(1ページ・表紙) 誰もが読書をできる社会を目指して 読書のカタチを選べる「読書バリアフリー法」 文部科学省 厚生労働省 (2ページ) 「読書バリアフリーを知っていますか?」 「読書バリアフリー法」※1が、2019年6月に成立しました。 ※1 正式名称は「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」です。 障害の有無にかかわらず、すべての人が読書による文字・活字文化の恩恵を受けられるようにするための法律です。 さまざまな障害のある方が、利用しやすいカタチ(形式)で本の内容にアクセスできるようにすることを目指しています。 図書館の本も、書店で販売される本も、視覚障害者等※2にとって、利用しやすい形式のもの(アクセシブルな書籍等)が増えてきています。 ぜひ、図書館等にあるアクセシブルな書籍等やサービスを利用してみてください。 ※2 「視覚障害者等」は、視覚障害、発達障害(ディスレクシア)、肢体不自由等の障害により、書籍について、視覚による表現の認識が困難な者、と定義されています。 (3ページ) 関係団体からのメッセージ 読みが困難な人も利用ができる 藤堂 栄子さん (認定NPO法人エッジ会長) 紙の文字に読みにくさがあるディスレクシアの人も「知りたい」「読みたい」「楽しみたい」気持ちは同じです。 読書バリアフリー法で「読書のカタチを選べる」時代が到来しました。音で聴くオーディオブックや電子書籍、見やすいレイアウトや書体の図書など、自分に合った方法で、誰もが楽しく知識を増やし、自分のものにしていくことができます。 身近な場所で最適な「読書のカタチ」を選び、誰もが学びと喜びを分かち合える社会になることを期待します。 十人十色の方法で世界を広げよう! 工藤 登志子 さん(認定NPO法人DPI日本会議) 本が持てなくても、ページをめくれなくても、姿勢を維持できなくても、大丈夫。 いろいろな方法で、自分なりのやり方で、読書を楽しめる。読書バリアフリーはそんな期待と可能性を秘めています。 でも、読書バリアフリーは作って終わりではありません。 “もっとこうだったら良いな” “こっちの方が使いやすいな” 使ってみて初めてわかることや使い続けていく中で変化していくことを当事者の声として上げて、みんなで「読書バリアフリー」を育てていきましょう。 読みたい本をより早く利用できるように 三宅 隆 さん(社会福祉法人日本視覚障害者団体連合) 読書バリアフリー法」が目指す社会を実現することにより、読みたい本が手元に届くまでに長期間待たなければならなかった方、印刷物への直接的なアクセスが難しかった方が、各地の図書館の連携を通じて、最寄りの図書館でアクセシブルな本を借りることができたり、電子書店でアクセシブルな本を購入できるようになったりします。それは生活の質を上げ、社会参加に繋がることが期待されます。 (4ページ) 読みやすい本のいろいろ(アクセシブルな書籍等) ・大活字本(拡大図書) 大きな文字で書かれた本です。 文字の形も見やすく工夫されています。 ・点字図書 指でさわって読む「点字」になっている本です。 図も触って分かる「点字付き絵本」などもあります。 ・LLブック やさしい言葉で書いてある本です。 絵や写真をたくさん使って、内容が分かりやすくなっています。 ・布の絵本・さわる絵本 布や毛糸などで作られた絵本です。 絵をさわって楽しむことができます。 ボタンをとめたり、ひもを通したりする仕掛けもあります。 (5ページ) 読みやすい本のいろいろ(アクセシブルな書籍等) ・デイジー(DAISY)※2 ※2「Digital Accessible Information System」(アクセシブルな情報システム)の略称です 専用の機器やパソコンなどで読んだり、聞いたりする本です。 読みたいページをすぐに選ぶことができます。 音声デイジー 本の内容を録音した声で聞くことができます。 図や写真の説明も声で流れます。 声の速さを変えることもできます。 マルチメディアデイジー パソコンやタブレットなどを使います。 読んでいるところの文字の色が変わるので、どこを読んでいるかすぐに分かります。 音でも文字でも読めます。 文字の大きさや、背景の色を変えることもできます。 ・アクセシブルな電子書籍 スマートフォンやパソコンなどで読む本です。 文字の大きさや色などを、自分に合ったものに変えられます。 機器が文字を読み上げてくれる本もあります。 (6ページ) 図書館で使えるサービス 公立図書館 貸出・郵送などのサービス いろいろな種類の本を借りることができます。 点字の本は誰にでも、デイジーなど声を録音した本は、一部の障害者※に無料で送ることができます。 施設・学校などに本を届けてくれる図書館もあります。 ※視覚障害者、送付元となる図書館が送料を負担する取りきめとしている障害者など 対面朗読サービス 図書館の本や持参する本を、音訳者が直接読み上げます。 オンラインで読んでくれたり、短い内容なら電話で読んでくれるところもあります。 機器の利用 本を読むのを助けてくれる機器があります。 機器の使い方を教えてくれたり、貸してくれたりする図書館もあります。 ・文字を拡大して表示する「拡大読書機器」 ・音声デイジーなどを再生するための「デイジー再生機器」やタブレット 点字図書館 本の録音・点訳・貸出を中心に、目の見えない・見えにくい方に向けた相談も受け付けています。 福祉サービスや施設の紹介、視覚障害者用機器の使用方法の説明などです。 蔵書にない印刷物の録音・点訳、対面朗読サービス、点訳・音訳をする人の養成も行っています。 (7ページ) インターネットなどで使えるサービス ・サピエ図書館 sapie.or.jp/ (電話番号:06-6441-1078) インターネット上の電子図書館です。 パソコンやスマートフォンなどで、40万タイトル以上の録音・点字・電子図書を読んだり、聞いたりできます。 録音・点字図書の貸出を依頼することもできます。 国立国会図書館(視覚障害者等用データ送信サービス)のデータも、一部を除いてサピエ図書館で利用できます。 (使うには、申しこみが必要です。お近くの図書館か、サピエ事務局に聞いてみてください。) ・みなサーチ(国立国会図書館障害者用資料検索) mina.ndl.go.jp (電話番号:0774-98-1458) 自分に合った読みやすい形式の本を探せるサービスです。 だれでも無料で使うことができます。 ●点字、DAISY、テキストデータ、大活字本、LLブック、電子書籍、オーディオブック、バリアフリー映像資料など、いろいろな資料を検索できます。 ●全国のどの図書館に利用しやすい形式の資料があるのか、調べることができます。 ●検索した資料の中には、みなサーチからダウンロードできるものもあります。(要登録) さらに、国立国会図書館がデジタル化した資料のうち、OCR(光学文字認識)を用いて作成した「全文テキストデータ」を利用できるのも大きな特徴です。 (8ページ・裏表紙) 出版業界の取組 ABSC(アクセシブル・ブックス・サポートセンター) https://absc.jp/ ABSCは、2023年4月に、一般社団法人 日本出版インフラセンター(JPO)(https://jpo.or.jp/)に設立されました。 「読書困難者の読書環境整備」と「出版者(出版社)のアクセシビリティへの取組支援」を目的としています。 主な活動 ・『ABSCレポート』の制作と配布 https://absc.jp/archives/ 出版業界の理解を深め、取組を広く知らせることを目的としています。 ・アクセシブル・ブックスの推進 アクセシブルな電子書籍に対応するコンテンツや配信サイトを増やすため、出版社や電子書店、閲覧アプリの環境整備に取り組んでいます。 スマートフォンなどで読む「電子書籍」をもっと使いやすくするための準備をしています。 いろいろなサイトやアプリで、読みやすい本が増えるように取り組んでいます。 本のカタログ 「Books(ブックス)」 https://www.books.or.jp/ 「Books」は、紙の書籍だけでなく、電子書籍やオーディオブックの情報を検索できるデータベースです。 アクセシビリティ情報などもすぐに分かります。ぜひ、使ってみてください。 詳しくはこちらまで (本リーフレットの電子版もダウンロードできます) 文部科学省 総合教育政策局 男女共同参画共生社会学習・安全課障害者学習支援推進室/地域学習推進課図書館・学校図書館振興室 https://kyouseisyakainomanabi.mext.go.jp/reading-barrier-free/ 厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 企画課 自立支援振興室 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/sanka/bunka_00003.html