初中教育ニュ-ス(初等中等教育局メ-ルマガジン)第380号(令和2年3月13日)

   初中教育ニュ-ス(初等中等教育局メ-ルマガジン)第380号(令和2年3月13日)
 

[目次]

【萩生田文部科学大臣メッセージ】
□卒業生の皆さんへ

【お知らせ】
□新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について
□「臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト(通称「子供の学び応援サイト」)」の開設について
□学校教育におけるICTを活用した円滑な著作物利用への配慮について(新型コロナウイルス感染症対策を受けて)
□「学校魅力化フォーラム」実施報告の掲載について
□<締切間近!>令和2年度「新時代の教育のための国際協働プログラム(教員交流)」公募について
□「法曹コース」について
□小学校教員資格認定試験の見直しについて
□「20分で学べる!校内研修シリーズ」新着動画について
□令和元年12月、令和2年1月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)について
□総合広報誌『文部科学広報』2月号について
□平成30年度文部科学白書<第13回>

【発行】
□「初等教育資料」3月号について
□「中等教育資料」3月号について
□「教育委員会月報」について

【地方教育行政研修生リレーエッセイ】
□初等中等教育局教育課程課教育課程第一係 日野 浩二(宮崎県)

【コラム】
□いじめ対策に係る組織的対応の具体策
初等中等教育局児童生徒課 課長 大濱 健志

 

□【萩生田文部科学大臣メッセージ】卒業生の皆さんへ

 この春、卒業を迎える子供たちへ、萩生田大臣からメッセージです。
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbE

 

□【お知らせ】新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について

 文部科学省では、新型コロナウイルス感染症関連のお知らせを随時更新しております。
 臨時休校に係るQ&Aや取組事例集、学校給食休止への対応など掲載しておりますのでご確認ください。
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbF

 なお、取組事例集については、本日更新版を公表いたしました。
 今回の更新では、新たに、
 ○昼食提供・給食食材活用等の取組
 ○運動機会確保のための校庭開放の工夫
 ○登校日や分散登校に係る事例
 ○特別支援学校における取組
 ○地域との連携が行われている事例
 等、様々な取組事例を掲載しておりますので、ぜひご活用ください。
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbG 

 (取組事例集に関するお問合せ先)
  初等中等教育局新型コロナプロジェクトチーム
  TEL:03-6734-4807
 

□【お知らせ】「臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト(通称「子供の学び応援サイト」)」を開設しました!

〔総合教育政策局生涯学習推進課・初等中等教育局教育課程課教育課程企画室〕

 文部科学省では、新型コロナウイルス感染症対策のための臨時休業期間における学習支援コンテンツを集めた「子供の学び応援サイト」を開設しました。
 本サイトでは、小・中・高等学校、特別支援教育、幼児教育の学校種等ごと、教科等ごとに、自宅等で活用できる教材や工夫例等を紹介しています。
 また、「子供の学び応援コンテンツリンク集」「わくわくサイエンスリンク集」では、家庭での学習に役立つ動画サイトやデジタルコンテンツを掲載しており、興味に沿って楽しく学ぶことができます。
 今後も、コンテンツは随時追加予定です。自宅や放課後児童クラブ等における学習に是非御活用ください。
 また、教育委員会等におかれては、本サイトのリンクをホームページ等に掲載いただく際には、リンク用バナーも是非御活用ください。

 子供の学び応援サイトは、こちらから御覧ください。
  http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbH

(お問合せ先)
 総合教育政策局生涯学習推進課
 TEL:03-5253-4111(内線2092)
 初等中等教育局教育課程課教育課程企画室
 TEL:03-5253-4111(内線2368)

 

□【お知らせ】学校教育におけるICTを活用した円滑な著作物利用への配慮について(新型コロナウイルス感染症対策を受けて)

