平成16年度学校基本調査 調査結果の概要(高等教育機関) 学校調査

1  大学
 
(1) 学校数(表1)
 学校数は709校{国立87校,公立80校,私立542校。通信教育のみを行う学校(私立4校(放送大学学園立大学を含む)を除く。}で,前年度より7校増加している。

  表1 大学の設置者別学校数

 
(2) 学生数(表2)
 学生数は,280万9千人(男子170万8千人,女子110万1千人)で,前年度より5千人増加している。
 また,学生数のうち学部学生は250万6千人,大学院学生は24万4千人〔修士課程{修士課程及び博士前期課程(医・歯学及び獣医学を除く一貫制博士課程を含む。)以下同じ。}16万3千人,博士課程{博士後期課程(医・歯学及び獣医学の博士課程を含む。)以下同じ。}7万3千人,専門職学位課程*8千人〕,専攻科・別科等の学生は5万9千人となっている。
* 平成15年4月創設の高度専門職業人の養成を目的とする専門職大学院の課程
1  学生数を設置者別にみると,国立62万4千人(学生数の22.2パーセント),公立12万3千人(同4.4パーセント),私立206万2千人(同73.4パーセント)となっている。
2  女子学生の占める割合は39.2パーセントで,前年度より0.4ポイント上昇している。

  表2 学生数(大学)

 
(3) 関係学科別学部学生の構成(表3,図1)
 学部学生の関係学科別構成比をみると「社会科学」が38.4パーセントで最も高く,次いで「工学」(17.5パーセント),「人文科学」(16.3パーセント)等の順となっている。さらに,その年次推移をみると,「家政」の比率は年々上昇しているが,「社会科学」,「工学」の比率が低下してきている。

(4) 専攻分野別大学院学生の構成(表3,図1,図2)
1  大学院修士課程の専攻分野別構成比をみると,「工学」が40.1パーセントで最も高く,次いで「社会科学」(13.2パーセント),「理学」(8.6パーセント)等の順となっている。
 さらに,その年次推移をみると「医・歯学」の比率は年々上昇しているが,「農学」,「教育」の比率は低下してきている。
2  大学院博士課程の専攻分野別構成比をみると,「医・歯学」が27.4パーセントで最も高く,次いで「工学」(18.5パーセント),「人文科学」(10.3パーセント)等の順となっている。
 さらに,その年次推移をみると,「理学」,「農学」,「医・歯学」の比率が年々低下してきている。
3  大学院専門職学位課程の専攻分野別構成比をみると,「社会科学」が95.5パーセントで最も高く,次いで「医・歯学」(0.6パーセント)の順となっている。
4  大学院学生のうち,「社会人」(平成16年5月1日において職に就いている者であり,企業等を退職した者及び主婦等を含む。)は修士課程では2万人(男子1万1千人,女子9千人)で,学生数に占める割合は12.3パーセント,博士課程では1万7千人(男子1万2千人,女子5千人)で,学生数に占める割合は22.9パーセント,専門職学位課程では4千人(男子3千人,女子1千人)で,学生数に占める割合は54パーセントとなっている。これを各専攻分野ごとに「社会人」の占める割合をみると,修士課程では「社会科学」が33.7パーセントで最も多く,次いで「教育」(31.8パーセント)となっており,博士課程では「医・歯学」が28.5パーセントで最も多く,次いで「社会科学」「工学」(24.9パーセント)となっており,専門職学位課程では「社会科学」が53.8パーセントで最も高く,次いで「医・歯学」(46.9パーセント)となっている。

  図1 大学の関係学科・専攻分野別学生の構成

  表3 関係学科・専攻分野別学生数の比率の推移(大学・大学院)
  (1)学部学生
  (2)大学院修士課程
  (3)大学院博士課程
  (4)大学院専門職学位課程
  図2 専攻分野別社会人大学院学生の構成比
 
