初中教育ニュ-ス(初等中等教育局メ-ルマガジン)第401号(令和2年11月27日)

[目次]

【お知らせ】
(1) 地域と学校の連携・協働体制の実施・導入状況について
(2) 各学校における小学校プログラミング教育の実施レポートの公表について
(3) 「インクルーシブ教育システム普及セミナー」のオンライン開催について
(4) 国立特別支援教育総合研究所がLINE公式アカウントを開設しました!
(5) 「JAMSTEC海洋の夢コンテスト」の作品募集について
(6) 「第37回全国青少年相談研究集会」の開催について
(7) 新たな専門職大学等が開設されます!

【地方教育行政研修生リレーエッセイ】
〔初等中等教育局教科書課 八木京子(亀岡市)〕

【課長コラム】「令和3年度概算要求について」
〔初等中等教育局財務課長 森友浩史〕

【お知らせ(1)】地域と学校の連携・協働体制の実施・導入状況について

〔総合教育政策局地域学習推進課〕

 コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)と地域学校協働活動の推進状況に関する全国調査の結果(令和2年7月時点)をとりまとめましたのでお知らせします。

○主な内容
 ・コミュニティ・スクールの数が9,788校に!
  ※設置が努力義務となった平成29年度結果と比較すると約2.7倍。
 ・地域学校協働本部は小・中・義務教育学校の約60%をカバー!

 また、引き続きコミュニティ・スクールと地域学校協働本部の設置を促進し、地域と学校が連携・協働し、お互いがパートナーとして共に子供たちの成長を支える体制が全ての学校で構築されるよう、フォーラムの開催による各地の好事例・取組の横展開、自治体へのCSマイスター派遣(実践者のアドバイス)などの取組に加え、予算面でも必要な財政支援を行うなど、様々な対応策を打ち出していますので、あわせて御案内します。

※詳細はこちらにて御確認ください(「学校と地域でつくる学びの未来」内)。
 調査結果 https://manabi-mirai.mext.go.jp/document/chosa/post-10.html
 予算事業 https://manabi-mirai.mext.go.jp/torikumi/yosan/setsumeikai/index.html

(お問合せ先)
総合教育政策局地域学習推進課地域学校協働活動推進室
 電話:03-5253-4111(内線2005、3261)

【お知らせ(2)】各学校における小学校プログラミング教育の実施レポートの公表について

〔初等中等教育局情報教育・外国語教育課〕

 小学校プログラミング教育が必修化され、各学校においてプログラミング教育が実施されています。これを踏まえ、プログラミング教育を推進する官民協働の「未来の学びコンソーシアム」では、今後の各学校の取組の充実と向上に資することを目的として、全国の各教育委員会及び学校から実施レポートの募集を行い、任意にもかかわらず400件を超える実施レポートが集まりました。
 多彩な取組の様子は、同コンソーシアムのポータルサイトで公表していますので、是非御覧ください。

公表先:小学校を中心としたプログラミング教育ポータル
https://miraino-manabi.jp/content/507

 なお、今後も順次追加予定で、実施レポートは随時受け付けておりますので、レポートの提供に御協力いただける教育委員会又は学校は、直接未来の学びコンソーシアム事務局まで送付ください。

(お問合せ先)
未来の学びコンソーシアム事務局
 電話:03-6734-3147
 E-mail:miraino-manabi@mext.go.jp

(本件担当)
初等中等教育局情報教育・外国語教育課情報教育振興室情報教育推進係
 電話: 03-6734-2090

【お知らせ(3)】「インクルーシブ教育システム普及セミナー」のオンライン開催について

〔初等中等教育局特別支援教育課〕

 国立特別支援教育総合研究所(NISE)では、11月28日(土曜日)にインクルーシブ教育システム普及セミナーをオンライン形式で開催します。本セミナーでは、インクルーシブ教育システムの更なる充実に向けた地域や学校の取組や国際動向について御紹介いたします。
 参加費は無料で、本日27日(金曜日)17時まで参加申込を受け付けております。多くの皆様の参加をお待ちしております。

