。
 このたび、今年度第1回個票データの利用申出受付を開始しますので、下記のとおり、お知らせいたします。

○受付期間:令和3年4月26日(月曜日)~6月4日(金曜日)

(お問合せ先)
総合教育政策局 調査企画課 学力調査室
電話:03-5253-4111(内線3759)
E-mail:gakucho@mext.go.jp

※個票データ等の貸与を御検討の方は、下記情報をご参照の上、上記お問合せ先まで御相談ください。
(「全国学力・学習状況調査」の個票データ等の貸与について)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/sonota/1386492.htm

【お知らせ(6)】「コロナ禍でも学びを止めない!キャリア教育レポート ~キャリア教育アワード受賞企業・団体がみた2020年~」の公表について

〔初等中等教育局児童生徒課〕

 コロナ禍においてもキャリア教育に携わる企業や団体の方々が、学校現場と連携し、子供たちの職業観の育成のため、職業人としての資質や能力の向上、働くことへの関心・意欲の高揚を通じた学習意欲の向上を目指した取組を継続しています。この度、経済産業省は、そうした懸命な取組を集約した事例集を作成しました!(下記、経済産業省HP参照)
 様々な取組事例を参考にしていただき、キャリア教育の前進にお役立てください。

■事例集掲載ページ(経済産業省ホームページ)
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/career-education/report.html

(お問合せ先)
経済産業省 経済産業政策局 産業人材課
電話:03-3501-2259

(本件担当) 
初等中等教育局 児童生徒課
キャリア教育推進係
電話:03-5253-4111(内線4728)

【お知らせ(7)】「ハンセン病問題を知る~元患者と家族の思い~」の公開について

〔初等中等教育局児童生徒課〕

 ハンセン病に対する差別は今でもなくなっていません。
 法務省の人権擁護機関では、ハンセン病患者・元患者やその家族がおかれていた境遇を踏まえた人権啓発活動の強化に取り組むため、人権啓発動画・人権啓発冊子「ハンセン病問題を知る~元患者と家族の思い~」を作成し、YouTube法務省チャンネルや法務省ホームページにて公開しています。
 是非、御視聴・御一読いただき、ハンセン病問題に関する人権教育にお役立てください。

■人権啓発冊子「ハンセン病問題を知る~元患者と家族の思い~」(法務省ホームページ)
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken04_00151.html
■人権啓発動画「ハンセン病問題を知る ~元患者と家族の思い~」(日本語字幕付き)(YouTube法務省チャンネル)
https://www.youtube.com/watch?v=gPH5b_CDwto

(お問合せ先)
法務省 人権擁護局 人権啓発課
電話:03-3580-4111(内線5877)
E-mail:keihatsu@i.moj.go.jp

(本件担当)
初等中等教育局 児童生徒課 指導調査係
電話:03-6734-4111(内線3297)
E-mail:jidous@mext.go.jp

【お知らせ(8)】「東京2020聖火リレー×教育プログラム」取組レポート受付中!            

〔スポーツ庁オリンピック・パラリンピック課〕

 東京2020組織委員会は、全国の児童・生徒の皆様に聖火リレーの意義や目的を学ぶきっかけとしていただけるよう、指導案や動画等の配布、取組事例の収集・公開等を実施しています。聖火や聖火リレーに関する学習活動等のレポートをご提出いただいた学校には、東京2020聖火リレー公式アンバサダーのメッセージ入り感謝状(電子データ)を贈呈します。この機会にぜひ本プログラムにご参加ください。

■詳細はこちら
https://education.tokyo2020.org/jp/participate/programmes/torchrelayreport/

 オリンピック聖火リレーは、NHK聖火リレーライブストリーミング特設サイトにて、全日程をライブ配信しています。オリンピック聖火ランナーのインタビュー動画も掲載しているので、取組レポートの作成に向けて、是非ご覧ください。

■オリンピック聖火リレー全日程ライブストリーミングはこちら
https://nhk.jp/torch

(お問合せ先)
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
東京2020聖火リレー×教育プログラム担当
E-mail: torchrelayreport@tokyo2020.jp

(本件担当)
スポーツ庁 オリンピック・パラリンピック課
電話:03-5253-4111(内線3951)

【発行】『諸外国の高等教育』の公表について

〔総合教育政策局調査企画課〕

 文部科学省では、このたび、『諸外国の高等教育』を公表しました。本書は、アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ドイツ、中国、韓国、オーストラリア、ベトナムの高等教育制度(入学制度、大学における教育、教員、大学の管理運営等)をまとめたものです。

■詳細はこちら
https://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/detail/mext_00001.htm

