初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)第340号(平成30年7月27日)

[目次]

【お知らせ】
□平成30年度「夜間中学の設置推進・充実事業」第2次公募の実施について
□「みんなで、よりよい学級・学校生活をつくる特別活動(小学校編)」(教師向けリーフレット)の作成について
□「地方創生☆政策アイデアコンテスト2018」募集について
□第3期教育振興基本計画を踏まえた、新学習指導要領実施に向けての学校のICT環境整備の推進について
□「MakeCode×micro: bit 200プロジェクト」追加募集について
□「NITS(ニッツ)カフェ(平成30年度教職大学院と教育委員会の連携・協働支援事業)」の実施について
□学びたい大学が見つかる「大学ポートレート」の活用について
□2020年4月からの高等教育の無償化に向けた検討について
【発行】
□「初等教育資料」8月号について
□「中等教育資料」8月号について
【コラム】
□「トビタテ!高校生&教師」
〔初等中等教育局国際教育課 課長 小幡 泰弘〕

□【お知らせ】平成30年度「夜間中学の設置推進・充実事業」第2次公募の実施について

〔初等中等教育局初等中等教育企画課〕

 夜間中学は、義務教育を修了しないまま学齢期を経過した者や、不登校など様々な事情により十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した者、外国籍の者などの、義務教育を受ける機会を実質的に保障するための様々な役割が期待されています。また、本年6月15日に閣議決定された「第3期教育振興基本計画」においても「夜間中学の設置・充実」を図ることが明記されたところです。
 文部科学省としては、引き続き、教育機会確保法等を踏まえ、「夜間中学の設置促進」及び「夜間中学における多様な生徒の受入れ拡大」を図るため、「夜間中学の設置推進・充実事業」の第2次公募を開始します。各自治体においては、積極的に当事業を御活用ください。
公募期間:8月1日(水曜日)~9月12日(水曜日)
※公募に関する詳細はこちら(教育・スポーツ関連事業)
公募情報

(お問合せ先)
初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室
電話:03-6734-4111(内線3923)

□【お知らせ】「みんなで、よりよい学級・学校生活をつくる特別活動(小学校編)」(教師向けリーフレット)の作成について

〔国立教育政策研究所教育課程研究センター〕

 国立教育政策研究所教育課程研究センターでは、特別活動のさらなる充実を図るため、平成29年3月に公示された新学習指導要領に準拠した特別活動指導用リーフレットを作成し、全国の教育委員会等及び小学校に配付しました。
 小学校の教師を対象に、学級活動、児童会活動、クラブ活動及び学校行事について、学習過程や板書図、指導のポイント等を事例とともに紹介していますので、是非御活用ください。
※詳細はこちら(国立教育政策研究所ウェブサイト)
指導資料・事例集


(お問合せ先)
国立教育政策研究所教育課程研究センター
電話:03-6733-6824(内線6824)

□【お知らせ】「地方創生☆政策アイデアコンテスト2018」募集について

〔内閣府地方創生推進室〕

 内閣府地方創生推進室では、地域の現状・課題について「地域経済分析システム(RESAS)」を使って分析し、解決策となる政策アイデアを募集しています。過去の政策アイデアから具体的な取組につがなる例も出てきています。
 昨年度の地方創生担当大臣賞(高校生・中学生以下の部)は、福島大学附属小学校の小学生のお二人でした!
 多くの先生方や生徒の皆さんからの御応募をお待ちしております!
応募期間:7月17日(火曜日)~10月10日(水曜日)
※詳細はこちら
地方創生☆政策アイデアコンテスト2018ウェブサイト


(お問合せ先)
地方創生☆政策アイデアコンテスト2018事務局(受託事業者:株式会社大広)
電話:03-5574-8499(直通)(受付時間 10時~18時(土日・祝日を除く))
mail:resas2018-info@daiko.co.jp
(本件担当)
文部科学省初等中等教育局教育課程課教育課程総括係
電話:03-5253-4111(内線:2073)