※詳細及び参加申込みはこちら
https://www.nise.go.jp/nc/about_nise/inclusive_center/info/201023
    
(お問合せ先)
国立特別支援教育総合研究所総務企画課総務・広報係
 電話:046-839-6803
 E-mail:a-kokusai@nise.go.jp

(本件担当)
初等中等教育局特別支援教育課支援第二係
 電話:03-5253-4111(内線:3255)
 E-mail:kisokan@mext.go.jp

【お知らせ(4)】国立特別支援教育総合研究所がLINE公式アカウントを開設しました!

〔初等中等教育局特別支援教育課〕

 国立特別支援教育総合研究所(NISE)では、学校の教職員をはじめ教育関係者の方々に向けて、より広く、より迅速に、特別支援教育に関する情報や研究所が主催する研修やセミナーなどの情報をお届けできるよう、新たにLINE公式アカウントを開設しました。
 「LINE公式アカウント」による情報提供を是非ご活用ください。

○特総研LINE公式アカウントの登録はこちら(QRコードを読み取ると友だちに追加できます)→https://lin.ee/jhnGAG7

(お問合せ先)
国立特別支援教育総合研究所総務企画課総務・広報係
 電話:046-839-6803
 E-mail:a-koho@nise.go.jp

(本件担当)
初等中等教育局特別支援教育課支援第二係
 電話:03-5253-4111(内線:3255)
 E-mail:kisokan@mext.go.jp

【お知らせ(5)】「JAMSTEC海洋の夢コンテスト」の作品募集について

〔研究開発局 海洋地球課〕

 海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、子供たちの海洋に対する夢や憧れ、海洋科学技術への興味喚起を目的として、第23回「JAMSTEC海洋の夢コンテスト」を実施しています。
 日本は海に囲まれた海洋国家であり、日々海の恵みを享受する一方で、時には脅威にさらされることもあり、海洋科学に対する理解深化は重要な課題です。子供たちの海についての学びに是非ご活用ください。

1. 催 事 名:第23回「JAMSTEC海洋の夢コンテスト」
2. 概    要:応募テーマ「50年後の海」に沿ってハガキサイズの紙に表現されたアイディア作品と、自由な画材やコンピュータグラフィックスで描かれた絵画、CG作品を募集。
3. 応募資格:全国の小学生(一人何点でも応募できます。)
4. 募集部門:アイディア部門、絵画部門、CG部門
5. 応募締切:令和3年1月22日(金曜日)
6. 賞  品:文部科学大臣賞含む入賞者5名には海洋調査船の体験乗船、入選100名にはオリジナル賞品、応募者全員にオリジナル参加賞
7. 後  援:文部科学省、一般社団法人日本理科美術協会、公益財団法人画像情報教育振興協会
(応募方法等の詳細はJAMSTECホームページにてご確認ください。)

<第23回「JAMSTEC海洋の夢コンテスト」ホームページ> https://www.jamstec.go.jp/j/kaiyounoyume/

(お問合せ先)
「JAMSTEC海洋の夢コンテスト」事務局 (株式会社クオリアート内)
 電話:03-6853-0009 (受付時間:平日10時~17時)
 E-mail:kaiyounoyume@jamstec.go.jp

(本件担当)
研究開発局海洋地球課調整・機構係
 電話:03-6734-4474
 E-mail:soma-ohara@mext.go.jpmurakami-t2s6@mext.go.jpsatoko-hayashi@mext.go.jp

【お知らせ(6)】「第37回全国青少年相談研究集会」の開催について

〔総合教育政策局地域学習推進課〕

 国立青少年教育振興機構では、青少年の健全育成や相談業務に携わる者が一堂に会し、協議等を通じて、指導者としての資質及び専門的な知識・技術を高めるとともに、団体間の連携協力の促進を図る目的に本研究集会を開催致します。
 今年度のテーマは「新たな時代において青少年支援に求められること」として、基調講演、分科会(「児童虐待」「不登校」「SNS問題」「発達障害」「ゲーム依存」)等を通して、複合化・複雑化する青少年問題への対応について考えます。皆様からの参加申込をお待ちしております。