〔文化庁著作権課〕

 休校中の児童、生徒、学生に充実した教育環境を!という想いで文化庁著作権課から関係団体にお願いをしました。
この度の新型コロナウイルス感染症対策のための休校等に伴い、教育機関がICTを活用した遠隔指導や自習など様々な活動の実施により、著作権が及ぶ著作物の利用(現行法上の権利制限規定の対象とならない公衆送信など)を行う場合については、事態の緊急性・重要性に鑑み、関係団体において格別の御配慮をお願いするというものです。
 ICTを活用した遠隔指導や自習等における円滑な著作物の利用を。
 すでに複数の団体様から対応のご表明をいただいております。

※詳細はこちら
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbI

(お問合せ先)
文化庁著作権課 管理係
03-5253-4111(内線2847)

 

□【お知らせ】「学校魅力化フォーラム」実施報告の掲載について

〔初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室〕

 11月1日(金曜日)に開催いたしました「学校魅力化フォーラム」について、文部科学省HP上に、実施報告を掲載いたしました。
 中央教育審議会初等中等教育分科会の委員でもある千葉大学教育学部教授の貞広斎子先生による講演の概略や、統合や存続、教育委員会の連携事例について発表いただいた自治体の発表動画と資料を掲載しております。
 各自治体等の魅力と活力ある学校づくりに向けた取組の参考になる内容となっていますので、ぜひご覧ください。

※実施報告はこちら
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbJ

(お問合せ先)
初等中等教育企画課 教育制度改革室 義務教育改革係
電話:03-5253-4111(内線2007)

 

□【お知らせ】<締切間近!>令和2年度「新時代の教育のための国際協働プログラム(教員交流)」公募について

〔大臣官房国際課人物交流係〕

 文部科学省は、G7・G20教育大臣会合で共有された各国共通の教育課題と我が国が取り組むべき課題を踏まえ、先進的な取組を行う諸外国との国際協働を通じて、多様化する教育課題に対する教育実践の改善に資することを目的に令和2年度「新時代の教育のための国際協働プログラム(教員交流)」事業の公募を行います。
 公募〆切は来週3月19日(木曜日)を予定しております。
 詳細については文部科学省ホームページをご参照ください。
http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbK

(1)事業テーマ:「Society5.0時代に向けた教育」又は「インクルーシブ(包括的)で公平な教育」
(2)事業規模:1件当たり1,250万円程度
(3)採択予定件数:4件程度(採択件数は審査委員会が決定)
(4)スケジュール:2月18日公募開始、3月19日公募締切(12時必着)、4月下旬~5月上旬委託先決定
 ※教員交流の対象国は令和2年度よりG7・G20各国に限定されません。

(お問合せ先)
大臣官房国際課人物交流係
電話:03-5253-4111(内線4751)

 

□【お知らせ】「法曹コース」が始まります!

〔高等教育局専門教育課〕

 2020年度から法曹を目指す新しい道である「法曹コース」が始まります。
「法曹コース」とは、法曹(裁判官、検察官、弁護士)を目指す学生が、大学の学部段階から法曹になるための教育を受けることができるコース(課程)です。この制度は、学部(法曹コース)を3年間で早期卒業し、法科大学院(ロースクール)の2年コースに進学することを目指すものであることから、従来よりも短い期間で法曹になることを可能とし、法曹志望者の時間的・経済的な負担の軽減を図るものです。
 これから進路選択をされる高校生の方々を始め、保護者の皆様や先生方にも、新たな法曹養成制度についてご関心をお持ちいただけると幸いです。

※「法曹コース」の詳細はこちら。
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbL

※「先輩法曹や先輩ロースクール生からのメッセージ」もご覧ください。
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbM

(お問合せ先)
高等教育局専門教育課専門職大学院室法科大学院係
電話:03-5253-4111(内線3349)

 

□【お知らせ】小学校教員資格認定試験が47年ぶりに見直されました

〔総合教育政策局教育人材政策課〕

 本試験は、教員免許を持っていない方や既に中学校等の免許を持っている方が小学校に活動の場を広げようとする場合に、試験により免許を取得できる制度として昭和48年度に開始されました。一層の活用を目指し47年ぶりに見直しを行いました。
 具体的には、働きながらも受験しやすく試験日数を短縮し、土日のみで実施することや、学校現場で求められる能力を測る試験として、知識・技能だけを問うのではなく、模擬授業などで実践的指導力を問うこととしています。是非積極的にご活用ください。