■購入についてはこちら(株式会社明石書店ウェブサイト)
https://www.akashi.co.jp/book/b577175.html

(お問合せ先)            
総合教育政策局 調査企画課 外国調査係
電話:03-5253-4111(内線2267)

【課長コラム】「GIGAスクール元年」を迎えた、担当課長の思い出

〔初等中等教育局情報教育・外国語教育課長 今井裕一〕

今から36、7年前の話です。

当時、横浜市の公立中学校に通っていた私は、ある日、仲間と連れ立って友人宅に遊びに行きました。
その友人は、当時珍しかった「パソコン」を親に買ってもらったので、皆でゲームをしようというのです。

放課後、友人宅に集まり、早速ゲームをやろうということになったのですが、彼は、準備するから少し待ってくれ、と言い、おもむろに箱の中から「カセットテープ」を取り出すと、パソコンにセットして再生ボタンを押し、ゲームをロードし始めたのです。

もう、正確には忘れてしまいましたが、ロードが終わるまでの20分程度、再生に伴い鳴る音を聞きながら、これから始まるゲームについて、菓子を食べつつ、友人たちと談笑していたことを思い出します。

・・・・・・・・・・

このプログラムが書き込まれたカセットテープは、その後、5インチ/3.5インチのフロッピーディスクなどに姿を変え、今や「記録された媒体」がなくても、インターネットを通じてゲームやソフトウェアのサービス提供が受けられるという、想像を超えた進化を遂げています。
そして、パソコン自体も、ブラウン管のモニターや場所を占める大きな本体機器から、タッチパネル式のタブレット端末、片手で操れるスマートフォンまで、その姿や性能を劇的に変化させています。

このように、今日のICT技術は、その性能や機能、提供されるサービスを驚くべきスピードで進化させながら、私たちが日々の生活を送る上で欠かすことのできない「ツール」として、職場や家庭をはじめ社会のあらゆる場面に浸透しています。
その社会もまた、人工知能・ビッグデータ・IoT等の先端技術が高度化してあらゆる産業や社会生活に取り入れられたSociety5.0時代が到来し、その在り方そのものが、これまでとは「非連続」と言えるほど劇的に変わりつつあります。

文部科学省では、こうしたSociety 5.0時代を生きる子供たちに相応しい、全ての子供たちの可能性を引き出し、個別最適な学びと協働的な学びを実現するため、「GIGAスクール構想」を掲げ、学校における児童生徒の「1人1台端末」と「高速大容量の通信ネットワーク」の一体的な整備に向けて取り組んでまいりました。
当初4年間で整備を進める予定でしたが、昨年来のコロナ禍という緊急事態に対応するため、その計画を大幅に前倒し、令和2年度内での整備完了を目指して急ピッチで取り組んできたところ、概ね、全国の小・中学校において導入の目途が立ったところであり、いよいよ本年4月から「GIGAスクール元年」ともいうべき新たな年度となり、1人1台端末環境下での新しい学びがスタートしました。

「環境整備」のフェーズから「利活用促進」のフェーズへと移り変わる節目を迎え、文部科学省では、整備されたICT環境を最大限活用していくための方策の一つとして、日々子供たちと向き合う教師の皆様をはじめ、教育委員会など学校設置者への支援を充実するため、省内に「GIGA StuDX(ギガスタディーエックス)推進チーム」を立ち上げました。
今月からは、学校現場を良く知る教師8名を新たにチームにお迎えし、現場でICTを活用した教育を中核的に担っている方々との人的ネットワークを構築して、1人1台端末の活用方法に関する優良事例や課題への対応事例等に関する情報発信・共有等といった支援活動を本格化させたところです。

全国の多くの学校では、1人1台端末環境下での教育は初めての経験となりますし、新たな問題や様々な課題が浮き彫りになることも想定されています。
しかし、いずれも避けることなく、乗り越えていかなければなりません。

文部科学省としては、「令和の日本型学校教育」の実現に向けて、ICTは基盤的なツールとして必要不可欠なものであるとの認識の下、今後も、学校現場を支える様々な支援策を講じながら、これまでの教育実践とICTとを最適に組み合わせることで、教育の質の更なる向上を目指してまいります。

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最後にもう一点、思い出しました。

あのロードが終わるまでの20分間、今の常識で考えれば「キーボード/モニターをグーで殴りつける」程の待ち時間ですが、当時の私にとって、それは、決して苦痛の時間ではなく、大変待ち遠しい時間であったということです。

子供たちは、「新しいもの」に触れること、「知らないもの」に出会えることを、きっとワクワクしながら待っているはずです。

そうした子供たちとともに、教育関係者の皆様にも、1人1台端末を「楽しみながら」使っていただけることを、心から期待しています。

お問合せ先

初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部

03-5253-4111

(初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部)