※詳細はこちらをご覧ください。
https://www.niye.go.jp/files/items/1393/File/R2_soudanken_youkou.pdf

(お問合せ先)
国立青少年教育振興機構事業課事業係
 電話:03-6407-7685

(本件担当)
総合教育政策局地域学習推進課青少年教育室施設係
 電話:03-5253-4111(内線2650)

【お知らせ(7)】新たな専門職大学等が開設されます!

〔高等教育局専門教育課〕

 令和3年4月、芸術や観光、デジタルエンタテインメント、フードサービス、アニメ・マンガ等が学べる専門職大学・専門職短期大学が新設されます。
 専門職大学・専門職短期大学は、講義だけでなく、学内・学外での実習が豊富に組まれ、理論にも裏付けられた「高度な実践力」と「豊かな創造力」を身に付けることができる新しいタイプの大学です。
 様々な分野の専門職大学等が開設されることにより、進学に迷っている高校生にとっても進路選択の幅が広がるものと考えております。
 進路をご検討する際の選択肢の一つとして、高校等での進路指導などに専門職大学等についてもご考慮いただけますと幸いです。

※新設される専門職大学等の一覧はこちら
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senmon/1414446.htm#2021kaisetu

※専門職大学・専門職短期大学についての詳細はこちら
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senmon/index.htm

(お問合せ先)
高等教育局専門教育課専門職大学係
 電話:03-5253-4111(内線3128)

【地方教育行政研修生リレーエッセイ】

〔初等中等教育局教科書課 八木京子(亀岡市)〕

 京都駅から電車に揺られ約20分。太秦や嵐山を通り、トンネルを抜けると亀岡のまちなみが広がります。山々に囲まれ豊潤な水脈を持つ亀岡市では、湯ノ花温泉やトロッコ列車、保津川下りが三大観光です。また、2020年にはサンガスタジアムby KYOCERAがオープンし、大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公、明智光秀公ゆかりの地でもあります。
 そんな亀岡市から遠く離れ、東京で研修生活を送りはや7カ月が過ぎました。新しい環境に加え、今年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり戸惑うことも多々ありましたが、文部科学省の職員の方々に優しく丁寧にご指導いただき、また研修生仲間にも支えられながら、大変貴重な経験をさせていただいていることに日々感謝しながら過ごしています。
 さて、段々朝晩の冷えが厳しくなる、このような季節に故郷のことで思い出すのは「霧」です。晩秋から初春にかけて亀岡盆地では「丹波霧」が度々発生し、亀岡のまちを包み込みます。(この丹波霧はライブカメラでも幻想的な景色を手軽に楽しむことができます!)
 この「霧」をテーマに2018年から開催しているのが「かめおか霧の芸術祭」です。農業や環境など様々な分野にアートを融合させることにより、地域課題の解決を進めており、2020年7月にはSDGs未来都市および自治体SDGsモデル事業として内閣府から認定されました。古民家を改修したカフェ「KIRI CAFE」のほかに、アートを通じた様々な体験や販売、トークイベントやワークショップなど一年を通して様々な催しが開催されています。霧の都・亀岡へ是非一度お越しください。

【課長コラム】「令和3年度概算要求について」

〔初等中等教育局財務課長 森友浩史〕

<はじめに>
 財務課の森友と申します。
 昨年末、給与特別措置法が改正され、いよいよ今年度は施行初年度として、勤務時間の縮減に向けて、教育委員会や学校と大きな一歩を踏み出そうとしていた矢先、新型コロナウイルス感染症対策に追われる事態となりました。そのような状況においても、教職員の方々が、日々、感染症対策と教育活動の両立のために、懸命に取り組んでいただいていることに心から感謝を申し上げます。
 文部科学省としては、従来から、教職員定数の改善、補習等のための指導員等派遣事業を実施してきましたが、特に、令和2年度の補正予算において、教員加配、学習指導員、スクール・サポート・スタッフの追加配置分を計上し大規模配置を支援したり、過剰な消毒作業に追われることがないようガイドラインを改訂したりするなど、感染症対策のために負担が増大している学校を最大限サポートできるよう、取組を進めており、来年度概算要求でも必要な予算を要求しています。