受付期間:2020年5月22日(金曜日)~2020年6月5日(金曜日)
実施期間:第1次試験 9月13日 第2次試験 11月末~12中旬のいずれかの土日
備考:詳細な試験内容は4月中に独立行政法人教職員支援機構にて公表予定

※詳細はこちら
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbN

(お問い合わせ先)
総合教育政策局教育人材政策課教員免許企画室免許係
電話:03-5253-4111(内線3968)

 

□【お知らせ】新着動画のご紹介 20分で学べる!校内研修シリーズ

〔総合教育政策局教育人材政策課〕

 独立行政法人教職員支援機構(略称:NITS・ニッツ)では、ウェブサイトにおいて、20分程度の講義動画を提供しています。
 個人での利用はもちろん、各校における校内研修にも利用できますので、是非御活用ください。

・深い学びを実現するカリキュラム・マネジメント(國學院大學 田村学)
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbO
・発達の段階に応じた道徳科の指導(畿央大学 島恒生)
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbP
・道徳教育とカリキュラム・マネジメント(帝京大学 赤堀博行)
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbQ
・コーチングのスキルと活用1(別府大学 佐藤敬子)
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbR
・コーチングのスキルと活用2(別府大学 佐藤敬子)
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbS
・事件や事故に遭遇したとき、学校はどう対応すればよいのか(鳴門教育大学 阪根健二)
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbT
・災害から考えるリスク・マネジメント(鳴門教育大学 阪根健二)
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbU
・自閉症スペクトラム当事者からみた特別支援教育(NPO法人東京都自閉症協会 綿貫愛子)
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbV

(お問合せ先)
独立行政法人教職員支援機構次世代教育推進センター調査企画課
電話:03-6811-0755

(本件担当)
総合教育政策局教育人材政策課教職員研修係
電話:03-5253-4111(内線2986)

 

□【お知らせ】令和元年12月、令和2年1月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介

〔初等中等教育局情報教育・外国語教育課〕

 文部科学省では、映画その他の映像作品及び紙芝居について、教育上価値が高く、学校教育又は社会教育に広く利用されることが適当と認められるものを選定し、併せて教育に利用される映像作品等の質的向上に寄与するために、教育映像等審査規程(昭和29年文部省令第22号)に基づいて映像作品等の審査を行っています。                                                     
 令和元年12月、令和2年1月の文部科学省選定作品(学校教育教材等)の紹介
※以下、文部科学省特別選定を「特別選定」、文部科学省選定を「選定」として、【作品名】/申請者/利用対象の順に記載しています。

<令和元年12月文部科学省選定作品(学校教育教材等)>
○ブルーレイ(特別選定)
・【ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方】/株式会社シンカ/
少年向き・青年向き・成人向き・家庭向き 

○紙芝居(選定)
・【ししまいが やってきた!】/株式会社童心社/幼稚園等幼児向き・幼児向き
・【おはいんなさい!】/株式会社童心社/幼稚園等幼児向き・幼児向き
・【ひそひそねずみとおばあさん】/株式会社童心社
/幼稚園等幼児向き・幼児向き・少年向き
・【えのぐちゃん】/株式会社童心社/幼児向き

○DVD(選定)
・【人権啓発ビデオ サラーマット あなたの言葉で】/東映株式会社教育映像部/高等学校生徒向き・青年向き・成人向き
・【防災映画 「国難 TSUNAMI」 3.11 東日本大震災】
/NPO地球文化交流協会/成人向き
・【映像で学ぶ薬害シリーズ 薬害の知識と教訓 ジフテリア予防接種禍事件】
/株式会社メディアバンガード/青年向き・成人向き