(5) 入学状況
ア. 大学(学部)への入学状況(表4)
 大学学部への入学者数は,59万8千人(国立10万4千人,公立2万5千人,私立47万人)で,前年度より6千人減少している。
 入学者の「出身高等学校の所在地県」と「入学した大学の所在地県」との関係をみると,大学(学部)の入学者のうち,「自県(出身高等学校と同一県)内の大学へ入学した者の比率」は39.7パーセント(前年度と比べて0.2ポイント上昇)となっている。これを男女別にみると,男子は38.5パーセント(前年度より0.3ポイント上昇),女子は41.6パーセント(前年度より0.2ポイント上昇)となっている。

イ. 大学院への入学状況(表4,表5)
 大学院への入学者数は,修士課程では7万7千人(男子5万4千人,女子2万2千人)で前年度より1千人増加しており,博士課程では1万8千人(男子1万3千人,女子5千人)で前年度より3百人減少しており,専門職学位課程では7千人(男子5千人,女子2千人)で前年度より7千人増加している。
1  修士課程の入学者数を年齢別に見ると,「22歳」が3万4千人(44.4パーセント)で最も多く,次いで「23歳」2万人(26.1パーセント),「24歳」6千人(8.2パーセント)等の順となっている。
 また,修士課程の入学者のうち,「社会人」は8千人(10.6パーセント),「留学生」は6千人(7.8パーセント)となっている。
2  博士課程の入学者数を年齢別に見ると,「24歳」が3千人(18.5パーセント)で最も高く,次いで「30〜34歳」3千人(18.1パーセント),「25歳」3千人(15.6パーセント)等の順となっている。
 また,博士課程の入学者のうち,「社会人」は4千人(24.5パーセント),「留学生」は2千人(13.8パーセント)である。
3  専門職学位課程の入学者数を年齢別に見ると,「30〜34歳」が1千人(19パーセント)で最も高く,次いで「22歳」「23歳」1千人(11.9パーセント),「35〜39歳」1千人(9.9パーセント)等の順となっている。
 また,専門職学位課程の入学者のうち,「社会人」は4千人(50.2パーセント),「留学生」は51人(0.7パーセント)である。
 さらに,専門職学位課程のうち法科大学院の入学者数を年齢別に見ると,「30〜34歳」が1千人(17.5パーセント)で最も高く,次いで「23歳」1千人(13.7パーセント),「22歳」1千人(12.7パーセント)等の順となっている。
 また,法科大学院の入学者のうち,「社会人」は3千人(45.4パーセント)である。

  表4 入学状況(大学,大学院)

  表5 大学院の年齢別入学状況
  (1)修士課程
  (2)博士課程
  (3)専門職学位課程

 
(6) 大学への編入学者数(図3)
 大学(学部)への編入学者数は,短期大学からの編入学者が1万人(男子3千人,女子7千人),高等専門学校からは2千9百人(男子2千4百人,女子5百人),専修学校(専門課程)からは2千人(男子1千人,女子1千人)で前年度より3百人増加している。

  図3 大学(学部)への編入学者数

 
(7) 教員数(表6)
 教員数は,本務者が15万9千人(国立6万1千人,公立1万1千人,私立8万7千人)で,前年度より3千人増加している。また,兼務者は15万9千人(国立3万7千人,公立1万1千人,私立11万1千人)で,前年度より4千人増加している。

  表6 本務教員数(大学)

2  短期大学
 
(1) 学校数(表7)
 学校数は,508校(国立12校,公立45校,私立451校)で,前年度より17校減少している。

  表7 短期大学の設置者別学校数

 
(2) 学生数(表8)
 学生数は,23万4千人(男子3万人,女子20万4千人)で,前年度より1万6千人減少している。また,学生数のうち本科学生は22万6千人,専攻科・別科等の学生は8千人となっている。
1  学生数を設置者別にみると,国立3千人(学生数の1.3パーセント),公立1万7千人(同7.1パーセント),私立21万4千人(同91.7パーセント)となっている。
2  学生数のうち女子学生の占める比率は87.5パーセントで,前年度より0.5ポイント低下している。

  表8 学生数(短期大学)