<教職員定数の改善>
 教職員定数については、学校における働き方改革に係る定数改善を要求するとともに、令和のスタンダードとしての「新しい時代の学びの環境」における少人数によるきめ細かな指導体制の計画的な整備について、事項要望として、予算編成過程において検討を行っています。
 具体的には、学校における働き方改革の観点から、令和2年度に引き続き、小学校のティームティーチングのための加配定数の一部について、専科指導のための加配定数に発展的に見直した上で、義務教育9年間を見通した指導体制の支援として、2,000人の定数改善を計上しています。
 併せて、複雑化・困難化する教育課題への対応のため、平成29年の義務標準法改正に伴う基礎定数化を着実に実施するための定数改善として397人を計上しています。
 少人数によるきめ細かな指導体制の計画的な整備については、骨太の方針2020を踏まえ、予算編成過程において検討しています。
 新たな感染症の発生など、今後どのような状況においても子供たちの学びを保障するとともに、個別最適な学びを実現することができるよう、新しい時代の学びを支える環境を整備することが重要です。
 本年10月末に開催された財政制度等審議会において、文教・科学技術について議論が行われ、教職員定数に関して、
・学級規模の学力への影響は限定的である
・指導方法の工夫・改善のために措置されている加配定数について、都市部においては、その多くを少人数学級ではなく少人数指導に活用している
などの指摘がなされた資料が配布されました。
 こうした指摘に対する文部科学省の見解として、 
・学級規模が学力に与える影響については様々な研究結果があるが、学校現場における少人数学級の効果や必要性の声は大きいこと
・都市部においても少人数学級の取組は行われており、国に対して少人数学級を求める要望があること
などについて、関連データとともに整理した資料を文部科学省ホームページで公表しています。
(URL: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/hensei/003/mext_00995.html
 現在、教育再生実行会議等において、計画的な整備の在り方について議論が進められており、その議論を踏まえつつ、少人数によるきめ細かな指導体制の整備の在り方についてしっかりと検討を進めてまいります。

<補習等のための指導員等派遣事業>
 文部科学省としては、従来から、多様な人材が学校の教育活動に参画する取組を支援するため、補習等のための指導員等派遣事業を実施しています。来年度概算要求においても、教師と多様な人材の連携により、学校教育活動の充実と働き方改革を実現するため、当初予算分として75億円(27,500人)を計上しています。また、令和2年度の補正予算において、学習指導員、スクール・サポート・スタッフの追加配置分を計上し、支援しているところですが、引き続き新型コロナウイルス感染症への対応のための大規模配置を継続するために必要な経費として、179億円(約42,000人)を計上しています。
 具体的には、学力向上を目的とした学校教育活動を支援する人材の配置のため、当初予算分として32億円(8,000人)を計上しており、また、令和2年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症対策として、3密を避けるための環境づくりや習熟度に応じた学習の実施等に必要な人材の配置のため、99億円(約24,000人)を計上しています。
 さらに学習プリント等の準備や採点業務、来客・電話対応等、教員の業務を支援する人材の配置のため、当初予算分として28億円(6,300人)を計上し、新型コロナウイルス感染症対策の消毒作業等、教師をサポートするためのスクール・サポート・スタッフの配置を継続するための気比として、80億円(18,200人)を計上しています。
 また、適切な練習時間や休養日の設定など部活動の適正化を進めている学校設置者を対象に、部活動指導員の配置を拡充するため、15億円(13,200人)を計上しています。

お問合せ先

初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部

03-5253-4111

(初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部)