○ブルーレイ(選定)
・【この世界の(さらにいくつもの)片隅に】/東京テアトル株式会社
/少年向き・青年向き・成人向き・家庭向き

<令和2年1月文部科学省選定作品(学校教育教材等)>
○ブルーレイ(特別選定)
・【ケアニン~こころに咲く花~】/株式会社ワンダーラボラトリー
/青年向き・成人向き 

○ブルーレイ(選定)
・【ケアニン~こころに咲く花~】/株式会社ワンダーラボラトリー/少年向き

○DVD(選定)
・【いのちと向き合う がんを学ぼう 1.がんってなんだろう?】
/株式会社サン・エデュケーショナル/青年向き・成人向き
・【いのちと向き合う がんを学ぼう 2.がんを通して≪命≫を考える】
/株式会社サン・エデュケーショナル/少年向き・青年向き・成人向き
・【いのちと向き合う がんを学ぼう 3.がんと共に生きる社会】
/株式会社サン・エデュケーショナル/青年向き・成人向き

(お問合せ先)
初等中等教育局情報教育・外国語教育課映像等審査担当
電話:03-5253-4111(内線2417)

 

□【お知らせ】総合広報誌『文部科学広報』2月号について

〔大臣官房総務課広報室〕

『文部科学広報』は,文部科学省が発行する唯一の総合広報誌(電子book)です。

○最新号の内容○
◆Topics
吉野彰氏ノーベル賞授賞式出席

◆特集
・GIGAスクール構想の実現に向けて
・令和2年度文部科学関係予算(案)の概要

◆Monthly Line Up
・2019年度全国高校生フォーラム開催
・令和元年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果
・日本博
・地域おこし協力隊など外部人材の活用制度
・第66回文化財防火デー

※詳細はこちら
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbW  

本誌は,教育,科学技術・学術,スポーツ,文化・芸術等,文部科学行政全体を網羅し,様々な重要施策や最新情報について,総合的な紹介を行っています。

(お問合せ先)
大臣官房総務課広報室事業第一係
電話:03-5253-4111(内線2171・2243)

 

□【お知らせ】平成30年度文部科学白書<第13回>

〔総合教育政策局政策課〕

 平成30 年度文部科学白書の内容について、数回に分けて紹介してまいります。

<激甚化する災害への対応強化 Column No.10 p.46>

 防災科研は、自然現象により生ずる災害を未然に防止し、万が一災害が発生した際には、被害の拡大を防ぎ、これらの災害から復旧・復興するための科学技術について基礎研究及び基盤的研究開発等の業務を総合的に行い、防災科学技術の水準の向上を図ることを目的としています。
 さらに、防災科研では、国、地方公共団体、企業、大学、各種団体等と協力しつつ、今後発生が懸念される南海トラフにおける地震などの国難災害を乗り越えることを目標に、今後も引き続き、研究開発力、情報発信力の強化や業務標準化の推進などに取り組みます。

※詳しくはこちら
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbX

(お問合せ先)
総合教育政策局政策課
政策審議第一係
電話:03-5253-4111(内線3458)
 

□【発行】「初等教育資料」3月号について

〔初等中等教育局教育課程課〕

 1月号から3か月に渡り、特集1は「学習評価の改善と指導の充実」をテーマとしてまいりましたが、本テーマは今月号で最後となります。今月号は、まず、新学習指導要領の下での指導と評価について、教育委員会としてどのような施策を展開していくのか、学校、学級担任として、具体的にどのように取り組んでいくのかについて行った座談会の様子を掲載しています。続いて、体育科、外国語活動・外国語科、総合的な学習の時間、特別活動を取り上げ、指導と評価の一体化を図る評価方法の工夫改善について論説事例を示しています。
 また、特集2では、「よりよい生活や社会をつくる特別活動」をテーマとしています。解説、論説、座談会において、よりよい生活や社会をつくる特別活動に向けた考え方について示し、具体的な実践事例を取り上げています。