 
(3) 関係学科別学生の構成(表9)
 本科学生の関係学科別構成比をみると,「教育」が27.7パーセントで最も高く,次いで「家政」(21.7パーセント),「人文」(14パーセント),「社会」(12.8パーセント)等の順となっている。さらに,その年次推移をみると「教育」,「農業」の比率は年々上昇しているが,「人文」,「教養」は低下してきている。

  表9 関係学科別学生数の比率の推移(短期大学本科)
 
(4) 入学状況(表10)
 本科への入学者数は10万6千人(国立309人,公立7千人,私立9万9千人)で,前年度より7千人減少している。
 入学者の「出身高等学校の所在地県」と「入学した短期大学の所在地県」との関係をみると,本科の入学者のうち,「自県(出身高等学校と同一県)内の短期大学へ入学した者の比率」は61.1パーセントで,前年度より0.7ポイント上昇している。これを男女別にみると,男子は52.4パーセント(前年度より2.0ポイント上昇),女子は62.3パーセント(前年度より0.6ポイント上昇)となっている。

  表10 入学状況(短期大学本科)

 
(5) 教員数(表11)
 教員数は,本務者が1万3千人(国立240人,公立1千4百人,私立1万1千人)で,前年度より8百人減少している。また,兼務者は2万7千人(国立1千人,公立3千人,私立2万4千人)で,前年度より1千人減少している。

  表11 本務教員数(短期大学)

3  高等専門学校(表12)
 
(1) 学校数
 学校数は,63校(国立55校,公立5校,私立3校)で前年度と同数である。

(2) 学生数
 学生数は,5万9千人(国立5万2千人,公立4千7百人,私立2千3百人)で前年度より8百人増加している。このうち女子学生(1万人)の占める比率は17.3パーセントで,前年度より0.4ポイント低下している。

(3) 入学者数
 入学者数は,1万2千人(男子1万人,女子2千人)で前年度より2百人増加している。

(4) 教員数
 教員数は,本務者が4千5百人(男子4千2百人,女子2百人)で,前年度とほぼ同数となっている。また,兼務者は2千4百人(男子2千1百人,女子3百人)で,前年度と比べて2百人減少している。

  表12 学校数,学生数等の推移(高等専門学校)

4  大学・大学院・短期大学の通信教育(表13)
 
(1) 学校数
 通信による教育を行う大学は39校(うち通信制の学部を置く大学33校,大学院を置く大学18校),短期大学は9校で,前年度より大学は4校増加(通信制の大学院を置く大学は2校増加)し,短期大学は1校減少している。

(2) 学生数
 学生数は大学24万2千人(男子10万1千人,女子14万1千人),大学院1万人(男子5千人,女子4千人),短期大学2万7千人(男子8千人,女子1万9千人)で,前年度より大学は7千人増加し,大学院は4千人減少し,短期大学は2千人増加している。
1  正規の課程の学生数は大学19万7千人(男子8万人,女子11万6千人),大学院3千人(男子1千7百人,女子1千2百人),短期大学2万5千人(男子8千人,女子1万8千人)で,前年度より大学は5千人,大学院は5百人,短期大学は2千人増加している。
2  正規の課程の学生の関係学科構成比をみると,大学では「社会科学」が31.3パーセントで最も高く,次いで「教育」16.5パーセント,「人文科学」12.6パーセント等の順となっている。また,大学院修士課程では「社会科学」が20パーセントで最も高く,次いで「教育」12.4パーセント,「人文科学」10.7パーセントの順となっており,大学院博士課程では「社会科学」「保健」が13.6パーセントで最も高く,次いで「人文科学」が8.6パーセントの順となっている。短期大学では「教育」が69パーセントで最も高く,次いで「社会」23.4パーセント等の順となっている。

(3) 入学者数(正規の課程)
 正規の課程の入学者数は大学1万4千人(男子6千人,女子8千人),大学院1千3百人(男子7百人,女子5百人),短期大学6千人(男子2千人,女子4千人)で,前年度より大学は7百人,大学院は1百人,短期大学は1千人増加となっている。

  表13学校数,学生数,入学者数及び教員数(本務者)の推移(大学・大学院・短期大学[通信教育])

-- 登録:平成21年以前 --