□【お知らせ】第3期教育振興基本計画を踏まえた、新学習指導要領実施に向けての学校のICT環境整備の推進について

〔生涯学習政策局情報教育課〕

 文部科学省では、第3期教育振興基本計画を踏まえた、新学習指導要領実施に向けての学校のICT環境整備を推進するため、平成30年7月12日付けで各教育委員会に対して通知を発出しました。
 各教育委員会におかれては、新学習指導要領において求められる学習活動を全ての学校において実現できるよう、各教科等の指導におけるICTを活用した学習場面を念頭に置き、学校のICT環境の整備や教員のICT活用指導力の向上に万全を期していただくよう重ねてお願いします。
 学校のICT環境整備の推進にあたり、御不明な点等ございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
※通知等詳細はこちら
第3期教育振興基本計画を踏まえた,新学習指導要領実施に向けての学校のICT環境整備の推進について(通知)


(お問合せ先)
生涯学習政策局情報教育課環境整備担当
電話:03-5253-4111(内線2382)

□【お知らせ】「MakeCode×micro: bit 200プロジェクト」追加募集について

〔生涯学習政策局情報教育課〕

 初中メルマガ第335号でお知らせした、小学校のプログラミング教育を応援するプロジェクト「MakeCode×micro:bit100プロジェクト」への募集について、応募校が多数かつ応募地域に差があることから、当初の100校から教育委員会を含む200団体に拡大し、プロジェクト名を「MakeCode×micro:bit 200プロジェクト」に変更しました。
 micro:bitの無償提供を受けたい小学校等は、WDLCが開発した授業案などを参考に授業を実践し、その内容をWDLC特設サイト上や「未来の学びコンソーシアム」のポータル上に公開することで、学校現場で新たなアイデアとケーススタディが蓄積されていくことを目指すプロジェクトです。是非御活用ください。
追加募集期間:7月17日(火曜日)~7月31日(火曜日)
※申込方法や詳細はこちら(一般社団法人WDLC(ウィンドウズ デジタル ライフスタイル コンソーシアム)公式ウェブサイト)
MakeCode × micro:bit 200 PROJECT


(お問合せ先)
WDLC事務局            
電話:03-4535-8002(受付時間:10時~16時※12時~13時を除く)
(本件担当)
生涯学習政策局情報教育課情報教育振興室情報教育推進係
電話:03-6734-2090

□【お知らせ】「NITS(ニッツ)カフェ(平成30年度教職大学院と教育委員会の連携・協働支援事業)」の実施について

〔独立行政法人教職員支援機構〕

 独立行政法人教職員支援機構(略称:NITS(ニッツ))では、養成・採用・研修を担う大学や教育委員会など専門の教育機関の関係者と、教員や地域の方々が、教員の資質向上に関するテーマで語り合う参加型ワークショップ(NITSカフェ)を支援する事業を今年度も実施していますので、是非御応募ください。
事業主体:機構と連携協定を締結している教職大学院(申請時に連携協定の締結の手続中の教職大学院等を含む。)、都道府県・政令指定都市・中核市いずれかの教育委員会
申請期間:第1回申請期間:終了
        第2回申請期間:平成30年8月1日(水曜日)~平成30年11月9日(金曜日)
        第3回申請期間:平成30年11月22日(木曜日)~平成31年2月1日(金曜日)
※詳細はこちら(独立行政法人教職員支援機構ウェブサイト)
NITSカフェ(平成30年度教職大学院と教育委員会の連携・協働支援事業)


(お問合せ先)
独立行政法人教職員支援機構次世代教育推進センター調査企画課
電話:03-6811-0756、0754
(本件担当)
初等中等教育局教職員課研修支援係
電話:03-5253-4111(内線2986)

□【お知らせ】学びたい大学が見つかる「大学ポートレート」の活用について

〔高等教育局高等教育企画課〕

  「大学ポートレート」は、国公私立大学・短期大学の教育情報を提供しているウェブサイトです。偏差値やランキングという視点ではなく、大学の特色、教員情報、入試、進路・就職情報、学費・奨学金などの視点から大学の姿を知ることができます。
 グローバル展開を強化している大学から地域貢献を志向する大学まで、全国の国公私立大学や短期大学合わせて1,000校以上の情報が掲載されていますので、高等学校等の進路指導の際の大学選びの参考として、是非御活用ください。
 また、「大学ポートレート」に関するチラシを高等学校の進路指導の場などで配布いただける場合や、進路指導の担当者が集まる機会に御案内に伺わせていただける場合がございましたら、下記お問合せ先までお気軽に御連絡ください。
※詳細はこちら
「大学ポートレート」ウェブサイト