※詳細はこちら (株式会社東洋館出版社HP)
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbY

(お問合せ先)
初等中等教育局教育課程課
教育課程第一係
電話:03-5253-4111(内線2916)

 

□【発行】「中等教育資料」3月号について

〔初等中等教育局教育課程課〕

 新学習指導要領における「外国語」が、令和3年4月から中学校において全面実施,高等学校においては令和4年4月から年次進行で実施となります。実施に当たっては,令和2年4月から全面実施となる小学校「外国語活動」及び「外国語」との円滑な接続と併せ,中学校及び高等学校で目指すことや指導すべきこと,評価の在り方等,外国語教育の更なる充実が求められています。
 そこで,本号では,中学校及び高等学校の「外国語」の改訂の趣旨及び要点について解説するとともに,実践研究の事例を掲載し,外国語教育の進むべき方向性を展望します。

※ 詳細はこちら(学事出版ウェブサイト)
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2VbZ

(お問合せ先)
初等中等教育局教育課程課教育課程第三係
電話:03‐5253‐4111(内線3706)

 

□【発行】「教育委員会月報」について

〔初等中等教育局初等中等教育企画課〕

「教育委員会月報」は、文部科学省の実施する施策の論説・解説や各都道府県・市町村教育委員会の特色ある取組等の紹介など、全国の教育関係者に有用な教育行政に関する情報を提供している月刊誌です。
 3月号の特集は、「平成30年度公立学校教職員の人事行政の状況調査について(2)」、「新学習指導要領全面実施に向けて(4)」です。

※詳細はこちら(第一法規株式会社ウェブサイト)
 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2Vca

(お問合せ先)
初等中等教育局初等中等教育企画課地方教育行政係
電話:03-5253-4111(内線4676)

 

□【地方教育行政研修生リレーエッセイ】

〔初等中等教育局教育課程課教育課程第一係 日野 浩二(宮崎県)〕

 最近「パワーが欲しい!」「結果を出したい!」と思っているそんな貴方に今回おすすめする県は「宮崎県」です。天孫降臨の地「日向の国」に数多くあるパワースポット【HP:宮崎県観光協会http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2Vcb 】に加え、ラグビー日本代表、プレミア12優勝の野球日本代表侍ジャパン、プロ野球リーグ優勝のソフトバンクと巨人、箱根駅伝優勝の青山学院大学…と、宮崎で練習したチームは結果を出す!(結果が出ないのは私だけ…?)天孫降臨パワーは今なお健在です。
 また、これから注目していただきたいパワースポットが、私の地元、宮崎県国富(くにとみ)町です。町には歴史や文化、自然が数多く残されております。その一つに、前方後円墳17基など57基の古墳群「本庄古墳群」がありますが、この町の特徴は、これらの古墳が身近にあり日常生活に溶け込んでいること。家の窓を開ければ古墳、散歩すれば古墳、学校のグラウンド横の築山のようなものが古墳と、まさに令和時代と古墳時代が共生する町なのです。【パノラマ写真:http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2Vcc 】現在、国富町では、町全体を「屋根のない博物館」に見立て、地域の魅力を掘り起し、地域活性化に住民主体で取り組む「フィールドミュージアム構想」をスタートしています。今後、この国富町に注目していただき、是非お越しいただいて、パワーをどうぞお持ち帰りください!
【動画:「国富町フィールドミュージアム構想」「クニトミミュージアム(国富町の歴史をラップ調で紹介)」 http://mailmaga.mext.go.jp/c/afoBafoY6Emy2Vcd 】
 「日本のひなた・宮崎県」は、気象観測の自動化で「快晴」の文字がなくなっても、青く広い空と海、そして県民の温かい心は、これまでと変わらず皆さまのお越しをお待ちしております。
 おわりに、本研修の財産は、実務型・見聞型研修等を通した学びに加え、文部科学省職員の方々や全国から集まった研修生や割愛職員とのつながりです。このような貴重な機会をくださった県教育委員会をはじめ本研修に関わってくださった全ての皆様に心から深く感謝申し上げます。
 