(お問合せ先)
独立行政法人大学改革支援・学位授与機構
大学ポートレートセンター事務室
電話:042-307-1686
(本件担当)
高等教育局高等教育企画課企画係・放送大学係
電話:03-5253-4111(内線2484)

□【お知らせ】2020年4月からの高等教育の無償化に向けた検討について

〔人生100年時代構想推進プロジェクトチーム〕

 政府は、2017年12月の「新しい経済政策パッケージ」、2018年6月の「経済財政運営と改革の基本方針2018(いわゆる骨太の方針)」において、意欲ある子供たちの進学を支援するため、「授業料・入学金の減免」と、返還を要しない「給付型奨学金の大幅拡充」による高等教育の無償化(大学、短期大学、高等専門学校、専門学校を対象)について、方針を決定しました。(2019年10月に予定されている消費税率10%への引上げによる増収分の一部を財源とする予定です。)
 この高等教育の無償化については、2020年4月から実施することとしており、現在、詳細な制度設計について検討を進めています。

※ 詳細はこちら
○「新しい経済政策パッケージ」(2017年12月8日閣議決定)(内閣府ウェブサイト)
新しい経済政策パッケージ<第2章 3.高等教育の無償化>  
○「経済財政運営と改革の基本方針2018」(2018年6月15日閣議決定)(内閣府ウェブサイト)
経済財政運営と改革の基本方針2018<第2章 1.(1)2.高等教育の無償化> 
○「高等教育の負担軽減の具体的方策について」(2018年6月14日高等教育段階における負担軽減方策に関する専門家会議報告) 
高等教育の負担軽減の具体的方策について(報告)


(お問合せ先)
人生100年時代構想推進プロジェクトチーム
電話:03-5253-4111(内線3508、3495) 

□【発行】「初等教育資料」8月号について

〔初等中等教育局教育課程課〕

 8月号の特集1のテーマは「新学習指導要領と教育の情報化」です。情報技術を適切に活用した学習活動の充実を図ることの必要性や各教科等の特質を生かしたICTを活用した学習活動、プログラミング教育の実施に向けたポイント等について解説しています。
 特集2のテーマは「造形遊びの充実」です。資質・能力の育成の視点から、造形遊びの重要性と指導の在り方について論説と実践事例を中心に考えます。
※詳細はこちら(株式会社東洋館出版社ウェブサイト)
初等教育資料


(お問合せ先)
初等中等教育局教育課程課教育課程第三係
電話:03-5253-4111(内線3706)

□【発行】「中等教育資料」8月号について

〔初等中等教育局教育課程課〕

 7月号から11月号まで「高等学校学習指導要領の改訂と各教科等の展望」と題して特集します。8月号はその第2弾として、平成30年3月に公示された高等学校学習指導要領の地理歴史、公民、保健体育を取り上げ、改訂の趣旨及び要点について解説するとともに、各教科等における今後の指導の在り方等について紹介しています。
※詳細はこちら(学事出版ウェブサイト)
中等教育資料


(お問合せ先)
初等中等教育局教育課程課教育課程第三係
電話:03-5253-4111(内線3706)

□【コラム】「トビタテ!高校生&教師」

〔初等中等教育局国際教育課 課長 小幡 泰弘〕

 国際教育課長の小幡です。
 今回何をテーマに書こうかと考えましたが、本年10月の省の組織改編で初中局から総合教育政策局に移管する高校生留学と在外教育施設のことに触れたいと思います。

 まずは、高校生留学です。「トビタテ!留学JAPAN」は、官民協働プロジェクトの海外留学支援プログラムとして、2014年から始まりました。民間企業・団体の皆様からの寄付金が原資となっています。大学生だけでなく高校生も対象となっていて、今年も約500人の高校生がこのプログラムで留学をします。そして、来年度は300人増の800人(予定)という方針が出されていて、より多くの高校生にチャンスが広がります。
 少し前でしたら、高校生の留学というのは、ごくごく限られた者だけ、というイメージであったと思います。最近では少し変わってきてはいますが、まだまだ一般的になっているとは言えないでしょうか。というのも、2015年度の実績では、高校生の留学者数は短期・中期合わせて約3万6千人となっていて、政府が目標としている6万人には届いていません。全高校生の1.1%ほどの割合です。英語がとてもできる生徒、意識がとても高い生徒でないと留学なんて自分事として考えていないのが現状かもしれません。
 一方で、約4割の生徒が「将来留学したい」という希望は持っているという調査結果もあり、希望が実際の行動に結びついていないとも言えます。躊躇する理由としては、言葉、経済面の他、諸々の不安や情報不足などがあげられます。より具体的には、部活や受験なども阻害要因のようです。留学というものと日々の日常との距離感がありすぎるということなのかもしれません。
 私としては、これからのグローバル時代、もっと高校生に海外に飛び立ってもらいたいと強く思います。「トビタテ!」の壮行会や報告会で高校生と話をしても、皆さんしっかりとした考えを持っていて、本当にびっくりします。(自分自身の高校時代を考えると・・・)
 また、「トビタテ!」の支援企業の方からも、当初は大学生の留学だけを考えていたが、もはや大学からでは遅く、高校の時に留学しておくことが大事だと思うようになってきたという声をよく聞きます。(高校で短期でも留学すると、その多くが大学で長期留学することにつながっているようです。)
 「トビタテ!」の支援は、来年と再来年は続きます。お金のこと、語学や成績のことを気にしないで、ただし、熱意と好奇心はたくさん必要ですが、行ってみよう!とチャレンジできるのが「トビタテ!」だと思います。人数も増える予定ですし、高校生にとって、またとないチャンスです。是非たくさんの高校生を送り出してくださるよう、よろしくお願いします。

 次に、在外教育施設への教師派遣です。昨年、「トビタテ!留学JAPAN」に倣って、「トビタテ!教師プロジェクト」を打ち出しました。これは、派遣前、派遣中、派遣後のトータルで、在外教育施設を活用した戦略的なグローバル教師の育成につなげていこうという取組です。教育委員会、学校にとって、在外教育施設に教師を派遣する意義とは何でしょうか。実は教育委員会からの推薦数が年々減少傾向です(10年前から派遣数が半減以上の県は8県、増加している県はたったの5府県)。グローバル教育と言いながら、教師に海外勤務を経験させる機会は必要ないのでしょうか。
 在外教育施設では、単に海外での勤務ということだけでなく、全国から集まった教師、現地採用の教師(外国人含む)、在留企業や日本人会関係者等、いろいろな人たちと一緒に働くことになりますし、現地での生活経験、現地校との交流など国内では得られない経験ができます。また、何より異国の地で教育環境も十分ではない中で一生懸命学ぼうとしている児童生徒たちへの教育は教師本人にとっても成長につながります。
 本プロジェクトにより、小学校英語や日本語指導等の優先枠の設定、姉妹都市に加えてオリンピック・パラリンピックホストタウン等のマッチングなど教育委員会にメリットになるよう改善したり、高校教師、プレ派遣(正採用前の講師)などこれまでチャンスのなかった方にも対象を広げたりしています。
 多くの民間企業では、海外勤務をキャリアパスとして位置付けています。各教育委員会では人材確保で苦労されていることとは存じますが、是非、帰国後も見据えたかたちでの派遣を人事戦略として考えていただきたいです。

 最後に一つPRさせていただきます。本プロジェクトの一環として始める「第一回トビタテ!グローバル教師フォーラム」についてです。帰国教師の活用やキャリアパス、また広くグローバル教師について考える機会として、8月20日(月曜日)に文部科学省で開催します。 油井宇宙飛行士の話も聞ける貴重な機会ですので、奮って御参加ください。
※詳細やお申込みについてはこちら(海外子女教育振興財団ウェブサイト)
「第1回トビタテ!グローバル教師フォーラム」開催

 最後になりますが、極暑の日が続いておりますので、お体に御自愛ください。私も夏休みはたくさん頂く予定としています。
 本年10月に、国際教育課は組織改編により、初等中等教育局(外国語教育、SGH)と総合教育政策局(在外教育施設、高校留学、外国人児童生徒等)に分かれることになりますが、それぞれパワーアップして、これまで以上に施策の充実に取り組んでまいりますので、引き続きよろしくお願いします。

お問合せ先

初等中等教育局

「初中教育ニュース」編集部
電話番号:03-5253-4111

(初等中等教育局「初中教育ニュース」編集部)

-- 登録:平成30年08月 --