□【コラム】いじめ対策に係る組織的対応の具体策

〔初等中等教育局児童生徒課 課長 大濱 健志〕

 昨年のメルマガでは、いじめの対策に係る組織的対応をお願いしましたが、大変残念なことに、全国的に見て、まだまだ組織的な対応が十分でない事例が散見されます。そこで、今回は、いじめの対策に係る組織的対応の具体策について、ご説明したいと思います。

1 情報の共有
 組織的な対応の中核をなすのが、いじめに関する情報の共有となります。すなわち、いじめやその疑いのある事案を教職員が認知した場合には、直ちに関係の教職員全員でその情報を共有することが必須となります。管理職や生徒指導担当教諭はもちろんのこと、いじめの関係者の教科指導や部活動等に携わる教職員、養護教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等の関係教職員全員で、その情報の共有を図るのです。この過程が欠落すると、組織的対応のスタート地点に学校側が立つことができませんので、これは極めて重要なポイントとなります。また、当然のことではありますが、全ての教職員が、こうした情報共有の持つ意味や重要性を100%理解していなければなりません。

2 意思の決定
 情報共有の次のステップが、いじめやその疑いのある事案に対して、どのような措置を講じるのか、組織的な判断、つまり学校としての意思の決定を行うことです。原則として全ての案件の最終的な組織的判断を管理職が自らの責任において下すべきですが、大切なのは、速やかに判断することと、措置内容をなるべく具体的なものにすることです。曖昧な決定では、何よりも担当の教職員にしわ寄せがいきますし、場合によっては、何も対応しないまま時間が経過してしまう恐れもありますので、この点には注意が必要です。なお、どのような措置を講じるのか、その具体的な中身は教育活動そのものとも言えますし、個別の状況に応じて、教育の専門家としての知見に基づき、最善の措置が判断されるものと思いますが、こうした判断は、まさに教育者としての腕の見せ所であるという矜持を是非とも持ってほしいと思います。

3 最悪を想定し速やかに対応
 意思決定が行われたならば、他の全ての学校活動よりも優先して、速やかに対応しなければなりません。これは教職員としての責務・義務となります。なお、金曜の下校時に深刻ないじめ事案を認知した場合、どのように対応しますか。土日を挟んでいますので、月曜以降の対応としますか。そうした場合に、もしも万が一のことが土日に起こったら、どうしますか。可能性はゼロとは言い切れませんね。児童生徒の生命を第一に考えるならば、正解はおのずと一つしかありません。最悪を想定するとは、このような意味であると捉えてほしいと思います。

4 正確な記録の作成 
 上記1から3までの一連の流れが、組織的対応の具体的なものとなりますが、その経過を正確に記録化することも重要なポイントとなります。例えば、「いつ、どのような形で、誰がいじめ事案を認知し、その情報をどの範囲で共有し、いつ、誰が措置内容を意思決定し、それを受けて、いつ、誰が誰に対してどのような措置を講じ、その結果どうなったのか」を正確かつ簡潔に、時系列的に記録化しておくのです。せっかく組織的対応を行っていても、その記録が手元になければ、学校側は何も対応していないと言われた際に、反論できないことが起こり得ます。また、こうした記録を作成することで、上記1から3までの対応が、適切に実施されているのかというセルフチェックにもなりますので、是非とも励行してほしいと思います。なお、言うまでもありませんが、こうした記録は、それぞれの文書規定に則り、適切な管理や保管が義務付けられていますので、くれぐれも間違いのないようにしてほしいと思います。

 いじめは、いじめを受けた児童生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し、その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず、その生命又は身体に重大な危険を生じさせるおそれがあり、絶対に許されるものではありません。こうした信念を堅持して、現場の教職員の皆様のご意見も丁寧にお伺いしながら、今後とも、いじめ対策に全力を尽くしてまいりますので、皆様のご理解とご支援を賜りますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。

 

お問合せ先

初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部

03-5253-4111

(初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部)